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『、の部屋♭6』


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男性では、始原生殖細胞が受精後3週目に出現し、その後体細胞分裂で増殖し精原細胞(せいげんさいぼう、spermatogonium)となる。精原細胞の核相は2nである。青年期以降、体細胞分裂を繰り返して増殖し精原細胞から一次精母細胞(primary spermatocyte)となり、減数分裂の第一分裂で2個の二次精母細胞(secondary spermatocyte)となり、減数分裂の第二分裂で4個の精細胞となる。精細胞の核相はnである。その後、精細胞が変形して精子となる。 精子は、頭部(head)、中片(mid piece)、尾部(tail)で構成される。頭部は、核(nucleus)とそれを覆う先体(せんたい、acrosome)からなる。中片はミトコンドリア(mitochondria)と中心粒(centriole)からなる。尾部はべん毛(flagellum)からなる。 ミトコンドリアは、ATPの反応によって鞭毛をうごかすことで、精子を動かすためのエネルギー源を供給する。 頭部にある先体はゴルジ体が変形・由来したものであるので、よって精子に通常のゴルジ体は含まれていない(※ 2015年センター試験の選択肢で、精子にゴルジ体が含まれていないことまで知識を問う出題あり)。
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らんげん‐さいぼう〔‐サイバウ〕【卵原細胞】 卵子の形成過程で生じる未分化な雌性生殖細胞。 卵巣内で始原生殖細胞が細胞分裂を繰り返し増殖する時期の細胞をいい、有糸分裂して卵母細胞となる。
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ウニ(urchin)の卵を例に説明する。卵の表面には細胞膜があり、さらに外側には細胞膜ごと卵をつつむようにゼリー状の透明な層があり、ゼリー層(jelly coat)という。ゼリー層の下に卵黄膜(らんおうまく、vitelline membrane)がある。精子がゼリー層に到着すると、精子の先体に変化が起きる、これを先体反応(せんたいはんのう、acrosome reaction)という。まず先体から加水分解酵素が放出されゼリー層を溶かす。精子頭部の先体が変形し、先体から糸状の突起が出る。この突起のことを、先体突起(せんたいとっき)といい、アクチンフィラメントの束が先体突起の中身である。この働きは、ゼリー層にふくまれる物質の働きによる。このような、先体の一連の反応を先体反応という。そして精子はゼリー層を貫通する。先体突起の表面にはバインディンというタンパク質があり、ウニ卵の細胞膜にはバインディンと結合する受容体がある。バインディンと受容体が結合して、精細胞と卵細胞が融合し、受精する。1つの精子が卵に受精したとき、卵のカルシウムイオン濃度が上昇し、このイオン濃度変化によって卵の細胞膜下にある表層粒が内容物を細胞膜と卵黄膜の間に放出する。これを表層反応という。この表層反応によって、卵黄膜が硬化し、精子の侵入点を中心に卵の表面の性質が変化していき、卵黄膜が変化し受精膜(fertilization membrane)となって、受精膜が持ち上がり、受精膜が卵の表面全体に広がり、これによって他の精子の侵入を妨げる。また、卵は受精膜で保護される。このため、精子は、1個の卵にふつう1個しか受精しない(多精拒否、たせいきょひ)。受精して卵の中に入った精子は、頭部が精核(sperm nucleus)となって卵核(egg nucleus)と合体して、核相は2nとなり、受精が完了する
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植物(plant)の生殖では、カテンソウなどは風が媒介して受粉(pollination)する花であり(風媒花)、ツユクサなどは雄ずい(ゆうずい)の花粉(pollen)が同株の花の雌ずい(しずい)に受粉する(自家受粉)。この節では被子植物の生殖細胞を中心に扱う。

花は植物の生殖器官である。花には、中央に雌ずい(しずい、pistil)があり、その周りに雄ずい(ゆうずい、stamen)がある。雌ずいの膨らんでいるところは子房(しぼう、ovary)と呼ばれ、その中のつぶつぶを胚珠(はいしゅ、ovule)と呼ぶ。雄ずいの先端には花粉(かふん、pollen)を含むやく(anther)がある。


被子植物の配偶子形成

胚珠の中に卵細胞と呼ばれる細胞が、花粉の中に精細胞(sperm cell)と呼ばれる細胞がそれぞれ形成される。

花がつぼみの頃、やくの中で、花粉母細胞(pollen-mother cell)(核相:2n)と呼ばれる細胞が、減数分裂を行い、花粉四分子(かふん しぶんし)という4個の細胞になる。花が咲く頃、花粉四分子は、体細胞分裂を行い、大きな花粉管細胞()(核相:n)と小さな雄原細胞(generative cell)(核相:n)からなる花粉になる。雌ずいの先に雄ずいの花粉が付くことを 受粉(じゅふん、pollination) と呼ぶ。受粉すると、花粉から 花粉管(かふんかん、pollen tube) と呼ばれる管が伸びて、胚珠の 珠孔(しゅこう、micropyle) に到達する。雄原細胞が花粉管の中を移動し、分裂して2個の精細胞(n)と呼ばれる細胞になる。

胚珠(はいしゅ)では、胚のう母細胞(はいのうぼさいぼう、embryo-sac mother cell)(核相:2n)と呼ばれる細胞が、減数分裂を行い、生じた4個の細胞のうち、1個が胚のう細胞(embryo-sac cell)(n)と呼ばれる細胞になり、残りの3個の細胞は退化して消滅する。胚のう細胞は、3回の核分裂を行った後、細胞質分裂を行って、7個の細胞と8個の核からなる胚のう(はいのう、embryo sac)になる。胚のうは、珠孔側に1個の卵細胞(らんさいぼう)(n)と2個の助細胞(じょさいぼう、synergid)(n)、反対側に3個の反足細胞(はんそくさいぼう、antipodal cell)(n)、中央に2個の極核(きょくかく、polar nucleus)(n)を含む中央細胞(ちゅうおうさいぼう、central cell)から構成される。
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胞子体
ほうしたい
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胞子体(ほうしたい)または造胞体(ぞうほうたい)とは、世代交代を行う植物、藻類もしくは菌類などで、複相(二倍体)、すなわち相同染色体を2組持つ世代もしくは多細胞体をいう。 対義語は配偶体。
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胚珠
はいしゅ
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胚珠(はいしゅ)とは種子植物の種子になる部分である。 卵細胞を内蔵し、受粉の時は花粉から花粉管が胚珠の内部へと伸び、花粉内部の精細胞が胚珠内部の卵細胞と受精する。
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被子植物の雌しべの基部にあり、膨らんで袋のようになっている部分。 上は花柱に、下は花托につながる。 中に胚珠(はいしゅ)があり、そこで受精が行われ、種子ができると熟して果実になる。 花托との位置関係から子房上位・子房中位・子房下位に分けられる。
子房(しぼう)とは - コトバンク
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胚乳(はいにゅう)とは種子植物の種子を構成する組織の1つ。 受精卵が発育した幼植物である胚自体とは別の組織であり、発芽に際して胚の成長に必要な養分を供給する働きを持つ。 胚乳には種子植物の雌性配偶体である胚嚢に起源を持つ内乳と、胚嚢を生じる胚珠の珠心組織など親である胞子体組織に起源する周乳がある。
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動物の発生編集
卵の種類と卵割の種類編集

卵割の様式
受精卵は体細胞分裂を繰り返して成長するが、その体細胞分裂を卵割(らんかつ、cleavage)と呼ぶ。 卵割で生じた細胞を割球(かっきゅう、blastomere)と呼ぶ。

卵の極体を生じた側を動物極(どうぶつきょく、animal pole)と呼び、 その反対側を植物極(しょくぶつきょく、vegetal pole)と呼ぶ。 卵は栄養のある卵黄(らんおう、yolk)を含み、 卵黄は卵の種類によって量や分布が異なっており、 卵はその量や分布により等黄卵(とうおうらん,isolecithal egg)、端黄卵(たんおうらん、telolecithal egg)、心黄卵(しんおうらん,centrolecithal egg)に分けられる。 等黄卵(isolecithal egg)は、卵黄が少なく卵内にほぼ均一に分布しており、ウニや哺乳類などが等黄卵である。 端黄卵(telolecithal egg)は、卵黄が植物極に偏って分布しており、両生類などが端黄卵である。

卵割には、卵全体が分裂する全割(holoblastic cleavage)と、卵の一部分が分裂する部分割(meroblastic cleavage)がある。 全割には割球の大きさがほぼ等しい等割(equal cleavage)と割球の大きさが等しくない不等割(unequal cleavage)があり、 部分割には動物極側にある胚盤の部分だけで行われる盤割()と表面の細胞層だけで行われる表割(superficial cleavage)がある。

ウニの発生と分化編集

ウニの発生の過程。受精卵から胞胚

ウニの発生の過程

プルテウス幼生

ウニ
ウニの発生は、受精卵→2細胞期→4細胞期→8細胞期→16細胞期→桑実胚期→胞胚期→原腸胚期→プリズム形幼生→プルテウス幼生→成体の順で起こる。

〜8細胞期 等割を行う。
16細胞期〜 不等割を行う。
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桑実胚期 割球が桑の実のように塊状になった胚を桑実胚(そうじつはい、morula)と呼ぶ。胚の内部に卵割腔(らんかつこう)という空所が生じる。
胞胚期 卵割が終わってから原腸形成が開始されるまでの時期の胚を胞胚(ほうはい、blastula)と呼ぶ。卵割腔は大きくなり胞胚腔(blastocoel)になる。胚の表面に繊毛(せんもう)を生じる。
原腸胚期 胞胚の次の胚を原腸胚(げんちょう、gastrula)と呼ぶ。胚の植物極側の原口(げんこう、blastopore)と呼ばれる部分から、細胞が内側に向かってくぼみはじめ、これを陥入(invagination)と呼ぶ。原口は、将来は肛門になる。原口の将来は、口ではないので注意。陥入によって胚の内部に原腸(げんちょう、archenteron)と呼ばれるくぼみができる。胚は、外表面の外胚葉(がいはいよう、ectoderm)、内側の内胚葉(endoderm)、その中間の中胚葉(mesoderm)から構成される。
プリズム形幼生 プリズム形をしているためプリズム形幼生と呼ばれる。原腸が消化管へと分化し、原腸の先端から口もできる。発生での校門と口の順序は、まず肛門が先にできてから、あとから口ができることになる。
プルテウス幼生 腕が生えて増えていく。
成体 変態してウニになる。口を下に、肛門を上にして生活している。
原腸胚のころになると、胚葉は、外胚葉、中胚葉、内胚葉に分化する。 その後、外胚葉は表皮や神経などになり、中胚葉は筋肉や骨片などになり、内胚葉は腸などになる。 [2]

