担々麺か？

最近、異常気象が半端ない。担々麺がやたらに降る。

ふはっ！それウケたよ！

スープパスタが降る日

人々は、カレーうどん並の恐怖に戦く。
悲鳴を上げて逃げ回る人や傘だけで抵抗しようとする人。降ってくるのがスープパスタなだけに、それはそれは奇妙な光景だった。


カッパを着て傘を裏返しながら歩く小学生は愉しそうだ。家に帰りつくまでには、スープパスタで満たされた鍋のように傘いっぱいになっていることだろう。彼らは母親の喜ぶ顔が見たくて大事そうに家まで運ぶのだろうか。

ある人は口を開けて上を向いて歩いたり走ったり。
またある人はその真逆であった。

傘も差さずに真っ白な下ろし立てのYシャツに染みが沢山ついてしまっている人。天気予報を確かめなかったのだろうか。

車はワイパーを動かすしかなかったが、絡みつくスープパスタのせいで視界は危うい。

空から落ちてきた熱々のスープパスタが頭上に降り注ぐ頃には熱も程よく冷めており、火傷をする心配はない。
誰が降らせているのかも分からない。
味は美味しかった。恵みのスープパスタに感謝する人も多かった。貧困を防ぐために誰かが降らせているのだろうか。地面に落ちたスープパスタは動物以外誰も食べようとはしなかったけれど。

積もり積もって町はスープパスタで溢れかえってしまった。渋滞も起こしてしまった。
口々にこれ以上はいらないと叫んでも、数時間は止まなかった。

後先など考えずに降らせる何者かに人々は義憤した。

筆が乗ってるねー！