1 東洋

＜スポーツヒューマニズム＞

　
世の中にはフェアプレイと呼ばれる言葉がある。

審判も人間なわけだし、角度や距離感込みで、一瞬の間に見れる情報量はオレラと一緒なわけだから、毎回、正しいジャッジが下せるわけもなく、そこは責めるべきポイントでもない。ただ、基本、間違ったジャッジが行われたにせよ、それを抗議するのは不利になったチームの選手や監督であって、有利となった方は内心、誤審ジャッジと分かりつつ「シメシメ。ラッキー♪」なんてことを思いながら、黙っていることが圧倒的に多いという事実はある。また、実際、プロは綺麗事抜きに、そのスポーツで稼がないといけないわけだから、結果を残す必要はあり、それを考えるなら責めるべきではないとも思う。ただ、スポーツマンシップに乗っ取り、ルール上での勝敗を決めるのがスポーツなわけだから、本当にそのスポーツを愛しているのなら、本質とはズレた勝ち方でもあると自分で思えるわけだけど、そこに気付く選手というのはほとんどいないのが正直なところだよね。

下３つの動画はそれと逆のことをした選手達なんだよ。勝ち負けだけがが価値ではないということに気付かせてくれる動画だと思う。結果、それで負けたにせよ、これらの選手は十分カッコイイと思わえる事は確かだし、そんなものがキッカケで、そのスポーツを始めてみようと思える子共達が増えるのなら、これぞ、まさしく、本物のプロだと俺は太鼓判を押しておきたいかな。

フェアプレイ

テニス

サッカー

次はねー、ラグビー選手に憧れて参加してしまっているラグビーキッズだけど、これが可愛いんだよ。本当はやって来たらいけないのに、やって来てしまったんだよね。この動画記事でも書かれているけど、選手が子供にボールを渡した瞬間、敵チームの選手もわざと転んだり、追い掛けるフリしているんだよ。結果、この子供の夢を叶えてあげているわけだから、これもこれで、スポーツ選手として最高なパフォーマンスだとは思えるじゃん。

ラグビーキッズ

これは野球引退試合の１つだけど、野球ってすげープレッシャー掛かるスポーツだと思うんだよな。だって、考えてみ？どんなに練習しても１試合の中でバッターが打席に立てるのなんて、せいぜい３～４回のもので、その中で結果を出すことが求められるわけじゃない？とくに引退試合といったその選手にとっては特別な試合い、その最終打席なんて有り得ないくらい注目が集まるわけだし、そのプレッシャーを跳ね除け、自分がやるべきこと、そこで結果を出すって有り得ないくらいに責任感も感じてしまう場面なのは間違いない。まあ、普通の人間なら逃げ出したくなるくらいの緊張感だし、俺なら、ちょっと気分悪いんで保健室行って来ますと言って帰るよね。それも含めて、この試合いのこの選手は、これまでプレッシャーと戦い続けて来た精神力があるからこそ、何かしらの力、自分で自分に、ココを俺の集大成にしてやろうと決め込んだからこそのプロの力ってものが発揮されたと思んだよ。この選手は最後の打席でファウルを連発しまくるんだけど、変なことを言ってしまえば、毎試合、意識的にこのくらいファウルが打ち続けられるなら、引退をする必要はない。ファウルを打ち続ける限り、試合いは終わらず、相手ピッチャーはスタミナを奪われ続けるわけだから、打線に入れば、間違いなく、相手陣にとっては嫌な選手となるだろうし、その事からも監督やコーチもスタメンに加えたいと考えるだろうからさ。でも、ココで表現されているのはそこではない。相手投手も手を抜いているわけじゃないけど、打ってくれて良いぜ、と、自分の力の入れ加減とは比例せず、思ってはいるんだよ。そして、それに対して、バッターも自分がその瞬間出せる最大の力、ファウルという形で答え続けているんだよね。それで、ファウルの１つがフライとなって、ボールが取れる距離まで相手の守備陣が近寄ったんだけど、それを取らないってのが、また、憎いところだよね。これには監督もにこやかに笑うし、敵味方関係なく、誰もそのプレイを攻めようとも思わない。ココまでみんなが微笑ましい出来事なら、俺１人くらいは何か悪口でも書いてみたいといった気持ちにもなりつつ、引退試合という力がそれをさえさせようとはしないかな。俺に許して貰っておめでとうの言葉と共に、サイコーの打席、サンキューの言葉も添えておこう。

引退試合　ファウル連発打席