参考画像(ウニに限らず)
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胞胚(ほうはい、英: blastula, blastosphere)とは動物の胚の発達の初期段階の一つ。分化しない細胞が卵の外側に配列し、中央には通常は胞胚腔と言われる腔所が現れる。ほぼすべての後生動物に共通する発生段階である。

なお、内部ではこれ以前の時期とは異なる現象もあり、また後の分化や形態形成に向けた活動も起こり始めていることが知られている。
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陥入(カンニュウ)とは - コトバンク
https://kotobank.jp › word › 陥入-471103
デジタル大辞泉 - 陥入の用語解説 - [名](スル)1 落ち込むこと。くぼむこと。「路面が陥入する」2 初期発生の段階で、上皮細胞層の一部が内側へ ...
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海綿動物は、海綿動物門に属する動物の総称である。海綿、カイメンなどとも表記される。 熱帯の海を中心に世界中のあらゆる海に生息する。淡水に生息する種も存在する。壺状、扇状、杯状など様々な形態をもつ種が存在し、同種であっても生息環境によって形状が異なる場合もある。大きさは数mmから1mを越すものまで多様である。 ウ
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研究者らは、気候変動によって冬が暖かくなったせいで、寒さで命を落とすネズミが少なくなっていることを発見した。その結果、ゾウムシ、蛾、種子といった、ネズミがそれまでに頼っていた食料源ではまかないきれないほどまで個体数が増えてしまったのだと、鳥類学者のオットー・ホワイトヘッド氏は言う。

 新たな食料源を探す必要に迫られたネズミたちにとって、数々の生物の中でも、アホウドリと一部のミズナギドリはとりわけ狙いやすいターゲットだったものと思われる。アホウドリの巣は、鳥の体温によって常に暖かく保たれており、ネズミがその下の地面に巣穴を掘るのにおあつらえ向きだ。地中にあるミズナギドリの巣はさらに好ましく、ネズミは鳥が巣の中にいても気にせずにやってきて、そのまま住み着いてしまう。

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イヌやネコはなぜ死んだ飼い主を食べるのか

80件を超える事例から傾向と対策を探る

2017.06.28



どの子が好き?愛らしいイヌたちの写真10点 (写真クリックでギャラリーページへ)
イエローのラブラドール・レトリバー。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK)
[画像のクリックで別ページへ]
 1997年、ドイツ、ベルリンの科学捜査官が、ある珍しい事件に関する論文を学術誌「Forensic Science International」に投稿した。事件の夜、31歳の男性が母親の家の裏庭にある、物置を改装した小屋にこもっていた。彼はそこで飼いイヌのジャーマン・シェパードと一緒に暮らしていた。

 午後8時15分頃、小屋のほうで銃声が鳴ったのを、近隣の人々が耳にした。

 45分後、その男性が拳銃で口を撃ち抜いて死んでいるところを母親と隣人たちが発見した。男性の手にはワルサーの拳銃が、テーブルの上には遺書が置かれていた。つらく悲しい出来事ではあるものの、ここまでは特別に珍しいことでもない。ほかと明らかに違っていたのは亡きがらの状態だ。彼の顔と首の大半は消え失せ、傷の縁には歯型が付いていた。床には、半分まで餌が入ったイヌ用の皿が置かれていた。(参考記事:「真犯人を追う 科学捜査」)

 ジャーマン・シェパードは落ち着いた様子で、警察官の指示にもきちんと反応した。動物保護施設へ向かう途中、シェパードは飼い主の体の組織を吐き戻し、その中にはひと目でヒゲとわかる毛の生えた皮膚も含まれていた。(参考記事:「ヒトの死体の骨を食べるシカ、はじめて観察」)
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 1997年、ドイツ、ベルリンの科学捜査官が、ある珍しい事件に関する論文を学術誌「Forensic Science International」に投稿した。事件の夜、31歳の男性が母親の家の裏庭にある、物置を改装した小屋にこもっていた。彼はそこで飼いイヌのジャーマン・シェパードと一緒に暮らしていた。

 午後8時15分頃、小屋のほうで銃声が鳴ったのを、近隣の人々が耳にした。

 45分後、その男性が拳銃で口を撃ち抜いて死んでいるところを母親と隣人たちが発見した。男性の手にはワルサーの拳銃が、テーブルの上には遺書が置かれていた。つらく悲しい出来事ではあるものの、ここまでは特別に珍しいことでもない。ほかと明らかに違っていたのは亡きがらの状態だ。彼の顔と首の大半は消え失せ、傷の縁には歯型が付いていた。床には、半分まで餌が入ったイヌ用の皿が置かれていた。(参考記事:「真犯人を追う 科学捜査」)

 ジャーマン・シェパードは落ち着いた様子で、警察官の指示にもきちんと反応した。動物保護施設へ向かう途中、シェパードは飼い主の体の組織を吐き戻し、その中にはひと目でヒゲとわかる毛の生えた皮膚も含まれていた。(参考記事:「ヒトの死体の骨を食べるシカ、はじめて観察」)

どの子が好き?愛らしいイヌたちの写真10点 (写真クリックでギャラリーページへ)

生後3カ月のチワワ。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK)
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 ペットが死んだ飼い主の体を食べるという事件は、どのくらいの頻度で起こっているのだろうか。それを追跡調査した記録はないが、科学捜査関連の学術誌には、そうしたケースが過去20年ほどの間に数十件報告されている。これらの記録からは、ひとりで死んで飼いイヌに食べられるという、人間にとってはぞっとするような状況がどのように発生するのか、その実態が見えてくる。(参考記事:「遺体の腐敗状況を研究する「死体農場」」)

 今回の記事では、学術誌に掲載された20件ほどのケースに加え、屋内で起こった63件のケースをまとめた2015年の研究を精査し、イヌが死んだ飼い主を食べる理由を探った。
(ID:unMA01)
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ネコのケース
 ネコという動物は、隙あらば飼い主を食べたがっているという、いわれのない非難を受けることがよくある。また、確実な情報ではないものの、救急の現場で働く人々からは、そうしたケースは実際に珍しくないという声も聞かれる。英ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)の法医人類学者カロリン・ランドー氏によると、現実の事件においてネコが飼い主を食べる場合、彼らは顔、特に鼻や唇といった柔らかい部分を選ぶ傾向にあるという。(参考記事:「ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究」)

「私もネコを飼っていますが、ネコのそうした行動を意外とは思いません」と彼女は言う。「人が寝ているとき、ネコはこちらの顔をパシパシと叩いて起こそうとしますから」(参考記事:「ネコの尻尾は何を伝える?」)

 一方で、学術誌「Journal of Forensic and Legal Medicine」には、2010年にこんなケースが掲載されている。ある女性が動脈瘤で亡くなり、翌朝、浴室の床に倒れているところを発見された。法医学検査によって明らかになったのは、飼いイヌが彼女の顔の大半を食べたこと、そして2匹の飼いネコは、飼い主には一切手を付けなかったことだった。
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動脈瘤 - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org › wiki › 動脈瘤
動脈瘤(どうみゃくりゅう)とは、動脈の壁の一部が何らかの要因で薄くなり、その血管が膨らむことで発病する循環器病。同様の疾患が静脈に生じ ...
(ID:unMA01)
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カエルの発生. 原腸胚から神経胚まで
カエル(frog)の受精では、精子は動物極側から侵入する。精子が卵に侵入した位置の反対側には、灰色の部分が三日月になっている箇所が生じる。これを灰色三日月(はいいろ みかづき)という。発生が進むと灰色三日月の位置に原口(げんこう)が生じる。

カエルの卵は、卵黄が植物極側に片寄った端黄卵である。 カエルの発生は、受精卵→2細胞期→4細胞期→8細胞期→16細胞期→桑実胚期→胞胚期→原腸胚期→神経胚期→尾芽胚→おたまじゃくし→成体の順で起こる。

〜4細胞期 等割を行う。
8細胞期〜 不等割を行う。動物極の割球が小さい。
桑実胚期 動物極側に卵割腔という空所が生じる。
胞胚期 胞胚腔(ほうはいこう)が、動物極側に偏った位置にできる。
原腸胚期 灰色三日月のあった所に、半月上の溝ができ、原口となる。この原口が陥入して、動物極の方に陥入し、原腸ができる。発生が進むに連れて原腸が拡大する。原口の上側の位置を原口背唇(げんこうはいしん)といい、主にこの部分が陥入していく。外胚葉・内胚葉・中胚葉が、それぞれできる。原口は陥入が進むにつれて弓形から円形へと変わり、表面から見ると円形の卵黄栓(らんおうせん)ができる。
神経胚期 外胚葉の背側に生じる肥厚を神経板(しんけいばん、neural plate)と呼ぶ。神経板はやがて管状になり、これを神経管(しんけいかん、neural tube)と呼ぶ。神経管は将来、脳や脊髄になる。神経板ができてから神経管ができるまでの胚を神経胚(しんけいはい、neurula)と呼ぶ。
尾芽胚 尾ができはじめた胚を尾芽胚(びがはい、tail bud)と呼ぶ。
おたまじゃくし(幼生) 独立し食物をとる。
原腸胚のころになると、胚葉は、外胚葉、中胚葉、内胚葉に分化する。
(ID:unMA01)
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神経胚のころになると、外肺葉は表面を覆う表皮(epidermis)と管状体の神経管に分化し、中胚葉は支持器官の脊索(notochord)と体節(somite)と腎節(nephrotome)と側板(abdominal plate)に分化し、内胚葉は管状の腸管(enteron)に分化する。

