63 G-h(Gin)
んー・・・。
カルデアからの招集かぁ・・・。
(端末のデジタル音に夢半ばながら目を覚ます)

ふゎい・・・。ただいまGinとして出ています・・・。
(端末のスイッチを入れると寝ぼけつつ応じる)

紅閻魔《何でちか?
義母の前で寝ぼけ眼で応じるとは、随分と緩んでいまちぇんか?》

は!?
(「接続」され、更に一気に意識を起こす)

義母上ははうえ」ぇ・・・っ!?
(華奈とシシが寝ている為、声量を落として呼ぶ)

紅閻魔《そうでちよ。
「お前様の前世の義母ははの可能性」としての獄卒の紅雀、閻魔亭の女将たる舌切り雀の紅閻魔でち。
この度、お前様のカルデアでご奉仕する運びになりまちた》
(空間ディスプレイ越しに厳しくも優しい視線を向ける)

義母上を前にとんだご無礼を。
家内達がまだ床に着いております故、床からの応答となります・・・。
(頭を下げるように首を起こし、戻す)

紅閻魔《それは仕方ありまちぇんが、お前様は相も変わらず、『お前様』の数だけ気が多いでち・・・。
大事にしているから良いものの・・・》

返す言葉もございません・・・。
ただ、愛するものとは、命尽きるまで共に歩む覚悟はしております。
それは舌を抜かれようとも偽りはありません。

紅閻魔《嘘偽りは、ないようでちね。
ともあれ、これから人類史奪還の戦に厨房にと請け負いまちゅ。
それと閻魔亭は「あちき」の世界線に繋ぎまちた。
後明日いっぱいまで番頭としての仕事も忘れずするでちよ?》

承知いたしました。
支度の後、向かいます。
ではまた後ほど。

紅閻魔《良いでちょう。
支度はしっかりとしてから来るでちよ?》
(端末が切れる)

ん。む。
(華奈とシシの頬に口づけをし、ゆっくりと抜け出す)

さて・・・。
義母上を最大まで鍛え上げて、残りのお勤めをしないと。
(赤と白の番頭姿に身支度をする)

行ってきます。
(転移する)
(FT142A/au ID:DBJTys)