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1 ミナミ

歪んだ未来

男の子は小学5年生でした。
男の子は女の子のスカートをめくったり、あそこを触ったりして女の子が嫌がる姿を見て喜んでいました。

ある日、その場面を先生に見られ、男の子はみんなの前で教壇に立たされ、お尻ペンペンの刑を受けました。
500発くらい、ぶっ続けで叩かれ、男の子のお尻は赤黒く腫れ上がり、ところどころ皮が剥け、一部出血していました。
たとえるならそれは、林檎を腐らせたような醜い色でした。
お仕置きが終わると、男の子は涙と鼻水を垂らしながら、苦しそうに嗚咽し、息も絶え絶えになりながら自分の席に戻りました。

それから10年後。
成人した男の子はニートで、女性の肉体に興味を持つこともできずにいました。
あの出来事をきっかけに、男の子は社会生活も困難なほどに大きく人格が歪んでしまったのです。

ある日、男の子はコンビニに買い物に行きました。
レジ打ちをしたのは若い女性の店員さんで、お釣りを男の子に返すとき、手と手が触れました。
そのとき、男の子の脳裏にはあの思い出がフラッシュバックし、顔中に汗を噴き、思わず店員さんの首を両手で絞めていました。
強く強く絞めました。
その両手の手首にはカッターナイフか何かで切ったような傷や傷痕が無数に刻まれていました。
店員さんが口からぶくぶくと泡を噴き、意識を失いかけたそのとき、騒ぎに気づいた別のお客さんが男の子を取り押さえました。

そして男の子は殺人未遂罪でお巡りさんに逮捕され、刑務所暮らしをすることになりましたとさ。

☆終☆
[作者名]
ミナミ
(SP)