その後、外胚葉性の器官では、表皮は皮膚の表皮、眼の水晶体や角膜、口や鼻の上皮に分化し、神経管は脳や脊髄、眼の眼胞や網膜に分化する。

中胚葉性の器官では、脊索は退化し、体節は脊椎骨・骨格・骨格筋、皮膚の真皮に分化し、腎節は腎臓や輸尿管に分化し、側板は心臓などの内臓、血管の結合組織や筋組織に分化する。 内胚葉性の器官では、腸管は前部が気管・肺、食道、胃、肝臓、膵臓に分化し、中・後部が小腸、大腸、膀胱に分化
(ID:unMA01)
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ゆにょうかん【輸尿管】 腎臓から尿を体外に排出する管。 哺乳類では腎盂じんうから出て膀胱に至る部分。 尿管。
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多細胞動物の発生初期の胚。 受精卵の分裂によって生じた相当数の細胞が中央に卵割腔を形成しクワの実状に集まったもの。 また桑実胚の時期を桑実期という。 さらに発生が進むと胞胚を経て嚢胚へと変化する。
桑実胚(そうじつはい)とは - コトバンク
(ID:unMA01)
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びが はい [2] 【尾芽胚▼】
脊椎動物の発生において、神経胚に次いで形成される胚。脳や脊髄・末梢神経や、心臓が分化してくる。
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眼胞(かんほう、Optic vesicles)は、脊椎動物において、眼の発生の最初に形成される部分の名である。 眼は形態形成の初期において、前脳の側面から一対の空洞として発達し始める。 この空洞は神経管の前方端が閉じる前に眼胞を形成し始め、神経管の閉鎖の終了の後には眼胞ができあがる。
(ID:unMA01)
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眼胞(がんぽう)とは - コトバンク
https://kotobank.jp › word › 眼胞-238620
大辞林 第三版 - 眼胞の用語解説 - 脊椎動物の胚において、前脳の両側が膨出して生じる一対の囊のう状体で、将来、目を形成する部分。 → 眼杯 ...
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がん‐ぱい【眼杯】
脊椎動物の目の発生過程の一段階。前脳から突出した左右一対の眼胞の先端部が、内側へくぼみこんで杯状になったもの。内層がやがて網膜に、外層は色素層に分化する。
(ID:unMA01)
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角膜(かくまく、英: cornea)は、目を構成する層状の組織の一つであり透明である。 最も外界に近い部分に位置する。
(ID:unMA01)
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脊索(せきさく)は全ての脊索動物で見られる柔軟な棒状体である。 これは中胚葉由来の細胞から構成され、胚の初期の軸を規定する。 かつて原索動物と言われた群では成体までこれを維持する例がある。 下等な脊椎動物では一生にわたって体の主軸を支えるが、高等な脊椎動物では脊椎と置き替わる。
(ID:unMA01)
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被子植物(ナズナ)の胚の発生
胚珠内で、受精卵は発生をはじめ、珠孔と反対側の細胞は胚球()や胚柄()となり、珠孔側の細胞は吸器細胞()となる。 胚球は子葉(cotyledon)・幼芽(plumule)・胚軸(hypocotyl)・幼根(radicle)からなる胚(embryo)となり、胚柄は退化する。 中央細胞は養分を蓄えた胚乳(endosperm)となる。胚乳の養分はデンプンなどである。 珠皮は種皮(seed coat)となる。 助細胞や反足細胞は退化する。 胚珠は種子(seed)と呼ばれるようになる。

種子には有胚乳種子(ゆうはいにゅうしゅし)と無胚乳種子(むはいにゅうしゅし)がある。 有胚乳種子(Albuminous seed)にはイネやムギ・トウモロコシがあり、胚乳が発達し、発芽に必要な養分が胚乳に蓄えられる種子で、カキ科やイネ科の植物の種子が有胚乳種子である。 無胚乳種子(exalbuminous seed)にはナズナやマメやクリがあり、種子の成熟時に胚乳の養分を子葉が吸収するため胚乳は発達せず、養分が子葉に蓄えられる種子で、マメ科やアブラナ科の植物の種子が無胚乳種子である。

種子が芽を出すことを発芽(はつが、Germination)と呼ぶ。適切な水分・温度・空気などが、そろうと、発芽する。 発芽した種子では、有胚乳種子は胚乳の養分を、無胚乳種子は子葉の養分を、というように蓄えた栄養を使って成長する。 やがて葉ができると、自分で光合成して栄養を作るようになる。

コケ植物・シダ植物の生殖編集

スギゴケの生活環
コケ植物・シダ植物で、胞子生殖は無性生殖である。 コケ植物・シダ植物では、胞子体(ほうしたい)をつくって無性生殖をする世代と、配偶体(はいぐうたい)という卵と精子をつくって有性生殖をする世代とを、交互に繰り返す。 このような異なる生殖方法の交代の繰り返しのことを世代交代(せだい こうたい)という。世代交代の様子を図などで環状に表したものを生活環(せいかつかん)という。
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予定運命編集
フォークトの実験 局所生体染色法

局所生体染色。側面

局所生体染色。背面


フォークトの実験。局所生体染色。
ドイツのウォルター・フォークトは1925年ごろ、イモリの胚を無害な色素(ナイル青や中性赤など)を含んだ寒天片で染め分ける局所生体染色(localized vital staining)と呼ばれる手法を用いて、胚の表面の各部分が、将来どの器官に分化するかを調べた。そして、実験結果から、表面の各部がどう分化するかをまとめた原基分布図 (予定運命図) を作
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これによると、胚の時期から、胚のどの部分が成体のどの器官に将来、分化するか決まっている。

原基(げんき、anlage)とは、まだ分化していない状態の細胞群のうち、発生段階で将来ある器官になることに予定されているもののことである。


シュペーマンの実験 - イモリ胚の交換移植実験(1921年)
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ドイツのハンス・シュペーマンは、イモリの胚の交換移植実験を行った。原腸胚初期の原口の上部(原口背唇)を切り出し、同じく原腸胚初期の他の胚の外胚葉の表皮になる予定の部分へ移植した。すると頭が2つある幼生ができた。シュペーマンは、これを移植した細胞が周りの細胞に頭部になるよう情報を伝えたと考えた。原口背唇のように、胚のほかの部分に働きかけ、分化を起こさせる部分を形成体(けいせいたい)、あるいは オーガナイザー(organizer)と呼び、その働き(分化を起こさせる働き)を誘導(ゆうどう、induction)と呼ぶ。この実験結果から、原口背唇は近くの外胚葉に働きかけて、神経管を作る働きがあることが分かる。現代では、移植した細胞からタンパク質が分泌され、これが誘導を行っていることがわかっている
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シュペーマンとマンゴルドの実験。原口背唇部の移植実験。模式図。
ドイツのハンス・シュペーマンは、イモリの胚の交換移植実験を行った。原腸胚初期の原口の上部(原口背唇)を切り出し、同じく原腸胚初期の他の胚の外胚葉の表皮になる予定の部分へ移植した。すると頭が2つある幼生ができた。シュペーマンは、これを移植した細胞が周りの細胞に頭部になるよう情報を伝えたと考えた。原口背唇のように、胚のほかの部分に働きかけ、分化を起こさせる部分を形成体(けいせいたい)、あるいは オーガナイザー(organizer)と呼び、その働き(分化を起こさせる働き)を誘導(ゆうどう、induction)と呼ぶ。この実験結果から、原口背唇は近くの外胚葉に働きかけて、神経管を作る働きがあることが分かる。現代では、移植した細胞からタンパク質が分泌され、これが誘導を行っていることがわかっている。


イモリの眼の形成過程

誘導の連鎖による眼の形成過程
イモリの眼の形成過程は次の順で起こる。
・一次誘導 原口背唇が形成体(一次形成体)として働き、外肺葉から神経管を誘導する。神経管の前方部は脳(のう)に分化し、脳の両側から一対の眼胞(がんぽう)が生じる。さらに眼胞はくぼんで眼杯(がんぱい)となる。
・二次誘導 眼杯が形成体(二次形成体)として働き、表皮から水晶体(すいしょうたい)を誘導する。眼杯は網膜(もうまく)に分化する。
・三次誘導 水晶体が形成体(三次形成体)として働き、表皮から角膜(かくまく)を誘導する。

このように、誘導の連鎖によって器官が作られていく。

中胚葉誘導
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体の一部が失われた場合、その部分が再び作り出されることを再生(さいせい、regeneration)と呼ぶ。

例えば、プラナリアは体を切り刻まれても、切り刻まれた部分が元の体に戻る。 プラナリアを切断すると、切断面に未分化の細胞が集まって再生芽という細胞群ができる。 この再生芽が増殖し、頭部側のものは尾部へ、尾部側のものは頭部へ分化していく。 このとき頭部と尾部の方向は切断する前と同じになる。

また、イモリは、手足や尾の一部が失われても、元に戻る。 イモリの手や足を切断すると、切断面の細胞が脱分化して再生芽ができる。 また、イモリの眼の水晶体を除去しても、虹彩の背側の色素細胞から水晶体が再生したりもする。

ヒトも傷や骨折が治るので、ある程度再生する能力を持っているといえる。 近年では、心不全の治療のために、筋肉組織から筋肉細胞を取り出し、培養し、シート状にして心臓に張り付けるなどの再生医療()の研究も進んでいる。
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39
アポトーシス編集
発生などの段階で、ある細胞では、遺伝的にあらかじめ死ぬようにプログラムされている細胞がある。たとえば哺乳類や鳥類の胚では指と指の間に 水かき が始めのころにあるが、この水かきの所の細胞は死んで組織が退化していく。このような、あらかじめ死ぬようにプログラムされた細胞死をプログラム細胞死という。ヒトの手足の指の間の部分も、発生時に水かきのようなものがプログラム細胞死をしている。 カエルの幼生(オタマジャクシ)が変態で尾がなくなるのもプログラム細胞死である。 正常な発生のためにプログラム細胞死は必要なことである。

