1 C&S

SIX vs おのさとし

先 SIX
後 おのさとし

猶予は特になし。3バース
2 SIX
理想は老後も聴けるようなB-BOYアンセム
ファイトが一発屋じゃリポビタンD
世論や意向などいっこうに関係ない
好きにバッシングしてくれヒップホップ日刊ゲンダイ
死後にまでプロップス集める二宮尊徳像
むしろ刹那的なゲームに挑み遊んどくぞ
これはウィキに残らないエキシビションマッチ
消えゆくとも華々しい歴史にしような
3 おのさとし

緩い構えのIntroに差し込むアウトロー
幾年月を重ねた文化にまた刻むコンマ数秒
動機には十分 憎しみは足る
引き続きこの場にink染み渡る
我が意思が弥漫 指数関数的に増加
表・裏・表・裏・表・裏
計SIXカウントで傷を課す
信念に宿した燃ゆる炎で 成すコールドゲーム

溢れ落ちんばかりのスキルと毒を抱擁し adjust for your shit
抱き心地を履き違えて美貌に"痩せ" を追求したB-BOYアンセム
ストリーミング?ピンポイント再生?
サンプル試聴?ギャグツイート?


軽 過 ぎ る ぞ


自分がそうであると気づかぬ二宮のWalking Dead
恩に着るぜ
嫌でも勝ち負けがつくこの場でお気に入りのライムを呑気に置きにくる呆け者
ここじゃ勝手が違う
己を貫くか 俺に合わせるか
さぁ選びな
いずれにせよ既に手中だ
I'm おのさとし stay tune now
4 SIX
ようサトシおれたちはゲームフリーク
傷だらけな液晶のペールグリーン
いまどき華の無いモノクロ階調を
フルカラーと見紛う盲目のパッション
不意にエンカウントした先行プレイヤー
そいつは優勝者へケチつけるめんどうくせえ奴
賛否両論どころかワンサイドゲーム
チャンピオンロード後の喝采も消える

つかめそうな幻のホログラムキャッスル
プレイ時間重ねるほど泥沼化する
やがて犠牲となった実生活に気付く
だが麻痺している感覚ちっせえかすり傷
桁が違うパラメータあっさりとバランス崩壊
クリアできない旨ここでばらすほうがいい
残酷でもリアル映せクローズアップ現代
気持ちは分かる理不尽すぎて不毛さは拭えない
はじめは誰だって期待し苦労するけれど
現実はクソゲークーロンズゲート
おっと正論書き込めば炎上ジャンヌダルク
関わる気も失せるじゃんねだるくって
ネットライムは袋小路どうしようにも馬鹿馬鹿しい
拠り所に生きるなって語る年寄りの長話
きっとお前も耳を貸さず掃き溜めのワルさながら
諦めの悪さで吠えたあと飽きられ終わるさ

自称アウトローそんでかったるいボースティング
味気なさはローソンで買ったルイボスティー
延長の第六コーナーにて大きく転倒
首位はなんとダークホースのウォーキングデッド
おれの宿敵ランキングならアンテナ圏外
さあ選べよ棄権か判定負けか
せめて噛ませ犬として競技場沸かせるか
お前に三択迫るオーキド博士
5 おのさとし

「短いっすわ」の1回裏 を受け言い返すが 「今言うのソレ?」だらけでしっかりと後手 に回る2回表
おかげでいかにも余計 となった1回表

見事にIntroは空振りになる
浮き足立つ風の吹き回し
"ポケモン"て…
もしかして "呆け者" がサブリミナル?
リポビタンD をぶち撒けて 緑画面 の 液晶に沁みが入っちまう エキシビジョンマッチ
韻に合わせておおよそ言う事を変形
So you got no chain
中身の繋がりが甘いのはそういうとこのせい

ex1)
華々しい歴史にしような
→いまどき華のないモノクロ階調を〜
1人咲かせた共作 の気持ちは枯れたようだ
お前の話に沿うなら俺かお前 どちらが色盲?
Think it more
俺は俺色 他人が何かで上から塗るなど すべからく不可能

