歪のニライカナイ
過去ログ3127
2025/6/20 15:12
▼無名さん翌1971(昭和46)年のリニューアルで、ノッポさんが再び幼児向け造形教育番組に戻ってきた。その後、ゴン太くんが1974(昭和49)年に登場し、ここにだれもが知っている『できるかな』名コンビが誕生する。以降、1990(平成2)年3月に終了するまで、ふたりが番組の長い歴史を刻んでいく。
▼無名さん新番組『できるかな』の1年目は、大人のお兄さん、お姉さんが演じる5人の男の子、女の子が共同で絵を描いたり工作したりする番組になった。けんかしたり失敗したりする中で、自然に絵画製作に必要なことを子どもの心の中にしみこませるのがねらいだった。
保育現場の意向も取り入れたつもりだったが、最初の1年間は試行錯誤続きとなる。残念ながら、結果としては現場の支持も十分得られなかったそうだ。そして、番組開始から1年で早速リニューアルが行われた。
▼無名さん『できるかな』の前身番組は、1967(昭和42)年から放送された『なにしてあそぼう』(〜1970(昭和45)年)である。この『なにしてあそぼう』のキャラクターが高見映さん演じるノッポさん。そのときから言葉は全く使わず(口笛はふいた)、くまの「ムウくん」と絵を描いたり、工作したりする番組だった。
しかし、保育現場から多かった「絵の描き方や工作の仕方を子どもに教えられる番組を」というリクエストにも応える形で、『なにしてあそぼう』は4年で終了し、新番組『できるかな』が誕生する。
▼無名さん高見の死去
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2022年9月にノッポさんの高見が心不全で死去。訃報は本人の希望(後述)により2023年高見の誕生日である5月10日に公表された[6]。これを受けてNHKはEテレで深夜帯に「できるかな」4回分と高見が歌唱した『グラスホッパー』シリーズ3部作が「みんなのうた」で再放送された。その後「Eテレタイムマシン」で当初予定されていた「ひとりでできるもん!」を一週延期し、「ロボット」と最終回を再放送した。なおEテレタイムマシン枠で放送した分は再放送の予定はなし。
▼無名さん映像の現存状況
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当時のマスターテープ(2インチVTR)は非常に高価で大型だったため、放送終了後は消去されて他の番組に使いまわされていた[注釈 3]。保存をするようになったのは1980年度途中からで、それ以前の70年代の放送はほとんど残っていない。NHKアーカイブスで保存されている最古のテープは、視聴者から提供された1972年7月11日放送分の映像である[30]。なお、当時はカラー放送がすでに開始されていたが、提供されたものはモノクロ映像であり、NHK側にも現存していなかった初代ゴン太くんが登場している唯一の映像でもある[注釈 4]。
NHKではマスターテープが失われた過去の放送番組の収集(制作関係者や一般視聴者らへのビデオテープ提供の呼びかけなど)を進めている[31]。