1 作者不明

お話 

 たけしはおとうのお話が好きだった。幼いときのことである。おとうは絵本を読まず、アドリブでオリジナルのうそ話をした。
「それでー?それでー?」
「続きどうなるのー?」
「にせゴリラたちがね、おんぼろ船に乗ってアメリカに……おっと続きはまた明日」
「ええっやだよう」
「おとう、もっとお話してよう」
「困ったなあ」
 子供を寝かせるためのお話だが愉快すぎて逆効果。たけしが大人になり小説を書き始めたのはおとうのお話の影響がある。
 まるかの影響もある。たけしは、たまにまるかを小説に出したりする。まるかへのラブレターみたいなもんだ。
 そんなおとうももういない。病気で他界した。たけしは、おかあと二人暮らししてる。たまに、おとうのことを思い出し泣きそうになる。そんなときは小説を書いたり、勤務先の塾で生徒らにお話をしてあげたり。
「ゴリラがテロ集団に入ってさ」
「あはははっ。先生うそばっかー」
「でも訓練がつらくてゴリラは逃げたよ。逃げたけど地雷を踏んで木っ端微塵」
「腹痛い。腹痛い。先生やめて」
「ゴリラは、まさる博士の研究所で改造されて、サイボーグとなって生まれ変わって」
「きゃはははははは」
 おとうは今でもたけしの心にいる。
 たまたま、街でまるかに会った。
「先生こんちくわ」
「こんちくわ。大学ではがんばってるかい」
「うん。ぼちぼち。先生は小説がんばってますかー?」
「書いてるよー」
 喫茶店に行き、まるかに原稿を読んでもらう。
「先生の作品はエンターテイメントとしてはいいんだけど文学性がちょっと弱いですねー」
「なるほどー。さすが文学部だな。すごいや、まるか」
「えへへ。先生の作品もすごいよ」
「えへへ。ありがとー」
 たけしは楽しくて楽しくて。
(WX12K/w ID:Ss4TNH)
2 作者不明
宇野浩二
屋根裏の法学士 
面白いぜ
(WX12K/w ID:Ss4TNH)
3 パリハ???
フィクションとノンフィクションが混ざっているのかは知らないけれど、これはパイナさんのことだと思って読んだ。そうだよね?

文学で人を笑わせたっていいよね!
きっと形は様々だから。
あの頃お父さんがしてくれたように、今度はパイナさんがお話しで人を笑わせる番。ってね。
そんな気がした。

目を輝かせて聞いていたんだろう。
楽しい話を聞くとき人間はそうなる。
まだまだ出会った日は浅いけどさ、俺もパイナさんやとーよーさんの文章見て随分輝かさせてもらったもんだぜ。
(SOV36/dion ID:ph8e.v)
4 パリハ???
へへへ。当時の宇野に届けてあげたい声だなぁ。
『蔵の中』というタイトルの話も面白い。
これは1番か2番目に有名な宇野の小説なはず。
『夢見る部屋』も俺は好きだし、笑えるわけではないけれど『空しい春』という彼の小説も好きだったりする。これは人気がある話ではないからあんまり文庫本になっていないようだけどね。
(SOV36/dion ID:ph8e.v)
5 作者不明
まるで宇野がすでに他界してるみたいな言い方やん
(WX12K/w ID:Ss4TNH)
6 作者不明
宇野はまだ生きてる
我々の心に…
カッコいい!
(WX12K/w ID:Ss4TNH)