また

俺の身内がまたひとり鬱病になったぜ。
かわいい従弟なんだけど。
パワハラも受けていたようで市民からのクレームもすごくて、彼はずっと仕事辞めたい辞めたい言っていたから。でも周りは、せっかく公務員になったんだから頑張れ、辞めるななんて言っていて。

正月に俺の親父が彼に「どんなに辛くても絶対に辞めないほうが良い」とか余計なこと言っているのを聞いたから、俺は彼に、「周りは○○君がどんなに苦しいかなんて分かるわけないんだから、周りがなんと言おうと取り返しのつかないことになる前に辞めたほうが良いよ。体があってのものなんだから。限界は自分がよくわかっているよね」って言っておいた。俺みたいなことにはなって欲しくなかったから。
それを聞いた彼は「うん」と頷いていた。
その時は直ぐにでも辞める気になっているように見えたのだが。それでもやっぱり周りの声に逆らえず頑張っていたんだろうね。

俺は自分の声に逆らえずに頑張っていたな。
家族からそんなところ早く辞めろと言われても、人数が少ないから責任を感じてなかなか辞められなくて。もう限界で仕事していると手が震えてキーボードもまともに打てなかったけど、これ以上迷惑掛けるわけにいかないから新人に引き継ぎもちゃんとしてから辞めないとと言い張って。

でも今思うと自分が辞めたってどうにか事は進んでいくものなのだと思う。