プログラム細胞死の多くは、まず細胞膜および細胞小器官は正常なまま染色体・DNAだけが凝縮し、それによって細胞膜が変化するなどして細胞が断片化して壊れて死んでいく。このような細胞死をアポトーシス(apoptosis) という。 ヒトやニワトリの手足の指の間の部分の発生時に水かきのプログラム細胞死も、アポトーシスである。オタマジャクシの尾がカエルへの変態で無くなるプログラム細胞死もアポトーシスである。

なお、いっぽう、傷や栄養不足や病原菌などによって細胞が壊されるなどして死んでいくことを壊死(えし)またはネクローシス(necrosis) という。
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40
幹細胞は、自己複製能と様々な細胞に分化する能力(多分化能)を持つ特殊な細胞である。 この2つの能力により、発生や組織の再生などを担う細胞であると考えられている。 幹細胞には、その由来や能力などから、幾つかの分類がされており、主に胚性幹細胞(ES細胞)、成体幹細胞、iPS細胞などが挙げられる。
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41
幹細胞(かんさいぼう、stem cell)は、分裂して自分と同じ細胞を作る(Self-renewal)能力(自己複製能)と、別の種類の細胞に分化する能力を持ち、際限なく増殖できる細胞と定義されている[1]。発生における細胞系譜の幹 (stem) になることから名付けられた。幹細胞から生じた二つの娘細胞のうち、少なくとも一方が同じ幹細胞でありつづけることによって分化細胞を供給することができる。この点で分化した細胞と異なっており、発生の過程や組織・器官の維持において細胞を供給する役割を担っている。

幹細胞では分化を誘導する遺伝子の発現を抑制する機構が働いており、これは外部からのシグナルやクロマチンの構造変換などによって行われる。普通の体細胞はテロメラーゼを欠いているため細胞分裂の度にテロメアが短くなるが幹細胞ではテロメラーゼが発現しているため、テロメアの長さが維持される。これは分裂を繰り返す幹細胞に必要な機能である。幹細胞の性質が維持できなくなると新たな細胞が供給されなくなり、早老症や不妊などの原因となる。
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テロメラーゼ は、真核生物の染色体末端(テロメア)の特異的反復配列を伸長させる酵素。 テロメア伸長のテンプレート(鋳型)となるRNA構成要素と逆転写酵素活性を持つ触媒サブユニットおよびその他の制御サブユニットによって構成されている。 Wikipedia
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43
反復配列(はんぷくはいれつ repetitive sequence)とは、生物ゲノムのDNA配列で、同じ配列が反復して(特に数回以上)見られるものの総称である。真核生物、特に進化した動植物に多く見られる。

一部を除いて機能はよくわかっていないため、従来は無駄な「ジャンクDNA」あるいは「利己的遺伝子」の例とされる一方、遺伝的組換えを通じて進化に大きく関わったとも考えられてきた。最近になって、一部のものについては遺伝子の発現調節に関わっている可能性が指摘されている。

次のように大きく2種類に分けられ、さらにいくつかに分類される。

縦列(単純)反復配列(タンデムリピート):同じ配列が同じ向きに隣り合って存在する。
サテライトDNA:他の部分のDNAと密度が異なることから発見されたもの。染色体の動原体にあるα-サテライトなどが知られる。配列ユニットの比較的短いものは特にミニサテライトおよびマイクロサテライトとして区別され、個体による反復回数の違いが多いのでDNA型鑑定によく利用される。
ミニサテライト:10ないし100塩基対からなる。
マイクロサテライト:数塩基対からなる。染色体全体に見られる。
散在反復配列:隣り合わず散在する配列。レトロトランスポゾンに由来すると考えられている。長さによりLINEおよびSINEに分けられ、ヒトではLINEとして「LINE-1」、SINEとして「Alu配列」と呼ばれる特定の配列が多い。
LINE(Long INterspersed Elements:長鎖散在反復配列)蛋白質をコードする遺伝子に似た配列からなる(偽遺伝子の一種)。
SINE(Short INterspersed Elements:短鎖散在反復配列)一般の遺伝子よりも短い。
このほか特殊なものとして、テロメアDNAや、トランスポゾンの両端にあるもの(2回だけ反復)がある。

真正細菌と古細菌は、CRISPRと呼ばれる反復配列を持つ。この配列はRNAiと類似した機構でウイルスの感染やプラスミドの侵入を抑えると考えられている。
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レトロトランスポゾン
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レトロトランスポゾン は、トランスポゾンつまり「可動遺伝因子」の一種であり、多くの真核生物組織のゲノム内に普遍的に存在する。 レトロトランスポゾンは、自分自身を RNA に複写した後、逆転写酵素によって DNA に複写し返されることで移動、つまり「転移」する。 Wikipedia
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テロメア
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テロメア は真核生物の染色体の末端部にある構造。染色体末端を保護する役目をもつ。telomere はギリシア語で「末端」を意味する τέλος と「部分」を意味する μέρος から作られた語である。末端小粒とも訳される。 ウィキペディア
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細胞融合は、二つ以上の細胞から一つの雑種細胞が形成される現象である。 同種細胞どうしはうまく融合しやすいが、異種の細胞融合も起こる。 細胞融合は、筋肉、骨および栄養膜細胞の分化、胚発生および形態形成の期間に起こる重要な細胞過程である。
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呼吸や消化など、生体内で行われる化学反応をまとめて代謝(たいしゃ、metabolism)という。

ATP編集

ATP

ADP
細胞内でのエネルギーのやりとりには、仲立ちとしてATP( アデノシン三リン酸、adenosine triphosphate)が用いられる。 ATPの構造は、ADP(アデノシン二リン酸)という物質にリン酸が結合した構造である。 ADPにリン酸を結合させる際、エネルギーが必要になる。結合によって合成されたATPは安定であり、エネルギーを蓄えることができる。そして異化によってATPのリン酸結合が切れてADPとリン酸に分解される際に、エネルギーを放出する。

呼吸など異化(いか)の際に、ADPとリン酸からATPを合成している(「異化」については、のちの節で後述する。)。

ATPは、アデノシンという物質に、直列に3つのリン酸がついている。ATPでのリン酸どうしの結合のことを高エネルギーリン酸結合といい、リン酸間の結合が切れるときにエネルギーを放出する。

しばしば、ATPは「エネルギーの通貨」に例えられる。

アデノシンの構造は、アデニンという塩基にリボースという糖が結合したものである。

分解されたADPは、再利用され、呼吸(こきゅう、respiration)によって再びATPに合成されることが可能である。

ATPのエネルギーの利用先は、生体物質の合成のほかにも、筋肉の収縮や、ホタルの発光などにも、ATPのエネルギーは用いられている。

Atpadp.jpg
異化(いか)と同化(どうか)編集
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マルトース、もしくは麦芽糖とは、α-グルコース2分子がα-1,4-グリコシド結合した還元性のある二糖類。デンプンの直鎖部分に相当する。化学式はC₁₂H₂₂O₁₁である。水飴の主成分となっている。名称の由来は、オオムギを発芽させ、湯を加えることによってデンプンが糖化されたものに多く含まれることから。 ウィキペディア
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49
酵素
こうそ
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酵素とは、生体で起こる化学反応に対して触媒として機能する分子である。酵素によって触媒される反応を“酵素的”反応という。このことについて酵素の構造や反応機構を研究する古典的な学問領域が、酵素学 である。 ウィキペディア
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カタラーゼ
タンパク質
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カタラーゼ は、過酸化水素を不均化して酸素と水に変える反応を触媒する酵素。 ヘムタンパク質の一種であり、プロトヘムを含んでいる。 細胞内のペルオキシソームに存在し、過酸化水素を使って酸化・解毒をおこなう。 Wikipedia
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ヘム たんぱくしつ [6] 【ヘム 蛋▼白質】
構成成分としてヘム(heme)をもつタンパク質の総称。生体内で酸素の運搬(ヘモグロビン・ミオグロビン),酸化還元(カタラーゼ・ペルオキシダーゼ),電子伝達(チトクロム類)などの機能がある。
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52
ヘム蛋白 ( heme protein )
赤血球の主要成分であるヘモグロビンを構成しているヘムとグロビンのうち、ヘムがタンパク質と結合した状態のこと。ヘモグロビンのヘム部分は鉄から構成されているため、鉄が不足した状態ではヘモグロビン自体の含有量の少ない赤血球になります
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アミラーゼは1833年、フランスの生化学者、アンセルム・ペイアン (Anselme Payen) とジャン・ペルソー (Jean F. Persoz) が大麦の芽から取り出し、「切り離す」を意味するギリシア語の “διαστασις” より「ジ(ヂ)アスターゼ」と命名された。これが酵素の初めての単離である。

アミラーゼは消化酵素であり、デンプンやグリコーゲンを分解する。体内では主に、膵臓、耳下腺(唾液腺)から分泌され、またダイコンやカブ、ヤマイモにも多く含まれている。胃腸薬、消化剤として市販もされ、胃もたれや胸焼けの治療、防止に服用されている。

日本の製薬会社三共の事実上の創業者である高峰譲吉は、麹菌からジアスターゼを抽出し、自身の名の「タカ」を冠してタカジアスターゼと命名して1894年(明治27年)に特許を申請した[1]。高峰のジアスターゼ(アミラーゼ)の抽出成功は古くから餅を食べるとき大根おろしをつけて食べると胃がもたれないと言う俗諺が大きなヒントとなったとも伝えられる。

夏目漱石の作品『吾輩は猫である』には、佐伯矩が発見した大根ジアスターゼについてと思われる新聞記事やタカジアスターゼを常用する人物が描写されて[2]、消化を促進するという機能が広く知られ用いられた様子がわかる。[3]。

