41 ◆kXeycR
いつ頃だったかは忘れちまった。
ある日なぜが父親が愛人宅からウチに帰ってきた。
自分の意思か、愛人に愛想つかされたから仕方なく帰って来たのか?
事情は分からないがとにかく帰って来た。
我々家族は家の中に入られないように鍵を閉めて父親の侵入を拒否した。
父親は諦めずに一日物置で寝たみたいだ。
それでも我々が扉の鍵を開けないもんだから父親は何処かに帰って行った。
それから数年後、その日は突然やってきた。
母親から父の死 を聞いた。
その時本当の自由になれたって思いと悲しみの両方の感情が湧いてきた。
愛人宅で首吊りをして死んだらしい。
葬式の時、憎いはずの父親への死が悲しくてなきそうだった。
でも泣いてやるもんかと思って一滴の涙も流さなかった。
兄から父の死に涙も流さないなんて…と言われたがこれは理屈じゃないって心の中で正当化した。

>>40
潔いな。
態々降参して謝罪するあたりが三笠らしいなって思う。
(ID:ZdCLDr)