ピアスホール

昔からピアスに興味があった訳ではないんです。前の人がたくさんあけていて、僕にも、と。
たくさん穴をあけ、たくさん穴をあけられました。
僕はニードル派、前の人はピアッサー派だったので、別れた時に宅配便で送り返された置きっぱなしだったピアス関係用品にすっと気持ちが引いたのを良く覚えています。
いま、ほとんどの穴は閉じてしまっていて、平凡の皮をかぶった僕はただの平凡な人間になってしまいそうでこわいんです。
こんな僕を受け入れて、僕を支配してくれる人はいないでしょうか?

出来れば、この作品を知っている人が良いです。あとは…いえ、色々注文をつけるのは止めましょう。
あなたを待っているので、僕の声が届いた方で。