1 む!?

「葉が散ったら、ぼくは死ぬんだね」
「ああ。そうだよ」
「ムカッ」
 そんなことないよ、とか、そんなセリフを期待してた。苛立つ。
 病室。夕暮れ。カラスがかあかあ鳴いている。父さんがみかんをくれた。
「ムシャムシャ。美味しいよ」
「まずいみかんだな」
 ムカッムカッ。普通の会話できんのか。この親父は。なめとる。
「一度でいいから、女子高生と付き合いたかったな」
「父さんもだよ」
 ムカーッ。もうあったーきた。なんなんだよ。
 おれは、父さんの腹にパンチを入れた。
「ぐは」
 父さんは口から血を吐いた。
「ちゃんとやれ!脇役のくせに!」
 父さんが涙してる。
 あっ。可哀相。どしよ。ごっつ罪悪感。
「ごめんね。涙をふいてよ」
 ハンカチを渡したら、鼻をかみやがる。
 あったーきた。
 おれはベッドから飛び降りて、父さんのけつを思い切り蹴飛ばした。
 我ながら元気である。
 カラスがかあかあ鳴いている。
(A101OP/s ID:XXoC6A)
2 のらたろう
 
ムシャムシャムシャ。

俺はカラスを食っている。
(SC-04F/bbtec ID:6NHzSy)
3 ムカキング
 
ミカンをヤカンで沸騰させたらドカンと土管が破裂する。オカンが悪寒で「そこをどかん」と、蹴飛ばしながらも罪悪感。
(SC-04F/bbtec ID:6NHzSy)