ゆくゆくは

共に住めたらいい、なんて考えて早幾年。一向に叶う気配はない。なぜなら恋仲すらいないから。悠長に構えているだけではなく、行動が大事なんじゃないかって近頃思い直した。
 
そうだ、俺は恋仲が欲しい。
 
任務と本丸の往復を繰り返すだけの生活。思えば、ずっと寂しかったのかもしれない。毎日恋人の横顔に少しだけときめきながら、安心できるあたたかい場所に身を落ち着けたい。
好いた相手には任務の間だろうが隙を見つけては連絡を寄越してしまう。よく言えば連絡まめ、悪く言うと依存気味の恋愛観をしている。縁側に座って茶を飲むくらいしかすることがないくらいだから、最たる趣味は恋人だ。溺愛主義だ。
とはいえ、突然借家の契約書を持ち出して「明日から共にここに住もう」なんて言い出したりはしないから安心してくれ。それくらいの常識は持ち合わせている。
 
少々語ってしまったが、誰でもいいという訳でもないんでな。心苦しいが条件を幾つか。
 
・背後29歳以上女性
・首都圏で月一程度会える
・夜職ではない
・オラオラ系ではない
・帯でのやりとりが可能
 
俺についても簡易的に紹介させてもらおう。どこの馬の骨かも分からんままでは不安を煽るだろうからな。
 
・背後昭和生まれ女性
・首都圏在住
・土日休みの昼職
・見た目は総じて平均的
・身だしなみは清潔感を重視
・のんびりと落ち着いた性格
・酒はほどほどに飲める
・非喫煙者、非仮装者
・本と映画と喫茶店が好き
・長文になるとレスが遅い
・面倒見のいい者が好み
 
共に買い物に行ってこれが美味そうだ、これが似合う、などと言い合いたい。不安があるなら支えたいし、逆に俺が重傷を負ったときには少し凭れさせてほしい。そんな日常を繰り返しているうちに、互いがかけがえのない存在になればしめたものだと思う。
 
提供:鶯/丸、三/日/月/宗/近、髭/切
募集:身丈に大差のない刀
 
以上になる。目を通してくれたことに感謝を。
もし可能性がありそうなら部屋の鍵を添えて連絡が欲しい。消すまで待っている。