現在、正式な物質名はアミラーゼであるが、旧名であるジアスターゼも医薬品/化学薬品の『タカジアスターゼ』として使用されている。

日本では現在も第一三共の医療用医薬品として「タカヂアスターゼ末」として薬局に卸されている(主に解熱鎮痛剤や整腸剤など他の散剤と混合して使うが、処方箋医薬品ではないため零売が可能)。また、第一三共ヘルスケアから一般用医薬品(胃腸薬)の「新タカヂア錠」と「第一三共胃腸薬」シリーズにタカヂアスターゼNとして配合されている。アメリカではパーク・デイビス(現:ファイザー)から市販されていない。
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佐伯 矩(さいき ただす、1876年9月1日 - 1959年11月29日)は、日本の医学博士で、栄養学の創始者、栄養学の父である。医学から栄養学を独立させ、栄養研究所、栄養士制度を発展させた。自分で料理をすることはほとんどなかった[1]。
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ペプシン
タンパク質
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ペプシン は動物の胃で働くタンパク質分解酵素の一つ。 アスパラギン酸プロテアーゼの一つ。 ウィキペディア
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補酵素
ある種の酵素には、基質以外にも他の物質が必要な場合もある。このような酵素に協力している物質が有機物の場合で、その有機物が酵素に結合する場合、その有機物のことを補酵素(ほこうそ)という。補酵素は一般に低分子(=分子の大きさが小さい)であり、また酵素と分離しやすい。そのため半透膜(セロハンなど)を使って、補酵素を分離することができる。また、熱に対して、補酵素は、比較的、強い。

補酵素の代表的な例として、呼吸に関わる脱水素酵素の補酵素NAD+がある。脱水素酵素は、基質から水素を取り除く。NADとは「ニコチン・アミドアデニン・ジヌクレオチド」のこと。 脱水素酵素とNADは別の物質である。脱水素酵素とのNADという両方の物質があることで、NADが水素を受容できるようになるって、NADに水素水が結合しNADHに変わる。

酵素に協力している物質が金属または金属イオンなどで、有機物で無い場合もある。

フィードバック調節
(執筆準備中)
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植物は光エネルギーにより、水と二酸化炭素から、グルコースを合成している。 これを光合成(photosynthesis)と呼ぶ。

光合成の仕組み
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チラコイドは、葉緑体やシアノバクテリア中で膜に結合した区画である。 光合成の光化学反応が起こる場所である。 チラコイドという言葉は、「嚢」を表すギリシャ語の θύλακος (thylakos)に由来する。 チラコイドは、ルーメンの周りを取り巻くチラコイド膜から構成される。 ウィキペディア
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ストロマ
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ストロマとは、植物細胞内の葉緑体内でグラナを取り囲む無色の液体のことである。 チラコイドが重なったグラナにおいて光合成が開始し、ストロマ内で化学変化が完了する 。 光合成は、2段階で行われる。第1段階では、明反応で光エネルギーが捕捉され、それを用いてエネルギー貯蔵分子であるATPとNADPHが作られる。 ウィキペディア
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チラコイドは、葉緑体の中にある。
葉緑体の内部の構造には、チラコイドという膜状の構造と、ストロマという無色の基質の構造がある。

チラコイドにある色素が光エネルギーを吸収する。この吸収のとき、特定の波長の光を吸収している。赤や青の光が葉緑体に吸収される。緑色の光は吸収しない。吸収しなかった波長の光は反射される。植物の緑色は、反射した光の色であり、光合成には使用していない光である。

吸収した光エネルギーで、ATPの合成やNADPHの合成を行っている(「NAD」とは「ニコチン アデニン ジヌクレオチド」のことである。)。


次の(1)〜(3)の反応がチラコイドで行われる。 (4)の反応がストロマで行われる。


(1):  光化学反応
光エネルギの吸収は、色素のクロロフィルで吸収する。クロロフィルは活性化し、活性クロロフィルになる。クロロフィルの存在する場所は、チラコイドの膜である。

この反応には、光が当然に必要である。温度の影響をほとんど受けない。

(2):  水の分解とNADPHの生成
1の反応に伴って、活性クロロフィルから電子が飛び出す。水が分解され、できた水素Hが、さらに水素イオンH+と電子e- に分解される。あまった酸素O2は、以降の反応では利用せず、このため酸素O2が排出される。

この反応でのHの分解から発生したe- は、チラコイドの膜上で伝達され、最終的にHとともにNADP+という物質にe- は結合し、NADPHが生成する。

(3):  ATPの合成
2の反応に伴って、ADPがリン酸化されATPが合成される。

(4):  二酸化炭素の固定
ストロマで、(3)の反応で作られたATPのエネルギーも利用して、いくつもの過程を経て、植物が気孔などを使って細胞外から取り入れた二酸化炭素から、有機物(グルコース C6H12O6 )を合成する。

生成された物質の一部が同じ物質のもどる反応経路になっており、カルビン・ベンソン回路という。 このカルビン・ベンソン回路の過程で、(3)の反応で作られたATPを用いている。
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プリーストリーの実験
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密閉したガラス容器の中でろうそくを燃焼させたのち、植物(ミント)の新芽を入れて放置したびんと入れずに放置したびんを用意した。このびんにネズミを入れたり、ろうそくの火を入れたりしたとき、どのような影響を及ぼすか調べた。

植物を入れなかったびんでは、ネズミは死に、ろうそくの火はすぐに消えた。 一方で、植物を入れておいたほうのびんでは、ネズミに問題を及ぼさず、ろうそくも燃えた。

この実験から、生きている植物は、ろうそくの燃焼やねずみの生存に必要な気体、すなわち酸素を放出していることがわかる。

インゲンホウスの実験(1779年ごろ)
さきほどのプリーストリーの実験では、酸素を発生するには光が必要である。インゲンホウスは、プリーストリーの実験で、光を当てた場合と当てなかった場合とで実験を行い、光が必要なことを突き止めた。

ザックスの実験(1862年ごろ)
葉の一部を銀箔でおおって光を当たらなくすると、その部分ではデンプンが合成されないことを、ヨウ素デンプン反応の実験で突き止めた。

エンゲルマンの実験(1882年ごろ)
アオミドロの細胞にスポット光を当てると、葉緑体にスポット光を当てた時に、酸素を好む細菌が光の当たった場所に集まることを発見。

光合成は葉緑体で行われることを発見した
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プリーストリーの実験器具。陶器の容器に水をいれ、ガラス瓶を逆さに立てて使った。ビールグラスやカップの受け皿など身近な用具を使ったものもある。
イギリスの自然哲学者であったプリーストリーは、気体の性質について調べる実験をしていた。当時、気体に関する知識は多くはなく、大気からはっきり区別されていた気体は、炭酸カルシウムを加熱分解すると発生する「固定空気」(二酸化炭素)程度のものであった。また、物質が燃焼するのは酸素と結合するためではなく、物質のなかの燃素(フロギストン)が大気に放出されるためと考えられていた。

彼は、密閉された容器の中では、動物が生きながらえることができないのと同様、植物は生育できないと考えて実験した。だが、ミントを水上置換の要領で空気を閉じ込めたガラスびんの中にいれたところ、予想に反して数カ月にわたって成長できることを観察した。さらに、このびんの中の気体を調べると、ろうそくを燃焼させることができ、またマウスが生育させても問題がないことがわかった。とくに長期間放置したびんの中では、ろうそくが勢い良く燃えた。

また、ろうそくを燃やしたあとの空気の中でもミントは成長でき、10日後に、びんの中でふたたびろうそくを燃やすことができた。 一方で、空気を閉じ込めたガラスびんにキャベツの葉を切りとったものを入れて一晩おいておくと、翌朝そのびんのなかではろうそくを燃焼させることはできなかった。このことから、死んだ葉は、空気を「悪くする」と考えた。

これらのことから、プリーストリーは、植物が成長するときに、呼吸や燃焼で生じた「悪い」空気を元に戻し、「良い」空気を作ることができると考えた。現在の知識では、この「良い」空気とは酸素の割合の多い空気であることがわかるが、彼はそう考えなかった。のちに、酸化水銀の分解によって純粋な酸素を生成しておきながら、たんに「燃素がふくまれていない非常に良い空気」(脱フロギストン空気)と考え、独立した酸素という物質があるとは考えなかった。酸素を初めに正しく理解したのは同年代を生きたラヴォアジェであった
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植物はCO2を吸収していなくても光合成をしている場合がある。なぜなら、植物は呼吸をしているので、呼吸によってCO2を排出している。

植物の呼吸による2の排出量である呼吸速度と、光合成によるCO2の吸収速度が、つりあった状態での光の強さのことを、補償点(ほしょうてん,compensation point)あるいは光補償点(ひかりほしょうてん)という。見かけの光合成速度がゼロになる点は、補償点である(光合成速度と呼吸速度が等しいため)。


真の光合成速度(photosynthetic rate)を求めるには、見かけの光合成速度(apparent photosunthetic rate)に、呼吸速度(respiration rate)を足し合わせなければならない。呼吸速度を測定するには、暗黒で測定すればよい。

実験による測定で、直接にO2量を測定して得られる測定値は、真の光合成速度から呼吸速度を差し引いた値である。

真の光合成速度 = 見かけの光合成速度 + 呼吸速度
測定値=見かけの光合成速度

光の強さが増すにつれて、光合成速度も大きくなる。

光が、ある一定値よりも強くなると、たとえ、それ以上に光が強くなっても、光合成速度が変わらない状態になる。この状態を光飽和(ひかりほうわ)といい、飽和した直後の光の強さのことを光飽和点(photic saturation point)という。
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同じ一本の木の中でも、日当たりの良い場所でつく葉と、日当たりの悪い場所でつく葉で、特性が異なる場合がある。ブナ・ヤツデなどが、そのような植物である。 日当たりの良い場所につく葉を陽葉(ようよう, sun leaf)といい、陽性植物と同じような補償点や光飽和点は高いという特性を現す。いっぽう、日当たりの悪い場所につく葉を陰葉(いんよう, shade leaf)といい、陰性植物と同じように補償点や光飽和点は低いという特性を現す。

陽性植物の樹木を陽樹(ようじゅ)といい、陽樹からなる森林を陽樹林(ようじゅりん)という。アカマツなどが陽樹である。陰性植物の樹木を陰樹(いんじゅ)といい、陰樹からなる森林を陰樹林(いんじゅりん)という。モミなどが陰樹である。

