Ψ 言霊の宿木 Ψ

過去ログ1251 2006/4/6 17:32

搭木
「忘絶」
一体いつの頃から

微笑うのを忘れて
嘲笑う事ばかりに

成ってしまったか

出来の悪い大嘘で
見っとも無い真実

潰していきながら

希望を求める心も
絶望を掴むように

変わってしまった

境を渡るつもりで
踏み越えた彼岸は

全てが死に絶えて

間に合うなら君を
愛する感情だけは

残していきたいけれど
4/6 17:32
HP

塔\ラ
女性 21歳
めとろのおむ
もしもこれを愛と呼ぶなら
めとろのおむのように貴方を呼ぶよ
カチカチ コチコチ
音の流砂を飲み込んで
貴方の全て
その全て

カチカチ
コチコチ


めとろのおむ

振れ幅同じ
恋 同じ

これ以上の愛はありませぬ


さよなら貴方
またいつか
めとろのおむのように泣いてるよ

カチカチ
コチコチ


いつまで泣くの
いつ止まる

貴方なくして止まらない


私は一人
めとろのおむ
4/6 15:52

塔\ラ
女性 21歳
陽炎
貴方は言った
一輪の愛を残して
貴方は行った
陰を落として

「妹のように思っていて
とても愛していたよ」


「愛していたよ」


と。
照れもせず
貴方は笑った


もう
終わったはずだった

涙すら出ない

期待なんてしない

だけど


だけど…


貴方は
もう
いない。
[これからの予定]
バイト
4/6 15:46

唐ワさ
女性
便り
前略
貴方は今何をしていますか?
私はなんとか生きていますという言葉が
口癖になり
苛まれております

私の心を救ってくれた
貴方はもう私の前にいないですね

何故か貴方を忘れられずに便りを出すこと
お許しください

例え地球が滅ぼうとも
貴方のことは忘れず
お慕い続けるでしょう

軽自動車と
ヘッドライト
高速道路と
工場の立ち並ぶ場所

私は忘れません
亡骸になろうと
消滅しても

どうかお元気で

敬具
[これからの予定]
どうしようか考える
4/6 15:41
HP

塔Vロ
男性 21歳
もしも晴れたら
向かいの歩道の端に立つ
信号待ちの彼女は俯く
僕は昨日に彼女は今日に
フラれたみたいなんだ

止まない雨を嘆くでもなく
車が来て幾度となく跳ねる
水溜まりに映り込む街角を
じっと眺めていた

傘を叩くリズムが変わり
波状化する街の景色を
歪んだ未来の姿として
彼女の目は捉えたのかな

「Route1」青い道路標識が
彼女の場所を位置付けして
迷うでもなく立ち止まり
ただ晴れるのを待ち侘びて

もうすぐ信号が青になって
僕らはそこで出逢うだろう
そうそれは偶然で必然で
時には恐いものだよね

俯いていた彼女が不意に
何かに気付いて横を向く
釣られて僕も振り向いた
街の奥まで続く国道の先の
雲の切れ間から光芒が射す

見取れた僕を置き去りに
信号は赤から青へ変わって
動き出した景色の中で
僕と同じ流れにいた彼女が
こっちを向いて笑っていた

そうだもう信号は青なんだ
4/5 23:29

鄭ge
女性 17歳 埼玉
特別な朝
何の変哲もない電線が
奇妙なほどに美しく
切なく映える




自分はこんなにも
泣きたかったのかと
気付かされる


4/5 22:59
HP

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