Ψ 言霊の宿木 Ψ

過去ログ1291 2006/5/7 22:36

塔Vロ
男性 21歳
moon
三度目の足音が遠く響いた
暗い路地裏から抜け出そう
理由が欲しいなら空を見な
丸い月が浮かんでいるから

昼間の植物じゃあるまいし
光合成は出来ないけれど
こうしていると安心する
生きているって実感出来る

そらまた月が陰り始めた
遠くの方で溜息が漏れる
もっと遠くの方では遠吠え
僕はといえばただ怯えてる

あんな風になれたら良いな
丸い電球みたいじゃないか
糸があれば垂らしてやろう
黄色い風船に見えてくる

どんなに手を伸ばしても
届きそうで届かないので
今夜も路地裏の隙間から
安心し怯え手を伸ばして
また豆電球みたいな形の
涙を浮かべている
5/7 22:36


新緑のきらめき
 

どこまでも続くような
この道の上
いくつもの声が
頬をかすめていった


眩しいものに出逢うたび
締め付けられた
小さな胸を

あの歌に似た風が
幾度となく撫でて
泣きなさいと
教えてくれた


有り余るほどの後悔と
目に余るほどの期待を
同じ掌で握り締めては
同じように鎮めて


張り巡らせた感情の糸
それさえも
すり抜けていく
止まらない日々

言葉がすべてを
伝えないのは
届かないと
解っているから


渇いた足元に
ほんの少しでいい
希望のような
ささやかな息吹を


きっとそのための
涙なんだろう


5/7 22:24
HP

塔Nルミンシタ
ショート・エイ
 
ポツンと置かれた
置いたポツン!
 
四方八方 あるよな
     ないよな
 
エイっ!
 
 ひとこぎ
  水中バタフライ
    してみたり!
 
エイっ!
 
と言いつつ
とても静かな
水の中
 
 
切り替えは
 
ローのち
いきなりサード
 
 
[これからの予定]
ファミレス
5/7 21:46
HP

湯m覧
18歳
ねむる
私は
夜の中で寝ます

私は
闇の中で寝ます

いつか

土の中で
眠るまで
5/7 20:44
HP

釘eliever
寂しさの行く末
今日断ち切った想いは

僕にはとても辛いものだった

こんなにも君の支えが大きかったなんて…

失ってから気付いても後の祭りでしかない

僕は独りになってしまった

寂しさを向ける場所もない

また一から出直しだ
5/7 20:35

釘eliever
人魚
地を求めた人魚は自分の身体を忌ま忌ましく思い

その尾鰭を切りつけた

透き通るような青海に流れ出す紅の血は

瞬く間に辺りを染めてゆく

人魚は選ぶことのできない自分の容姿を呪い

その身体を授けた神を憎んだ

そして

生まれ変わったら人間になりたいと願い

彼女は胸に銀の刃(やいば)を突き立てた
5/7 20:15

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