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1 仏蘭蹴娘。

パドックキャスターの悲劇

競馬中継の、パドック中継の進行担当女子キャスターが、以前口走っちゃった一言と、その女子キャスターの容貌が何処となくドラマでお漏らししちゃったので有名な女優さんに似ている事から思いついちゃったフィクションがあります。
[作者名]
仏蘭蹴娘。
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2 仏蘭蹴娘。
石山未来(いしやまみらい・仮名)はとある中堅アイドルグループに属する女性タレント。縁あって競馬中継のお仕事が舞い込んできた。実地研修を兼ねて競馬場を訪れた未来は、ビギナーズラックで万馬券を当てるなどすっかり魅了されていた。一つ心配事があるとすれば、おしっこの粗相をしやしないか、だった。23歳にもなってまさか、と思われるでしょうが、未来にとってはとても切実な問題でもあった。
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3 仏蘭蹴娘。
一般的には知られていないが、未来のおしっこ癖は仲間内では知らぬ者はなしなのである。詰まり表舞台では知られていないものの、裏ではあわやピンチなんて日常茶飯事。幸い良い仲間たちに恵まれているので、意地悪されたことは有りませんのでご心配なく。ですが、いつ悲劇が起きても不思議のない、未来のおしっこガマン癖といった感じでしょうか。
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4 仏蘭蹴娘。
何度目かの、競馬場でのお仕事だった。あの日は前日に雨が降っていた事もあって曇天空だった。何事もなく流れていたが、解説者が発した次の一言で未来の心境が一変してしまい、単純ミスや冷や汗のかき通しとなってしまったのでした。その一言とは
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5 仏蘭蹴娘。
未来:次は3番、ピスオンザショート、456キロでマイナス2キロ。

解説者:とても良い雰囲気ですが、今日は馬場状態が「重(おも)」なので、トビの大きいこの馬には厳しい条件となるでしょう。

未来:次は4番、ハピネスシロハ、470キロで増減なし。

解説者:この馬は逆に「重」馬場が得意ですから前走までの戦績を度外視しても良いでしょう。馬体にもハリが見られて良い感じです。
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6 仏蘭蹴娘。
未来は解説者が発した「重馬場の おも」というワードに、異常なまでの反応をしてしまったようでした。其れは、学生時代に学校でやらかしちゃった、枚挙にいとまがない未来のおもらし事件への古傷を疼かせるのに十分過ぎるほどのパワーがあったようです、、
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7 仏蘭蹴娘。
何でもないフレーズやワードに、過剰反応してしまう。未来の場合は「おもらし」や「おしっこ」を連想までいかなくても、何となく近い響きの其れらに如何しても反応してしまう。おまけに23歳にもなる現在でも度々ピンチに襲われてしまうのだから、未来にとっては切実な問題なのであった。
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8 仏蘭蹴娘。
と同時に、不思議なもので未来自身は表向き忌み嫌っているそんな状況のはずなのに、チョピっとちびっちゃったりするとおしっことは別の厭らしくてはしたない液をも零してしまい、エクスタシーとやらも感じちゃっているようである。パドック中継のお仕事中もそうだったのだった。可愛らしく紅潮しちゃった未来に気付いた者も当然いたが、それ以上に自意識過剰な反応をしていた未来だったのだ。
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9 仏蘭蹴娘。
立て続けに「重」「おも」なんて発し続けられていた未来は何故かいたたまれなくなっていました。ショーツのクロッチにはちびっちゃったおしっことはしたない液とが混じり合った状態でグッショリしちゃっており、悟られまいと太腿をキュッと閉じてモジモジしちゃっていた未来。少ない空き時間を縫ってブースを抜け出しておトイレに駆けていきました。
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10 仏蘭蹴娘。
小走りした震度で決壊しちゃうかもしれないという不安と戦いながら、何とかおトイレに辿り着いた未来だったが、全ての個室がクローズ状態だったばかりか、5人ほどの待ち人が居た事実が視界に飛び込むと、気が緩んじゃった訳ではないですが、折角頑張って決壊しない様にしていたのに、未来は股間がカーッと熱くなった刹那、もわーっというあの独特な感覚に襲われてしまったのでした。
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11 仏蘭蹴娘。
未来は左手を壁に付け、右手はタイトスカートの上から股間を抑える様な感じで、太腿を閉じ膝から下は心持内股に開き、ストッキングを穿いていたがエレガントなショーツのデザインがハッキリと分かっちゃう様なパッツンパッツンのタイトスカートに包まれたお尻をはしたなく突き出しておしっこを垂れ流してしまった。嗚呼、何て恥ずかしいおもらし女、パドックキャスターの石山未来ちゃんなのでしょう。
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