なんじゃこりゃー？

ひとがおれに死ねと言うのはかまわん。無視すりゃいいだけ。
傷つくひともいるみたいだが、おれはあまり傷つかん。
夫婦喧嘩したのかなー？
あわれなやっちゃなー。
くらいにしか思わん。
いかんのは、おれがおれに死ねと言うことだ。
無視できんからな。おれはおれを無視できん。おれだから。おれの言うことだから。無視ができん。
だから、あまり、おれはおれに死ねと言うなよ。頼むよ。
まあ、例外はある。
進化したいとき、死ねと自分に言うのは有効さ。
もっともっとすごいとこに行きたいとき、しょうもないおれよ、死ね、というのは有効だ。そういうとき、おれはおれをいじめ抜く。すごい場所に行きたいならば。
でも、それ以外は無効だ。おれはおれをもう少し大事にしたまえ！

そして、おれはひとに、なるべく死ねと言わない。ひとは、おれほど強くない。
無論、これにも例外はある。
天才は別ってことだ。
天才は、死ねと言われると、なんだこのやろー生意気な、と激怒して、すごい作品を書いたりする。
筒井康隆の「ボーナスを押さえろ」って短編読みたまえ。単行本「ジャズ小説」に収録されてる。著作権あるから、詳しくは書けないけど。
かなり好きな作品のひとつである。

　
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