ex2)
好きにバッシングしてくれ
刹那的なゲームに挑み遊んどくぞ
→関わる気も失せるじゃんねだるくって
歩み寄った大器は一度の攻守交代で投手降板
炎上ジャンヌダルク(???) 焼身というか呼吸困難でご愁傷様

ex3)
残酷でもリアル映せ
→ワンサイドゲーム
→桁が違うパラメーター
お前は韻を繋いでいるだけ で残酷なほど具体性に欠ける
お前の言うリアルってやつがネトラアンチテーゼならオファーに乗らずにさっさと手を離してくれ

畑違い/一言芸

全てを重ねてシナジー効果 を生む2回の裏
相手を観て如何に殺すか
勝ち方を選べないまま拳を掲げる オーキド博士
それで首位を気取るって…正気の沙汰で?

This is Net Rhyme
大きく転倒 しても この世に幾千億 と一滴を重ね 骨肉へと 染み込ませてきたdrawing paint
殺せるもんなら殺してみろ
6 SIX
よわくてノーゲームだって敵地に塩を撒き
意外とつれない仕打ちのエキシビションマッチ
いつまでも次ページへ行けない二宮尊徳像
みたいな死後硬直後せめて瞳はそっとクローズ
昨日のチャンピオンに泥を塗るひどい歓迎会
ひとでなしで悪かったなヒップホップ日刊ゲンダイ
ドローイングペイントより容易い陣取り合戦
お前の脆さ何と儚し哀悼のB-BOYアンセム
7 おのさとし

何処ぞの偉人に充てられたカラーフィルタ ぶち破る3回裏 日刊誌に綴じ込んでアーカイブス化
黒く塗り潰す淡いオムニバス
痛いとも知らぬまま一歩踏み出す 麻痺った神経に"結果"が叩き込むリアル

どこがダークホースだ
抱こうとすら思わない上から8・32・8の太鼓っ腹 が 対抗馬な ダートダービー 見事な蛇頭蛇尾
ファイトが中盤だけの一発屋
握ったら走り切れよ keep手綱
大怪我はせぬよう 下手な抵抗 気持ちに白黒つけれぬシマウマみてぇ
俺が俺でいるだけで潰れてしまう相手
俺もお前も 一貫したスタイルといっぱしなライム
だが論争が混ざれば 相当な差が出ちまう

which one問うた 1回の裏
賢明にも貫いた己 に 躓いた様で、
無駄口は零せど 俺の意志は迂闊には殺せぬ
所詮は空想じみた 抽象戯画 そのやり方じゃ俺には通用しない

賽を投げず 匙を投げる 貧相な芸
俺を脆いと謳うB-BOY Anthem
ひとでなし というか ロクでなし
Mr.SIXへ送るリップサービス

1時間そこらの即席では産まれない展開・施策
限界知らずのメンタリティが一瞬を追求する千夜一夜
気まぐれに落とされたany songsを上書くkeytalk
これが俺のネットライムを書き上げた2度目のエピローグ
8 越境
SIXさんに一票!

SIX
「自称アウトローそんでかったるいボースティング
味気なさはローソンで買ったルイボスティー

ここめっちゃ好きです。ローソン行く度思い出してニヤニヤします。あと
「お前の脆さ何と儚し」とか遊び具合が素敵でした。
子音一致率高めな2バース目が特に好きでしたが、SIXさんレベルで考えればそれも5秒で浮かぶようなライムなのでは?と感じた部分もあったので、もう少し相手と向き合って練度高めの韻を打って欲しかったな、というのが正直な感想です。

おのさとし
「韻に合わせておおよそ言う事を変形
So you got no chain
中身の繋がりが甘いのはそういうとこのせい」
あーなるほどな、と思いましたね。そういうことのせい←ひらがな萌えにはたまらんですね。
「限界知らずのメンタリティが一瞬を追求する千夜一夜」
このラインに持って行くまでの流れが好きでした。