樹木は、草など背丈の低い植物への日当たりをさえぎるので、地表ちかくでは陰性植物が育ちやすくなり、また、日当たりが悪いので地表ちかくでは陽性植物が育たなくなる。

森林が陽樹林の場合、新たな陽樹は芽生えなくなるが、新たな陰樹は芽生えることが出切る。このような仕組みのため、森林は、陽樹から陰樹へと移っていくことが多い。

まとめ
ひなたを好む陽生植物(sun plant)では、補償点や光飽和点は比較的高く、 弱い光でも生育できる陰生植物()では、補償点や光飽和点は比較的低い。 陽生植物にはクロマツ、ソラマメ、ススキなどがあり、 陰生植物にはブナ、コミヤマカタバミなどがある。 また、同じ植物でも、日当たりの良いところの葉(陽葉, sun leaf)は補償点や光飽和点は比較的高く、 日当たりの悪いところの葉(陰葉, shade leaf)は補償点や光飽和点は比較的低い。
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空気中のCO2濃度が低下すると、光合成速度は低下する。

限定要因(げんてい よういん)
光合成に必要なものは、光・温度・水・二酸化炭素という要因(よういん)である。どれかの要因を低下させた場合に光合成速度が低下する場合、その要因を限定要因(limiting factor)という。イギリスのフレデリック・ブラックマンは、光合成速度は、光の強さ、二酸化炭素濃度、温度のうち最も不足したもの(限定要因(limiting factor))によって決まるとする限定要因説()を唱えた。

光・温度・水・二酸化炭素のうち、どれが限定要因かは、どの程度に下げるかなどの実験条件によって異なる。

窒素同化と窒素固定編集
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アンモニウムイオンが亜硝酸菌(あしょうかきん)などの細菌の働きにより亜硝酸イオンに変わり、亜硝酸イオンから硝酸菌(しょうさんきん)などの働きにより硝酸イオンに変わる。

亜硝酸菌や硝酸菌など、硝化に関係した細菌を硝化菌(しょうかきん)という。

大気中にも窒素があるが、植物は直接には利用できない。微生物の中に、空気中の窒素を取り込むことができる生物もいる
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68
窒素の分子 N2 (「エヌツー」と読む)は、すごく安定な分子である。窒素分子の結合では、三重結合(さんじゅうけつごう)をしているので、結合力が強いからである。三重結合について説明する。まず化学の周期表を見ると、窒素原子は左から4番目の周期表15族にある。窒素に限らず周期表15族の原子の電子軌道(これを価電子(かでんし)という)では、15族の一番外側の軌道には、電子が5つある。

ふつうの分子は、他の原子と結合して電子が補われて、最外軌道の電子数が周期表18族と同じ状態になると、ふつうの分子は安定する。このような状態を閉殻(へいかく)という。 たとえば炭素原子Cの場合、ほかの原子と最大4つまで結合できる。(たとえばメタンCH4 ) 窒素原子Nの場合、ほかの原子と最大3つまで結合できる(たとえばアンモニアNH3 )。窒素原子どうしの結合 N2では、この3つの結合までの力を、すべて相手の一個の原子につかっているので、とても強力な結合になっている。

多くの原子では周期表18族の価電子数は8個である。ただしヘリウムは価電子が2個である。18族の原子は、原子のままで安定しているので、分子にならない。そのため、常温でも18族原子は気体であるので、18族原子を希ガス原子(きガスげんし)ともいう。

(※ くわしくは化学Iを参照せよ。高等学校化学I/化学結合)
窒素の場合、価電子は5つであり、周期表18族に不足しており、なので窒素分氏を反応させ別の原子と結合させるためには、多くのエネルギーが必要である。窒素固定細菌は酵素の働きによって、無機的に反応させるよりかは少ないエネルギーで反応させるが、それでも多くのエネルギーが必要であり、窒素固定細菌はATPを大量に消費している。
(ID:unMA01)
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アデノシン三リン酸(アデノシンさんリンさん、adenosine triphosphate)とは、アデノシンのリボース(=糖)に3分子のリン酸が付き、2個の高エネルギーリン酸結合を持つヌクレオチドのこと。IUPAC名としては「アデノシン 5'-三リン酸」。一般的には、「adenosine triphosphate」の下線部のアルファベットをとり、短縮形で「ATP(エー・ティー・ピー)」と呼ばれている。
(ID:unMA01)
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経腸栄養の選択基準
栄養管理の方法は、「静脈栄養」と「経腸栄養(EN)」の二つに大別されます。消化管機能があり、かつ消化管が安全に使用できる場合は、生理的な投与経路である経腸栄養が第1選択となります。静脈栄養は、原則として経腸栄養が不可能か、経腸栄養を一時中止したほうが治療上有用な場合に行います。

経腸栄養
EN(Enteral Nutritionエンテラル ニュートリション)
経腸栄養(EN)とは
経腸栄養(EN)は、からだに必要な糖質、タンパク質、脂質、電解質、ビタミンおよび微量元素などを経腸的に投与する方法で、栄養素を口から補給する「経口法」と、チューブを用いて投与する「経管栄養法」があります。
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経腸栄養の位置づけ
使用する栄養剤の選択にあたっては、腸管の機能、特に栄養素の消化・吸収能と腸管の安静度について十分に留意する必要があります。通常、腸管機能が低下している患者さんには消化態栄養剤が用いられ、機能の回復に合わせて半消化態栄養剤、流動食、ミキサー食と、より食事に近いものが用いられます。

消化吸収能力と医薬品・食品に関する区分と相関グラフ
経腸栄養の特徴
からだの消化・吸収能を利用する生理的な投与方法
高エネルギー投与が可能で、施行・維持管理が比較的容易
代謝上の合併症が少ない
腸管の機能を保ち、バクテリアルトランスロケーション※1発生を抑制する
経済的である
※1 バクテリアルトランスロケーション:長期間消化管を使用しないと、消化管の粘膜が萎縮(いしゅく)し、消化管内の細菌あるいは細菌が作った毒素が血流に入り込むと考えられています。このような状態をバクテリアルトランスロケーションと呼んでいます。
経腸栄養は、高エネルギー投与ができ、からだの消化吸収能を利用する点で生理的な補給方法といえます。一方、消化器症状(悪心・嘔吐、下痢など)の発生頻度が高く、経鼻ルートでの咽頭部不快感や、細かな組成調整ができないなどの欠点もあります。
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経腸栄養は、高エネルギー投与ができ、からだの消化吸収能を利用する点で生理的な補給方法といえます。一方、消化器症状(悪心・嘔吐、下痢など)の発生頻度が高く、経鼻ルートでの咽頭部不快感や、細かな組成調整ができないなどの欠点もあります。

経腸栄養剤の種類と特徴
経腸栄養剤は医薬品扱いで、組成により成分栄養剤、消化態栄養剤、半消化態栄養剤に分類されます。消化態栄養剤は、窒素源として消化を必要としないアミノ酸、ジ・トリペプチドを配合しています。窒素源としてアミノ酸のみを配合した製剤を、成分栄養剤といいます。糖質としてデキストリンを配合しています。

半消化態栄養剤は、窒素源としてカゼインや大豆タンパク、糖質としてデキストリンを配合しています。なお、濃厚流動食は食品扱いで、糖質として、でんぷんやデキストリン、窒素源としてカゼインや大豆タンパクが配合されています。ペプチドやアミノ酸を配合した消化態タイプの製品もあります。
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ゲフィチニブ

ゲフィチニブは、上皮成長因子受容体 のチロシンキナーゼを選択的に阻害する内服抗がん剤。癌の増殖などに関係する特定の分子を狙い撃ちする分子標的治療薬の一種である。 商品名はイレッサ で、アストラゼネカが製造・販売。褐色の錠剤で一錠250mgのゲフィチニブを含有する。 ウィキペディア
モル質量: 446.902 g/mol
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黙示
もくし
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黙示は、初期のユダヤ教およびキリスト教において、神が選ばれた預言者に与えたとする「秘密の暴露」、またそれを記録したもの。黙示を記録した書を黙示文学という。黙示文学はユダヤ教・キリスト教・イスラム教の伝統において極めて重要である。 ウィキペディア
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かいご
【悔悟】
《名・ス自他》今までのことを悪かったとさとり、悔いること。
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和諧社会
わかいしゃかい
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和諧社会とは、矛盾のない調和のとれた社会のことを指す中華人民共和国のスローガンである。2004年中国共産党第16回中央委員会第4回全体会議で提起され、2006年の第16期6中全会では、社会主義和諧社会建設に関する討議がなされた。 ウィキペディア
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和諧(わかい)とは - コトバンク
https://kotobank.jp › word › 和諧-153854
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 和諧の用語解説 - 離婚訴訟または離縁訴訟において当事者が仲直りをして訴訟を終了させる合意。
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哲学の恩師パングロス博士から教えられたライプニッツの最善説を純真なカンディードは純粋に信じているのだが、現実は悲惨さや苦難ばかりが続き、辛く厳しい事件で埋め尽くされている。故郷を追われ、恩師パングロスや愛するキュネゴンドとは死に別れてしまう。いったい最善説が教えてくれる最善の状態とは何なのだろうか。このような苦しく厳しい現実であっても最善と呼べるのであろうか。時には、好いことが巡りくる。死に別れたと思った恩師や愛人に再会するのである。しかし、それは束の間で、すぐに生き別れてしまう。

主人公やその周囲にいる人物ばかりでなく、物語に登場する王侯貴族、聖職者、軍人、市民などの人物たちも、自分自身のエゴからくる悪意に操られているか、運命によって翻弄されているかで、幸せな者などはいない。宮廷の腐敗、宗教裁判、戦争、海賊、裏切り、詐欺、梅毒など数えたらきりが無いヨーロッパ社会の暗い面の現実を訴えている。

