伝言・捜索

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1 骨/喰/藤/四/郎
紅碧
あんたはこう言ったところを見ないだろうと踏んで言葉をおいていく。

日付上での昨日、話して再確認した。矢張り愛しているのだと。見せ付けるにはあんたは他を見ていたからひた隠しにした、その事を後悔してはいない。
表題のあいつも同じだったな。此度は落ち着きそうで、そのあんたの姿を見られたことに安堵している。幸せでいてくれ、此方側には戻らないでくれ。
あの場に残ったであろう全員に言えることだ。

独り善がりの愛を抱いていく。“俺の幸せはこの形だ”。勝手に想い、吐き出して甘い甘い想いをまた求めにいく。
本当は傍でそれに浸りたかった。恋敵というどろどろしたものを持ち込みたくなかった。

残した言葉はどれも嘘はない。矛盾はしても。
また会えばきっとあんたに恋をする。その時あんたが拒むも相手にしないも好きにすればいい。出来れば出会わないでくれ。戻らないでくれ。幸せで。

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