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五年生の担任

小学五年の時の担任は、男女平等を掲げていました
褒める時はもちろん、怒る時にも女子だからといって差別はしません
廊下に立たされた事もありますし、お尻もずいぶん叩かれました
先生も女性ですから、変に気を遣う事なく指導に集中できたんだと思います

ただ、その怒られたエピソードの中には・・・
私がいまだに忘れる事のできない「やりすぎ」な思い出もあるのです
[作者名]
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二学期が始まって間もない頃でした
運動会に向けた練習が始まり、クラスで一丸になろうと先生も意気込む中
なかなか練習だけに集中するわけにいかない子が二人いました
一人が私、もう一人が同じクラスの男子です
実は二人だけ夏休みの宿題がまだ終わりそうになく、連日居残り勉強の日々
自分で言うのは問題ですが大して危機感もありませんでした
先生からは二学期のはじめ、それなりにきつく怒られていたので・・・
正直な話、この一件はだいぶ甘く見ていました
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すると十月も間近になった放課後、先生が言ったんです
『二人とも、先生そろそろ我慢の限界よ』
宿題の事を言っているのはすぐにわかりましたが
私も男子も『冬休みまでに終わればいいよね』なんて話していたほどペースが遅くて
いまさらやる気を出した所でどうにかなるわけもありません
そうしたら、すぐ翌日でした
登校した私と男子を廊下に呼び出し『今日からおしおきですよ』と言いだしたんです
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宿題を忘れた日の先生のおしおきは、漢字の書き取りか黒板前でおしりペンペンの刑がほとんどでした
授業中に怒らせると廊下や教室の後ろに立たされたりするんですが、この日はどれとも判断できない状態でした
先生がおしおきを放課後に指定したからです
先生が怒る時間をわざわざ後回しにするなんて初めての事だったので、一体何をされるんだろうと恐くてたまりませんでした
休み時間も宿題に費やしてがんばりましたが、それだけで終わるほど甘い量ではありません
そして、放課後がやってきました
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先生は他のクラスメイトが帰るのを待ち、教室の私達に指示をだします
『二人になったら、三階の用具室で待ってなさい』
用具室というのは仮の呼び名で、運動会で使う装飾などが置かれていたためそう呼ばれていました
(正式名称は指導室か学習指導室だったと思います)
二人で先生を待っていると、『おまたせ』の声と共に先生がやってきます
その瞬間私達は、これから何のおしおきが始まるかわかってしまいました
先生の手に竹のものさしが握られていたからです
(おしりペンペンの刑なんだ・・・!)
先生はおしりを叩く時にほとんど手で叩いていましたが、たまにものさしが登場していました
注意されてまた同じ悪い事をした時や、たびたび怒られても懲りない子を相手にする場合です
私達二人は条件に当てはまりすぎていたので、あれで叩かれるんだと覚悟を決めていました
すると先生が、思いがけない事を言いだしたんです
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『これは最後に使うから』
先生はものさしを棚の上に置くと、奥にあったイスを持って戻ってきます
『今日のはちょっと痛いよ。どっちからにする?』
はっきりおしりを叩くとは言いませんでしたが、経験からいっても確実でした
私は後まわしになると余計に恐いと考え、男子に『・・・いい?』と確認してから先を選びました
すると・・・
『じゃあ、パンツを下ろしなさい』
信じられませんでした
真後ろに男子がいるのに、下着はだめだと言うのです
教室で叩かれる時はスカートを捲られる事もないため、さすがに応じられません
それでも先生は『先に見られるか、後から見られるかの違いです』と言うばかりで
『こんな時期まで宿題残してたアナタ達が悪いんでしょう?』などと聞く耳をもちません
諦めるしかないと感じた私が結局折れ、スカートの中に手を入れてパンツを引き下ろします
おしりに触れる布の感じがいつもと違うのと、しかも学校の教室というのが変な感じでした
先生がスカートを捲らないという微かな希望に賭けましたが、もちろんそうはいきません
先生はあっさりと、私の最後の一枚を捲り上げてしまいました
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振り返らないでもわかります
男子はむき出しになった私のおしりの真後ろに立っているんです
一メートルと少しくらいの距離はありましたが、先生がわざとそうしたのはわかっていました
わざわざ用具室へ呼んだのもそのためでしょう
『いきますよ』
パァンッ!!
強い痛みと共に、おしりがびりびりとシビれました
黒板前のおしおきとは比べものになりません
おしりを出しているというのはもちろんありますが、叩く力も相当だったように思います
パァンッ!!バチィン!!パァンッ!!パァンッ!!
思わずやめてと言いそうになるほど、先生の手を恐ろしいものに感じました
痛みもさることながら、近くに人がいたら飛び込んできそうな大きな音がたまらない恐怖なのです
そこには先生に怒られている恐怖と別に、他の先生が入ってきたらどうしようという混乱もあったと思います
バチィン!!バチィン!!パァンッ!!パァンッ!!・・・・・・
痛すぎて、おしり全体が熱くなってきました
その頃には涙で前がぼやけていて、いくつ叩かれたかも曖昧でしたが
頭の片隅には、ある別の恐怖が渦巻いていました
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「・・・この位にしておきましょうか」
先生がそう言った時、私は一瞬だけ安堵しました
もしかすると「あれ」で叩くのをやめてくれたのかと思ったんです
でも違いました
「そこのものさし取ってもらえる」
先生は男子に、棚の上のものさしを持ってくるよう命じたのです
直後に男子が近づいてきたのがわかりました
おしりを間近で見られたかもしれない
散々叩かれる所を見られておきながら、私はそんな事を気にしていました
私を叩いた後は先生はものさしを真横に置くだろうから、同じ事を頼みはしないだろう
男子のおしりが見たかったわけじゃないけど、それが何だか悔しかった
「三回ね」
ビシィッ!!