しかし、一つだけ例外の場所がある。南米奥地にあるエルドラドである。エルドラドは伝説の理想境であるが、カンディードはここに偶然から迷い込んでしまう。そこでは、金銀宝石が地に満ち溢れるが、人々は見向きもしない。食べ物は豊富に行き渡り、人々の心は豊かで慈悲深い。このように夢のような理想境であるにも関わらず、カンディードはエルドラドに留まらないで、厳しい現実が待つヨーロッパへと戻っていくのである。夢や幻ではなく現実を直視して、そこで力強く生きよというヴォルテールのメッセージが感じられる。実際、カンディードは、エルドラドを除くとほとんどの場所で過酷な現実と向き合うのだが、くじけることなく前に進み続けるのである。
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「常識」を疑い、問い直し、新たな「常識」を作り出すのは難しい。現在の日本でもそうだが、社会的に深く根付いた「常識」(通念、認識、慣習、制度etc.)を問い直し、反対派の言説を論破し、新たな「常識」を紡ぎだして普及させていくのは非常に骨の折れるプロセスである。本書トマス・ペイン『コモン・センス』はまさに既存のイギリス植民地体制下の「常識」の非常識さを露にしつつ、独立という新たな「常識」を社会に提示し、受容せしめることに成功した歴史的な文書である。

誇るべきイギリス憲法を読み解き、その構造上の欠陥を明らかにする。世襲君主制こそが無用な内乱を防止し平和に寄与するという「常識」を論破する。さらに、イギリスは「祖国」であるという愛国的な「常識」。アメリカの繁栄はイギリスによってもたらされたのであり、今後もイギリスとの結びつきが必要であり、利益になるという経済的「常識」。独立しようにもアメリカはイギリスの軍事力には到底対抗できないとする軍事的「常識」。イギリスからの分離に壁となって立ち塞がる社会的に広く深く根付いたこれらの「常識」の数々を、ペインは一つ一つ根拠を提示しながらその非常識さを平易にかつ説得的に浮き彫りにしつつ、独立宣言こそがアメリカにとって最も理にかない、かつ現実主義的な道であることを論証していく。

「常識」と思われていたことも時と共に非合理的な非常識になっていく。ペインが教えてくれるのはそのことであり、「常識」には常に再検討の余地があるということである。このような批判的合理主義に、アメリカ独立革命を支えたリアリズムの片鱗が垣間見れるような気がしてならない。『ザ・フェデラリスト』(岩波文庫)と合わせて是非。
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ルソー(1779年没)の1712年生〜1765年の53年間の幼年、少年、青年、中年、初老に至る自叙伝である(上・中・下)。青年期以前の追想は文学的である。基底に、ある種の哀しさ、切なさが流れている様に思えた。甘くも苦しいというような相反する感情を懐かしく思い出させる。しかし美化に走りすぎることなく、自分の素質、性格、環境、経験等を率直に述べている。中年以降は人間関係に悩むルソーが被害妄想的になっていく様子が覗える。身分は低いが、世に出たい。が、社交下手ということでジレンマに陥っていく。
 女性に対するルソーの想いはこの自伝の大きな柱である。当時の恋情を語るルソーには熱がある。しかし、妻テレーズへの愛情はどれ程のものだったのか。嬰児を孤児院に入れたという事実がある。経済的事情が原因だと思われるが、罪悪感無しには出来なかっただろう。ルソーの弁明もあるが、道徳的には避けるべきことだったろう。私も「何故に?」と頭を離れなかった。ルソーとテレーズの苦衷が察せられる。ルソーの思想の偉大性は認められるところである。しかし、この行為の妥当性には疑問符を付けざるを得ない。もしかすると「告白」には記されない秘密があるのかもしれない。「告白」は赤裸々に自己を語っているが、孤児院の件は重要な割りに記述がアッサリしているからである。しかし、淡々と語ることによってしか哭声を抑えることが出来ない痛ましい過去なのかもしれない。理想主義者の一面と生活に苦しみ嬰児を手放すという一面の懸隔がルソーの生涯にはある。生きる上での人間の多面性を考えさせられた。
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デジタル大辞泉の解説
けん‐かく【懸隔】
《古くは「けんがく」とも》
[名](スル) 二つの物事がかけ離れていること。非常に差があること。「世代間の社会意識が懸隔している」
[副]程度のはなはだしいさま。ことのほか。
「是は―心やすい」〈浄・日本武尊〉
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日本武尊
やまとたけるのみこと
日本の古代史における伝承上の英雄。『古事記』では倭建命と書く。『古事記』『日本書紀』では景行天皇の皇子で,幼名を,オウスノミコト (小碓命) という。武勇に優れていたため,父天皇の命による西方の熊襲征伐には童女に扮して川上梟帥 (かわかみのたける) に近づきこれを討った。そのとき梟帥が,日本で最も強い男という意味からオウスノミコトに「日本武」皇子の名を奉ったという。しかしこれは一個人の名前ではなく,歴史的には何人もの「日本武」がいたものとみられる。その後オウスノミコトは東方の蝦夷平定に向かう途中,天叢雲剣 (あめのむらくものつるぎ。別称草薙剣 ) で野火の難をはらい,走水 (はしりみず) の海では妃のオトタチバナヒメノミコト (弟橘比売命) の入水により海上の難を逃れたが,伊吹山で賊を征伐中,伊勢国の能褒野 (のぼの) で崩じたという。死後その霊は白鳥となり大和に渡ったので当地に陵をつくったが,さらに白鳥は河内に飛び去ったためそこにも陵をつくり,ともに白鳥陵と称したという。このように『日本書紀』は日本武尊の死を「崩」とし,墓を「陵」と記すなど天皇に準じており,また『常陸国風土記』では倭武天皇と記している。
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常陸国
ひたちのくに
現在の茨城県。東海道の一国。大国。『常陸国風土記』によれば,もと新治 (にいばり) ,筑波,那賀 (なか) ,久慈,多珂 (たか) の国があったといい,『旧事本紀』にも国造として記されている。「ひたち」とは太平洋の日の出に対しての名称で「日立ち」であり,「日向 (ひむか) 」に通じるものであろう。国名としては大化に始るものとみられる。『常陸国風土記』は,この国の地誌として多くの神話,伝説を伝えている。国府,国分寺ともに石岡市にあり,一宮は鹿島神宮。『延喜式』には新治,真壁,筑波などの 11郡,『和名抄』には 153郷,田4万 92町を載せている。平安時代には大国として重視され,天長3 (826) 年には親王任国と定められ,守は太守と称された。鎌倉時代には源義光の子孫である佐竹氏がこの国の北部を,南部には八田氏 (のちに小田氏) ,中部には大掾氏の支配が続いた。室町時代には佐竹氏が守護となり,小田氏,大掾氏を滅ぼして支配を広げたが,関ヶ原の戦い後秋田に移封され,そのあとは徳川家康の子頼房が 35万石で水戸藩を開き,御三家の一つとして幕政に重きをなした。ほかに土浦,笠間,牛久,下館などの諸藩と天領,旗本領もあった。明治4 (1871) 年の廃藩置県後,茨城県と新治県になり,さらに 1875年に茨城県に統合された
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佐竹氏
さたけうじ
清和源氏の一支族。平安時代後期に源義光の孫昌義が常陸国久慈郡佐竹郷に土着して以後同国北部で勢力を有した。隆義の子秀義の代に鎌倉幕府に服属。戦国時代末期,義重が豊臣秀吉に服従して常陸国最有力の大名となった。関ヶ原の戦いに義重の子義宣が西軍についたため,戦いののち出羽秋田に移封され,幕末には義堯が官軍につき,明治にいたって侯爵。
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義堯 (ぎぎょう)
生年月日:1505年3月23日
戦国時代;安土桃山時代の醍醐寺三宝院の門跡
1564年没
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コントは本書の冒頭で三段階の法則を提唱したことで知られている。三段階の法則とはあらゆる概念や知識が三つの段階を経ることを論じたものである。コントによれば人間の精神はこれまで神学的段階、形而上学的段階を経て実証的段階となり、これら段階はそれぞれ特徴的な思考様式を持っている。まず神学的段階ではあらゆる知識は宗教的、神学的な観点から直接的な意欲によって説明される。形而上学的段階では抽象化と人格化が行われ、客体として説明されている。そして実証的段階では事物の観察に基づいて現象は一般的法則によって説明されるのである。このような段階を経て新しい人間の知性の発展段階を捉えた上で、コントは科学の分類を行う。コントはこの分類が諸現象の比較によって求められた一般的な事実の表現であることが必要だと考えていた。コントは序列化によって第一に数学、第二に天文学、第三に物理学、第四に化学、第五に生物学、第六に社会学を据えた。ここでの社会学はコントが初めて呼称した呼び方であり、社会学は秩序としての社会静学と発展としての社会動学があり、前者は有機体としての社会を研究し、後者は三段階の法則に従って発展してきた社会発展を研究する学問と位置づけている。社会発展についてコントは神学的段階では社会は軍事的段階にあり、形而上学的段階では法律的段階、実証的段階では産業的段階にあると考えていた。
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人間は言葉を持ち、言葉をつなげてものごとを考えるが、カントは人間の能力、つまり「理性」とよばれる能力について、それをどのように働かせたらよいかを徹底して追究した。と言うのも、人間ひとりひとりの生き方は、その人間が自分の理性でものごとをどのように考えるかによって決まるからである。理性は、科学的知識を求める場面だけではなく、道徳とはなにか、美とはなにか、神や宗教とはなにかを考える場面でも働いている。科学的知識だけを絶対視する誤りを避け、また迷信や狂信に陥らないためには、これらのあらゆる場面で理性を正しく働かせるようにすることが必要である。カントは人間の自由と尊厳の確保を目指しつつ、こうした理性批判の道を歩んだのである。
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ちょっと私たちには実感がわきにくいかと、思うのですが、
神などのパーソナルな絶対者の意志を介在させずに、
世界を説明する、ということは、
キリスト教時代に入った西欧では、
言語を絶する、どてつもなく異端的、冒涜的な考え方でした。
ありえないわけです。道徳の意味がなくなってしまいます。
また異端扱いされがちだったプラトン、アリストテレス、プロティノスのような
ギリシア三大哲学者でさえ、神のような存在は想定していたわけです。

