1 パイン

饅頭

饅頭屋の親父に「先生。市議会議員選挙に出馬しなよ」と言われた。今まで受け持った教え子たちが投票してくれるよとのこと。確かに16年も講師をやっとるからな。当選するかもわからん。
しかしながらオレは「そんな暇はない。大統領選挙に出馬するから、市議会なんかにかまってる場合じゃない。アメリカを変えたいんだ」と言ったら笑われた。ムカつく。バカにされた。オレは饅頭をつかんで親父に向かって投げた。親父はわんわん泣いた。ザマーミロ。「合衆国大統領を饅頭屋風情がなめるんじゃねえ」
「先生、フリーターじゃん」
「なにい生意気だな。大統領に向かって何だその態度は」
(WX12K/w ID:EGaPkU)