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全国初 県道に「自転車」一方通行路 明日から川崎駅周辺で
2013年10月2日 10時05分
自転車通行帯が設けられた市役所通り=川崎市役所前で

 全国初の取り組みとして、川崎市が川崎区と幸区を結ぶ県道に整備してきた一方通行の自転車道が完成した。三日から本格供用となる。今後、県警による指導や取り締まりが強化され、守らない場合は道交法違反で五万円以下の罰金などが科される。 
 一方通行自転車道はJR線をくぐる約二百メートル区間。片側二車線の車道を一車線に減らして幅二メートルの自転車道をつくった。事業費は約七千万円。昨年五月に自転車同士の正面衝突による死亡事故も発生し、正面衝突を避ける措置として一方通行規制をかけた。
 本格供用開始に伴い、市は、社会実験を始めた昨年十一月から逆走防止に月額三百万円をかけて行ってきた警備員の二十四時間配置を七日朝にやめる。
 昨年十二月に一時、十二時間警備にしたが、直後に逆走が原因の事故が起き、再び二十四時間警備に戻した。今も逆走しようとして警備員に止められるケースが一日三十件前後あるが、市は「警察の取り締まりが強化される。啓発もする」と廃止の意思は固い。
 また、市は川崎区の市役所通りの歩道に自転車通行帯を設けた。車道寄りの幅二・五メートルで、歩行者用に三・五メートル幅を確保した。事業費は約一億七千万円。自転車の違反は道交法違反として、やはり罰金がある。歩行者は努力義務だが、猛暑だったこの夏は、日陰を求めて街路樹に近い車道寄りを歩く市民の姿が多く見られた。
 阿部孝夫市長は「ルールは守っていただきたい。自転車とぶつかったら、本人の責任もあると自覚してほしい」と語った。
(東京新聞)
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