その中で、近代自然科学につながる発想を描き出し、
エピクロスとならび、ヒッソリとその貴重な源泉でありつづけた
ルクレティウスの本作品の重要性は、大変なものです。
潜在的に無神論者、自然科学者であった人たちの心を支え続けた本なのです。

その文体の華麗さも、ヒューマニズムの観点から、
本書に高い価値を与え、近代自然科学の発生を促す一助となったでしょう。

また訳者の樋口勝彦氏は、そのラテン語の能力では伝説的存在であったのですが、
残念ながら、完璧主義のためか、その仕事の量のストイックさでも知られた方でした。
本書はそのような樋口先生のお仕事の一つとしても、貴重なものといえます。
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423編の美しい詩句からなるブッダ金言集経典中最古の警句集で,仏教の源泉・入門書.法句経一筋に生きた友松圓諦師の流麗な邦語訳は,最高の名訳である.巻末に,師の若き日の現代語訳および解説を付す


内容は以下の殿堂入りレビュアーにしてトップ50レビュアーの解説が理解しやすいです。

 著者(訳者)は、解説中で、法句経について、
「万人のポケットに用意すべきバイブルである」という言葉を
紹介されていますが、これは、誰にでも、きわめてわかりやすい経典です。

 バイブル(聖書)であるなら、その中の、「箴言(旧約聖書の中の一書)」
のような印象です。
 
 著者の訳と、後半には少々小さい文字ですべての
現代語訳がのっています。番号がふってありますので、
両者を容易に行き来することができます。

 無我(「自分」などというものはどこにも存在していない)、無情、
人生は苦しみ…というような仏教的に馴染みある文章も多々のっておりますが、
以下のような、自分を大切にするというような意味合いの言葉も見受けられ、親しみを感じます。

(法句経160 友松訳)

  おのれこそ
 おのれのよるべ
 おのれを措(お)きて
 誰によるべぞ
 
(現代語訳)
 まことに自己こそ自己の救護者である。
一体、誰がこの自己の外に救護者になりうるものがあろうか。
よく制せられた自己にこそ、吾らは他にえがたき救護者を見いだすことが
出来る。

 また、同著者の同じ講談社学術文庫の「法句経講義」という本も持っておりますが、
これは、友松さんによる解説が大半で、法句経の全文はのっておりません(ごく一部だけです)。

 ともあれ、納得できる実証的な内容で、読者の宗教の種類を問わず、
初心者にもわかりやすく、ご興味のあられる方々におすすめさせていただきます
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本書はヴィクトル・エレミタがとある机の引き出しから二つの手記を入手し、それを出版するに至った経緯を述べるところから序文が始まっている。美的な人生を送ったAの手記と倫理的な人生を選んだBの手記にはそれぞれ全く異なる思想が対比的に示されている。

Aの手記で述べられている美的生活は次のような内容を含んでいる。現代の悲劇と古典の悲劇の内容には悲劇における罪の概念の相違があり、ギリシア悲劇は外因的な葛藤による罪であるが、アンティゴネーのような近代における悲劇は内因的な罪の意識であると見なす。人間の悲哀についても芸術では外部に表現できないような反省的悲哀を取り上げている。そして最も不幸な人間について追憶に妨げられるために希望の中に現在を生きることができない人、もしくは希望に妨げられることで追憶の中に現在を生きていると論じる。キルケゴールは娘が初恋の男を捨てて別の男と結婚し、彼こそ本物であると確信する娘の浅はかさを描き、また作物の収穫を増やすために土地を変えながら種をまく農夫を描く。享楽を追及する美的生活は常に刺激を求めることで対象を変化させ、変化がなくなると退屈になる。退屈は空虚感に基づいて発生し、それは人間に「眩暈」を起こすものである。それを避けるために人間は次々と新しい気晴らしを求めて気まぐれに生きる。キルケゴールの見解によるならば、美的生活の行き着く先は絶望に他ならない。

Bの手記ではAの著者、つまり美的生活にあけくれている友人に対する書簡として書かれている。まず結婚の美的価値について、結婚の本物の課題とは愛欲の要素と厳正な内面性を結合させることであり、率直さと誠実さとが結婚の条件であると述べられる。秘密を持ったまま結婚することはあってはならず、結婚愛において内面的な誠実こそが重要であり、どのような経年劣化に対しても永遠性を保ちうるものでなければならないと考える。つまり人生において人間は「あれか、これか」の一つを選ぶ必要があるのであり、美的生活に対してそれに矛盾する倫理的生活を選ぶことが主張される。この選択は自由に行うことが可能であり、自由な決断によって倫理的生活の義務と自らの使命を達成する。普遍人間的なものを実現しえない人間は自分自身が個性の限界に達している例外者であることを自覚し、それに相応する内面性を獲得することが示される。
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しゃ‐し【×奢×侈】
[名・形動]度を過ぎてぜいたくなこと。身分不相応に金を費やすこと。また、そのさま。「奢侈に流れる」「奢侈な生活」
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女子大学を卒業後15年が過ぎた著者が同期生200人に当てたアンケートの回答から、女性の現実の生活と女性が順応しようと努力していたイメージがどれほど食い違っているのか、そしてそれはなぜかについて様々な実例や事実を元に基に具体的に記載した本だ。この時代に大学生だった私は、あの頃のあこがれの米国での暖かな”マイホーム”にいる主婦が決して幸せではないと言う事実は衝撃的だった。
女性らしさの賛美フロイトによる母性神話消費者としての女性
こうした様々な「わな」に取り込まれて、主婦となった女性の様々な悩みや苦しみが克明に描かれている。人間の本質的な欲求である「成長したい」という望みを避ける方法が女らしく生きる方法の基盤になっており、「女らしさ」を礼賛する人々がそうしてこそあなたは本当の「女」になれるのだと言い、実際に多くの女性がそうしている。・何事にも熱中しないこと・他人を通して生きることそうして、多くのアメリカの女性たちがこの「わな」の中でもがき苦しんでいる。
とりわけ次の一節は深い衝撃を与えられた「主婦であることが、どんなにひどい虚無感を女性に与えているかを、人々は知らねばならない。有能な現代の女性にとっては、主婦であるということ自体が危機をはらんでいる。ある意味では、主婦として順応したり、また「主婦になりたいだけ」と希望して成長したりした女性は、ナチ収容所で、死だけを待って生きた数百万人の人々と同じ運命にあると言えよう。
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主人公ブルームが川辺を歩きながら、広告板を載せたボートを発見する。ブルームは想う。 /いいアイデアだ、あれは。市役所に地代を払ってるのかしら? 本当に川水を所有できるのかな? 絶えず流れてるんだ、行く水は帰らず、これぞわれらがたどる命の流れのなかで。命は一筋の流れだから。どんな場所でも広告に利用できる。/p377 こんな印象に残る文章が、全体に散らばっている。興味深いがこれが他の話に話につながることは全くない。その場その場のユーモアや諧謔をその場限りのものとして読者は楽しむ意外に、本書を読む方法は無い。
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へき‐とう【×劈頭】
物事のいちばん初め。最初。冒頭。「開会劈頭から紛糾する」
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引力と斥力
「斥力」の画像検索結果
引力または誘引力とは、2つの物体の間に働く相互作用のうち、引き合う力のこと。一方、斥力または反発力とは、同様に2つの物体の間に働く相互作用であるが、反発し合う、すなわち互いを遠ざけようとする力のこと。 現在、物理学においては4つの基本的な力が考えられている。 そのうちのひとつ、電磁力には引力と斥力の両方が存在する。 ウィキペディア
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斥力
せきりょく
repulsive force
2つの物体間で互いを離すように作用する力。引力の対語。同符号の荷電物体間のクーロンの斥力などがある。分子を構成する2原子間や原子核内の2核子間には引力が働いているが,両者が非常に近づいたところでは斥力が働いて,それ以上に近づかないようになっている。
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認識は時間的には経験とともに始まる。とはいえ、あらゆる認識が経験から発現するのではない(第二版B1)。「すべての物体は延長している」という判断では、述語が主語のうちに含まれている。この種の判断は分析的判断と呼ばれる。これに対し「すべての物体は重い」という判断では、述語が主語においては考えられていない。この種の判断は総合的判断と呼ばれる。経験的あるいは後天的判断は、何が存在するか、いかに存在するかを告げるのみであり、それ以外であってはならぬという必然性をもつ先天的判断とは異なる。分析的判断はすべて先天的であり、総合的判断は通例後天的である。にもかかわらず数学および自然科学においてはすでに現実的である先天的かつ総合的な判断は、いかにして可能かという問題を立てることができ、先天的認識に関してのこの批判は先験的(対象一般をわれわれが認識する仕方に関するすべての認識 (B67) )と呼ばれる。

いかにして先天的総合判断は可能か、あるいは学としての形而上学は可能かという先験的主要問題は以下の4つに分かたれる。

いかにして純粋数学は可能か(感性論)
いかにして純粋自然科学は可能か(分析論)
いかにして素質としての形而上学は可能か(弁証論)
いかにして学としての形而上学は可能か(方法論)
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たい ぜん [0] 【泰然】
( トタル ) [文] 形動タリ
落ち着いていて物事に動じないさま。 「 −として驚かない」 「山々が常に−として頭を擡(もた)げて居る/自然と人生 蘆花」
「泰然」に似た言葉
» 類語の一覧を見る
優しい ゆったり おっとり 鷹揚 落ち着き
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いがたわく【鋳型枠】
鋳型を作るとき、鋳物砂を詰める木または金属製の枠。
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ちょうたく
【彫琢】
《名・ス他》宝石などを、きざみ磨くこと。比喩的に、文章を磨くこと。
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枕草子春曙抄
まくらのそうししゅんしょしょう

『枕草子春曙抄』(まくらのそうししゅんしょしょう)とは、江戸時代に書かれた『枕草子』の注釈書。 全十二巻、北村季吟著。『 春曙抄』とも称す。 Wikipedia
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