1 韻踏まん

押韻的活劇海賊記

おれの名は韻踏まん
 
 
この春、高校三年生になる男の子だ
 
 
 
そんなおれが今ハマってるのがこいつ
 
 
ーーーそう、ネットライムだ
 
 
 
韻踏まん「ふふふ…今日の相手はこいつか…名前はーーー」



ドンッ!!!!
 
 
 
 
韻踏まん「いっ…!!!ったくどこのどいつだァッ!!おれを韻踏まん様と分かってぶつかってきたのかァッ…!?」
 
 
 
ーーーその刹那
 
おれの中の氷がガラガラと崩れていく音がしたのだ
 
 
 
 
 
「あわわわっ!!ごごごめんなさいっ!!わ、わたしメガネを忘れてしまって…!!!」




パンくわえた曲がり角には福来たる
 
 
 
そこにひとよんで超絶美少女
 
 
 
隣のクラスのマドンナ、ユリ様が通るーーー
 
 
 
 
韻踏まん「あっ!ゆ、ユリちゃんっ!いや、こちらこそおれもメガネ忘れちゃってご、ごめんなさいっ!!マジメガネないと調子悪くて容赦ないよね!?い、今から学校?お互いメガネないから手つないで行く?だ、段差とか調子悪いし!!」



百合「え、いいの!?良かったぁっ!!/////じ、じつは昨日夜中に遊んでたら寝落ちしちゃってメガネが割れてたの!/////でも韻踏まんくんと一緒なら安心だねっ!」




(え!?お、おれの名前しってくれてる!?)


 

韻踏まん「そうだね。もし転んで骨折とかしたらマジであぶないから一緒に行こうか。ほら、にぎって。ちょっと遅刻しそうだから軽く飛ばすね。でも必ず離れないから。ずっとキミのそばにいる。約束のチカラって強力なんだ。磁石みたいにね。」
 
 
 
 
百合「うんっ!!!!//////」












ーーー「え〜早速だが転校生を紹介する。入ってきなさい。」




わいわいがやがや…
 
 
 
 
韻踏まん「あ〜ん?転校生だぁ〜?高3のこの時期になんなんだぁ〜?」




韻踏まんにとってはどうでも良かった
 
 
高校三年生の初日、超絶クラス替えにより韻踏まんの隣の席に天使が現れたからだ
 
 
 
百合「えへへ 転校生かぁ〜 どんなひとだろうね?あ、今日からおとなりさんよろしくですっ!////」



韻踏まん「ふふふ…これから一生よろしくね。あ、そうだLINE交換しようよ!!おれは…あ、あれ?携帯どこに…」





ーーーガラガラガラ…
 
 
 
 
その清潭な顔つきからは予想だに出来ないひと言だった
 
 
 
 
「ーー型月と言います。よろしくお願いします。」
 
 
 
 
 
「え、やだカッコよくない?」

「キャァッ!!」

「え〜身長高いよね?/////」
 
 
 
 
韻踏まん「あぁ?型ツ… !?あぁッ!!!おまえ、それおれの…ッ!!!」





型月「…あぁおまえのかコレ。途中でひろったぞ。おまえが今日の対戦相手とはな。よろしくな韻踏まん」




型月の持っていた携帯には書き込み途中の韻踏まんのリリックがあった
 
 
 
 
 
ひょんなことから現実で出会った2人のネットライマー
 
 
 
まさかこの出会いがあんな最期になるとはまだこの時は誰もし
(iPhone11 iOS13.3.1/bbtec ID:ifyJBg)
2 ちぞちぞ
海賊いつ出てきますか?
(iPhoneSE2 iOS13.6.1/s ID:RuXR7D)
3 コウ
(え!?お、おれの名前しってくれてる!?)
すこ
(608HW/bbtec ID:XhID83)