文面的スタイルウォーズでしたね。個人的にはSIXさんの書き方が分かりやすいし好みでした。ただ、この試合を成立させようとしていたのはおのさとしの方だったかな、と思います。

お疲れ様でした!
9 越境
そういうことのせい ×
そういうとこのせい ○
10 キャラバン
SIXさん
シンプルに2行ごとに脚韻でまとめていたので読みやすかったです。
韻に関してはハイレベルなものとシンプルなものが混在していた気がします。

「世論や意向などいっこうに関係ない
好きにバッシングしてくれヒップホップ日刊ゲンダイ」
「自称アウトローそんでかったるいボースティング
味気なさはローソンで買ったルイボスティー」

こことか好きでした。

3バ目で1バの焼き直しをする部分とかアイデアとしては面白かったですね。
ただそうなると2バにも仕掛けがあったのかな?と思って探したのですが
自分には見つけられませんでした。


おのさとしさん
SIXさんと比較して見ると必死に相手に向き合っているように見えました。より勝ちに行ってるというのが正解でしょうか。
2バ目の返しは1つ1つ丁寧なのですが、箇条書いたところや、"ポケモン"って答え出しちゃうところが丁寧過ぎて野暮にも見えてしまいました。
ただそれは相手よりもリリックを読み込んで噛み砕いて隙を探した上でのことだろうなと。
「So you got no chain
中身の繋がりが甘いのはそういうとこのせい」
「 ダートダービー 見事な蛇頭蛇尾」
ここらへん好き韻でした!


総評
韻の好みとしてはSIXさんのが分かりやすく硬くて好きでした。
バトルとして見た時にはおのさとしさんがリードしていたように思えます。
遊んだ人と戦った人。そんな構図に見えました。
土俵が違って見えたので判定難しいのですが自分からはおのさとしさんに1票でお願いします。

お疲れ様でした。
11 型月
SIXに一票

SIXさんの韻は字面では微妙って思っても読むとスラスラ入ってくるので凄く不思議でした。配置の仕方とか組み合わせがめちゃくちゃ上手なので読みやすいです。
才ですね。

二回目が一番好きでしたが全体的に巧みなのでもう少しボリューム欲しかった気もします。

きっとお前も耳を貸さず掃き溜めのワルさながら
諦めの悪さで吠えたあと飽きられ終わるさ
現実はクソゲークーロンズゲート
好きにバッシングしてくれヒップホップ日刊ゲンダイ

この辺り特に好きでした。

おのさとしさんは食らいつく姿勢が良かったです。
特に一回目格好良かった。

サンプル試聴?ギャグツイート?
軽 過 ぎ る ぞ

間の入れ方やば

勝ちに行ってるので若干野暮に見える部分もあったのですがこれは恐らく読み手の好みですね。
韻は当たりが多くてたまに外れてましたが上手やなと思いました。
蛇頭蛇尾は大好きなパンチラインだったので偶然でしょうが自分はちょっと微妙でした。

韻に合わせておおよそ言う事を変形
So you got no chain
中身の繋がりが甘いのはそういうとこのせい

これやば


好みというか何に重点を置くで判定かなりぶれそうなバトルだなと思いましたが読んでて面白かったです!
12 141
sixさん

リズミカルで、内容がスッと入ってきました。リズムが武器になってる感じがしました。「サトシ」から主張をポケモンに絡めて展開していくところや、ネットライムを揶揄するところも楽しかったです。ラストの韻が戻っていくとこや、「お の さ と し」のイジりも面白かったですが、アンサーが表層的な感じもしました。

おのさん

自分の強みを生かして、アンサー力でマウントをとっていくスタンスは、今回は正解だったんじゃないかと思います。特に3バが強烈でした。「8・32・8の太鼓腹」「ファイトが中盤だけ」「人でなし というか ロクでなし」

