1 ハローエブリワン

親父

 元旦の23:28。親父が他界した。なぜかお祖父さんが死んだ時のことを、病院のロビーで弟に語った。
「へえ。そんなことがあったんだ」
「懐かしいな」
 当時、非正規雇用問題に頭を悩ませてピリピリしていた俺が、お祖父さんが死んでピリピリしていた親父と大衝突。生まれて初めて親父を殴った。別に格闘家ではないからへなちょこパンチだったが、親父はショックだったろう。最初で最後のパンチであった。お袋は泣いていた。
 なぜこれを思い出したんだろう? バイオレンスの要素を久しぶりに小説に導入したいからかもな。ここ最近は、まるかちゃんを意識して過激なバイオレンス描写は控えていた。しかし、親父が死んだことによって俺の中で何かが弾けたのかも知れない。言ってみれば、世の中の絶望に対する俺なりの宣戦布告。夢と希望を加速させたい。
 お祖父さんは文章を書くのが好きだった。親父は、俺が小さい頃、寝る前にオリジナルのお話をアドリブでしてくれた。
「ねーねー続きどうなるのー」
「それでそれでー」
 俺が、今、小説家を目指してるのは遺伝子の仕業かもわからん。
 伝統を継承し、子孫に伝えたい。だから若いまるかちゃんに俺の書いた小説を読んでもらいたいのかも知れない。
(WX12K/w ID:g6thMs)
2 東洋
 
伝えるって思いのほか難しいものではあるよね。自分の、その時の、その時期のテンションによる行き違いもあれば、勢い込みでニュアンスをはき違える事もある。ただ、どんな形であれ、心持がプラスであった場合い、優しさや、思いやり的な心境が相手に伝わりさえすれば、受け手の包容力に頼れるといった場合もある。きっと、パレパパも夢と希望を加速させながら、突っ走っていくパレハの姿を見て、喜んでいると思います。


 
(PC ID:uT5YMk)