Ψ 言霊の宿木 Ψ

過去ログ1284 2006/4/30 14:01

搭木
「盤歪」
壊れた円盤は廻り
狂った音を奏でる

二度と戻せない歪
原因は何であった

虹色に反射する光
内に凶器を孕んだ

雑音を繰り返して
時折立ち返っては

再び狂騒を弾いている
4/30 14:01
HP

塔Aリシア
女性
拳コブシ
背を向けることに
慣れ過ぎていたんだ
知らなくていいこと
見出だす度に逃げ出した
弱いからじゃないって
口の中で呟いた


空に腕を延ばし
捕まえたいものも
分からないままで
拳を思い切り
握った…


逃げてたって
行かなきゃいけない
弱くても 強くても
捕まえなきゃいけない
明日があるはずだから


僕は何を捕まえた?
きっと何かを捕まえた
だから
拳は開かずに
明日に進もう
4/30 11:02
HP

塔Rマ
女性
Lieber Herr Mond,
ねぇ

嘗ての僕らは
君に成れたかい?
親指にも満たない背で
唄ばかり聞いていた

嘗ての彼女は
いつも、こう言うよ
君を仰ぐ僕の眸は
懐かしげに潤む、と

青く微笑む君の裏側
今も唄はやまないのだろう

ねぇ
嘗ての僕らは
君に成れたかい?
一番新しい筈の
僕の痩せた骸(むくろ)は

もう
君の苗床に
成れたかい?
4/30 4:43
HP

釘eliever

僕には尊敬出来る友がいる

僕には夜空の下で飲み明かせる友がいる

僕には本気で語れる友がいる

あいつは太く短く生きたいらしい

三十五歳で死にたいと言った

あいつが死んだあと

僕はどうして生きていこう

目標がいなくなったら

僕は誰を目指せばいいのだろう
4/30 1:33

滴AL
17歳
作品NO,47
変わらない君の

あの癖が

あの声が

すぐそこに迫った夏を哀しげにする

僕のlast summerの思い出といえば

いつもそっと頭を撫でてくれた君のことばかりだね

笑顔も涙も怒った顔も

全部見せてくれたあの夏

泣き顔はいつも僕のせい

君を悲しませるのは嫌だったけど

僕のせいで君の心が動くのはうれしくて

君の中に僕が居るのがうれしくて

一緒に居る時間が何より愛しかった

もう二度と

もう二度とあの時は帰っては来ないけれど


君と出会って二度目の夏が来る

もういない君を想いながら

今年は一人であの道を歩くよ


僕の涙をさらうように

遠くから吹き抜ける風


いま

君が居た気がした
4/30 1:23
HP

撞タ
13歳
それはまるで、雪のように
人肌恋しく舞い降りて
ぬくもり求めて傷ついて
人の心は…
雪のように、純粋で

同意を集めて力つけて
見かけだけ大きく見せて
人の心は…
雪のように、冷えていて…

結局溶けて消え去って
誰の心からも失われていくというのに…
それでも何度も生まれ変わり
何度も何度もぬくもり求め
繰り返し…
人の心は雪のようにもろく
冷たい
4/29 21:40

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