自分からはおのさとしさんに一票です。
韻の響きや構成のまとまりでは、sixさんに分があり、全体としてはsixさんの2バが洗練されていて好きでした。が、3バの仕掛けがアンサーとしては弱く感じました。
13 しえす
まずみなさん、しっくすさんてドMなんですよ。たぶん自分ルールで気づいてから10分アンサーとかやってるんですよ。たぶん。時間が出来るたびにアンサー来てないか確認してるの想像するとちょっとかわいいなって思いますよね。でもそこでの加点はしません。

それでもやはり韻の質は落とさないところとか、ことばあそびとか、やっぱ楽しんでるよなーって思いました。
いんげさんはこうゆう人種に真っ向勝負しに行って肩透かしというか浮かされた感じに見えました。決して的を外してたわけではなく見てる先が違ったと思います。ですがブレるわけでもなく、いい意味で自分を突き通したかと思いますが、お前の脆さ何と儚しB-BOYアンセムのあたりで一蹴されたかと思います。

ネットライムに音源でアンサーするフラグを回収してくれなかったのはちょっと残念でしたがSIXさんに票をいれます。

おつかれさまでした。楽しめました。
14 ちぞちぞ
おのさとしに一票
なんていうか良い意味でどっちの勝ちでもいいな、と思いました

SIXさん
奥地オフサイドコーナー/お口を塞いどこうなのラインを15年前にお見掛けして以来
、「なんだこの人は」と自分の中で伝説上の生き物みたいな位置付けでしたがリアルタイムでバトルを見る事ができるとは!
長生きはするもんですね

レス早ッ!
勝敗には考慮していませんが一、二時間でバース拵えるのは驚異的でした
その所為か分かりませんが凄く力が抜けていてマイペースでした。
余裕綽綽のメイウェザーみたいな。所詮エキシビジョンだろ、っていう。
「さとし」から広げた2バのポケモンも巧みでした
>チャンピオンロード後の喝采も消える
>お前に三択迫るオーキド博士
好き

>お前の脆さ何と儚し
141さんに言われるまで気付かなかった……
もっと目立たせて気付かせることも出来たと思うんですけど、「別に気付かれなくてもいいや」感がまたカッコいい

1バと3バで順序が逆になるクロージングも不思議な余韻が残りました。
久々に目が覚めるような物を見た気がします、ご馳走様でした


おのさとしさん

泥臭く丁寧にしつこく突いてたのが結果としてよかったかな
○回の○〜はちょっとクドさを感じました

>1時間そこらの即席では産まれない展開・施策
>限界知らずのメンタリティが一瞬を追求する千夜一夜
勝ちに行く姿勢と相まって有効な一発でした

見方次第でどっちの勝ちにも転がると思いますが、バトルということもあり
今回はより攻撃していたおのさとしさんに入れます。

お疲れさまでした!
15 ベースヘッズ
おのさとしさんに一票。

いい試合!
Sixさんの方が韻や言葉選びは好きでした。でもおのさんが1、2、3バと的確に打撃を加えた総合ポイントを上回りきれなかったかなと。
決してSixさんは倒れてはないんですが、ネットライムとして論を大事にしている私としてはおのさんに軍配を。
16 inge
まだ判定欲しいですが、、、

このままこのスレが時と電子の波に流されていく前にお礼だけ言っときます!

SIXさん
ありがとうございました!!
対戦者として、物書きとして、私がSIXさんの目にどう映っていたか気になりますが、
凄く良い経験になりました!!

判定下さった皆さんも詳しく書いてくださりありがとうございます!
嬉しいです!!無駄にしないよう、一言一句を噛み締めて次の糧にします!
17 SIX
ありがとうルイボスそして判定の皆!

> 「緑画面」
先攻I「リポビタンD」と先攻II「液晶のペールグリーン」をワンフレーズで接続する離れ業

> 「ダートダービー」「蛇頭蛇尾」
「ダークホース」に縁語で応じつつI/IIIの分量を揶揄する(つまり両側に必然性の感じられる)母音子音ライム

この辺がよかった
18 保守
保守