Ψ 言霊の宿木 Ψ

過去ログ1238 2006/3/29 17:56

塔Vロ
男性 21歳
最終回
泥だらけの野球ボールを
同じくらい汚れた僕らは
こんな寒い日の中でも
汗まみれで追いかけた

今思えばあの頃の僕らは
純粋に何かに熱くなれた
損得だとか打算なしに
前だけを見つめられた

気がつけば夕暮れが迫り
散り散りに家路を急ぐ
突然振り出した雨も
素直に受け入れられた

サヨナラに続く言葉を
今でもまだ探している
9回裏ツーアウトからの
奇跡をまだ信じている


泣きそうになった時は
帽子の鐔を覗きこむ
掠れて消えかけたエールが
何度も僕らを奮い立たせる

今思えばあの頃の僕らは
余計な物なんかなくて
でもすごく満ち足りていて
一生の中で一番幸福だった

気がつけば闇夜が迫り
空に瞬く星を見上げた
いつか僕らも同じように
輝くかななんて考えながら

サヨナラに続く言葉を
今でもまだ探している
星空に消えてゆく願いでも
奇跡をまだ信じられた


今度また会う時は
違う流れを歩いた僕らだ
始まりも終わりのなく
あの日の物語を
一緒に笑って話せるから

今は

サヨナラに続く言葉を
今は探している
9回裏ツーアウトからの
奇跡を信じている

サヨナラに続く言葉を
今は探している
星空に消えてゆく願いでも
奇跡を信じていた

だからもう泣かないで
あの頃の僕ら

そしてもう悩まないで
今を生きる僕ら
3/29 17:56

湯ゥ日
戦い
本当の戦いが始まる
私が私でなくなるかもしれない
「人の為」という考えは一先ず置いて
忘れ物を取り戻しにいこう
けれど忘れるな
「同じ立場で愛し続けよ」と「暇な事はするな」と「虚勢にあふれた人と付き合うな」ということだけは

それ以外は自由だ
さぁ、本当の自分を取り戻しにいこう


戦闘開始
[これからの予定]
入社式です
3/29 15:21

搭木
「梓弓」
矢無き弓以て
弦弾きながら

嘯歌唱おうか

梓の張顕すは
此の岸離れた

彼の岸の者達

慰みに成らぬ
呼び聲は何を

齎さんとする

想念戻れども
躯は還らずに

御魂だけが彷徨いて
3/29 14:05
HP

鄭ge
女性 17歳 埼玉
フェアゲーム
愚弄している
一人の少年の幼い夢を
二人の大人が稚拙な言葉で

それでも
少年を負かすことは容易ではない

それでも
二人の大人が
自らを言い聞かせるには十分なのだ

彼の強さが
彼らの弱さが

少しずつ明らかになっていく
3/29 8:34
HP

唐ワさ
女性
波紋
川に投げられた石
川面に波紋が広がるかのように
暗闇が広がる

石にぶつけられた川面
痛い痛いと
波紋を広げる
暗闇という波紋

私の心の中にも
石を投げられ
暗闇の波紋が広がる

痛い痛いと
暗闇を広げ
光を見いだすことが出来ずに
暗闇の波紋を広げていく
[これからの予定]
黒い家を見続ける
3/29 2:45
HP

塔Vロ
男性 21歳
睡魔
薄暗い部屋の中でぼんやり
幽霊みたいに映るテレビ
蛍光灯に群がる虫みたいに
僕は光を求めていた

細目で見た報道の内容は
本当に現実味に欠けていて
有名な写真家のモノクロは
僕の瞳には透けて見えた

最後に白髪のキャスターが
腹話術人形か金魚みたいに
口をパクパクさせながら
難しそうな顔をしていた

でも今夜は酷く疲れていて
何も頭に入らない気がする
次々とすり変わる映像も
瞼越しじゃ伝わらない


黄昏れの部屋の中で君は
洗濯物を器用に畳んでいる
たまに横目で僕を覗いては
再び作業に没頭していた

そんな君に僕は無関心で
猫みたいに背を向け寝転び
読み飽きた本を枕代わりに
君の変化に気付きもしない

夕日を背に君は僕に告げる
腹話術人形か金魚みたいに
口をパクパクさせながら
悲しそうな顔をしていた

でも今夜は酷く疲れていて
何も頭に入らない気がする
次々とすり変わる映像も
瞼越しじゃ伝わらない

でも黄昏時はとても眠くて
何も耳に入らない気がした
大事そうにお腹を摩る
君の姿も見られない
3/29 0:06

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