起きた

起きた。
スマホのアラームの音量を上げすぎていて驚いた。
心臓に悪い。

俺は思った。
この時間に目覚めて何が早起きだと。
世間の声がこだましたようだ。
だが俺の中では間違いなく早起きなのだ。
知らない人間から追いかけられる怖い夢を見た。
ずっと声だけしていて、次第に声が近づいてきて、
姿を現したときに目に映ったのは小さな男の子だった。
その捕まりそうになったとき、
なんで逃げるんだよう失礼だろう？と言われた。
それでも逃げた。
こっちは相手のことなど知らないのにずっと追いかけてきたのが怖かったから。
そこでまず目が覚めて、俺はちゃっかり二度寝をした。
彼は俺に何を話したかったのだろう。
夢なんてそんなもんさ。
さーて、ベッドから出られない。どうしたもんかね。
寒い。ほら、毛布が俺を離さない。

アラームじゃん。こんちくわ。あらら。
ふんどしだった。資本主義！

こんばんわん。わんわわん！
アオーーーン！

ふんどしだって？！
ふんどしを人にプレゼントしたことはあるけど自分で身に付けたことはないよ。貰った相手はちょいと迷惑そうだったよ。