おしりの皮が破けるかと思うほどでした。
先生のものさしはスカート越しでも痛いのです。
それが散々叩かれて赤くなったおしりに直接となれば、激痛を伴わないはずはありません。
ビシィッ!!
叩く場所を数センチずらして、先生はものさしを振り下ろしてきます。
痛みが全くひきそうにない二本線が私を苦しめていました。
そこへ、三回目です。
ビシィッ!!
最後は少し斜めでした。
二本の筋と交差するように落ちてきた三回目のものさし叩きで、私はぼろぼろと涙を流しながらうなるような声をあげていました。
「はい、立って。まだ次が居るんだから」
私は先生になんとか立たせてもらいましたが、泣き顔を見られるのが嫌で両手で顔を覆ってしばらく泣いていました
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私が待機位置に戻ると、男子はもう先生の前へ移動していました
ただ先生はすぐに叩こうとせず、幾つか質問をしながら焦らします
『見ててどう思った?』
男子が『痛そうだった』と消え入りそうな声で答えると
『そうね、でも今からアナタもああなるの』
と恐怖心を煽るような意地悪なやり取りをしばらくくり返しました
しばらくすると『始めますよ。おしりを出しなさい』と先生が言い
男子は覚悟を決めていたのか、立っているうちからおしり丸出しの格好になっていました
イスに座った先生の膝に横倒しになると、おしり丸見えどころかプリッとした膨らみが強調されてしまっています
その時初めて、私もあんなに恥ずかしい体勢になっていたと気付き、叩かれたばかりのおしりが疼くように熱くなってきました
『おしおきです、いきますよ』
パァンッ!!
今しがた味わったばかりだからか、見ているだけで痛そうでした
自分が叩かれる時とは違い、体に衝撃はないはずなのですが・・・
大きな音に反応して、反射的におしりをビクンとふるわせてしまいます
パァンッ!!バチィン!!パァンッ!!パァンッ!!
恐らく同じくらいの強さなのでしょうが、おしりに手の形の赤いあとが増えていくのを眺めるのは、自分が叩かれるのと違う意味で苦痛でした
バチィン!!バチィン!!パァンッ!!パァンッ!!・・・・・・
終わりが近づくにつれ、かわいそうになってきます
あぁ、彼もあの真っ赤なおしりをものさしで叩かれてしまうんだ
あの悶絶するような痛みは、味わった者にしかわかりません
先生がものさしに手を伸ばした時、私は無意識に目を伏せてしまったようでした
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『アナタも三回ね。痛いわよ』
発言から少し間をおいて、先生がものさしを振り下ろします
ビシィッ!!
男子が思わず、足首を跳ね上げかけたのがわかりました
途中でこらえたようですが、痛みの逃げ場がなかったのでしょう
同じ痛みを味わった私だから言える事です
ビシィッ!!
二回目は何とか我慢したようでした
私が後ろで見ているのを意識したのかどうかはわかりません
赤い二本線が滲んだところへ、私の時と同じように
上書きするような三本目の線を、先生がおしりに打ちつけます
ビシィッ!!
先生は男子が十分に痛がるのを待って、ものさしを近くの棚に戻しました
棚の上ではなく、中段にあった小型のダンボールに立てた事が少し不可解でした
『教室戻って、宿題に取り掛かりなさい』
男子を見ると顔こそ真っ赤でしたが、泣いてはいないように見えました
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教室へ戻ってからは男子と二人、黙々と机に向かうだけです
先生がいつ戻ってくるかもしれませんし、あんな怒られ方をしたばかりでは恥ずかしくて話もできません
とはいえ、座っているとおしりが痛くってなかなか集中できず・・・
それは男子も同じようでした
あまり捗らないまま下校時間が近づき、先生が教室にやってきます
『進んだ?』
苦笑いの私達に、先生が続けます
『二人とも、あと何日かけたら終わりそう?』
計算してみました
今までと同じペースでやるとしたら終わりが見えませんが、家でも時間を作れってやれば・・・
一週間から十日といった所です
先生にそう告げると、男子も同じくらいだと手を挙げていました
『まぁ・・・、その位で終わるなら先生も待ちます。』
アバウトに計算した分、本当に間に合うか確かめよう
そう思って残りの宿題を書き出した所で・・・
先生はまたも、信じられない事を口にしたんです
『終わるまでは毎日、用具室にきてもらいますからね』
さっきのようなおしおきが毎日あるというのです
しかも全く同じでは懲りないと言いだし、ものさしの回数が一回ずつ増えていく計画でした
明日は四回、明後日は五回です
手で叩く回数も、もしかしたら増やすつもりかもしれません
しかしどう計算しても一週間以内には終わりそうになく、週末休みを挟んだとしても終わるのは連日散々おしりを叩かれたあとです
私は男子と顔を見合わせると、終わらないとわかっている宿題に取り掛かるのでした
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12 たまき
素晴らしいです。
男女共へのお仕置きのシチュエーション。そしてその厳しさ。興奮しました。
(docomo)