Lappの覚え書き
過去ログ18
2022/11/28 16:25
▼TesshoPUT LED ペースメーカーPUT ペースメーカーにLEDを付けた
▼TesshoCE12月号臨床生理検査
https://i.imgur.com/xU6uzGO.jpg
▼Tessho原点復帰2前回に引き続き,「1st Demand Pacemakerパテントから」のPPTに基づき,再掲解説。
実際にpnp+npnトランジスタを使って,回路を再現しようとしたが,原図の定数ではうまく動かず
定数を変えて実験して,動かしたのが図1。
電源Vccは9V電池で動かし,Vb電源として3Vチェナーダイオードを電源に直列に挿入して,Vb電源を
Vb=9-3=6VとしてQ1のコレクタ(Q2のベース)に供給している。R1は8.2MΩでは動かないので,値を
下げてR1=3MΩ,それでC1=0.2uFに変更し,パルス幅用R3も300Ωに変更した(現在検討している回路
に大分近い)。Q1,Q2は日本で定番のpnpは2SA1015, npnは2SC1815を使った。
この定数での実験結果としてオシロ画面の図2が示されている。
その後,原図に基づき,図3のように,出力部の検討に入ったようだ。この定数でのLTspice simulationで
図4のような結果を得,心筋抵抗を想定した負荷抵抗500Ωへの出力電圧として,図4下の青波形
V(Vout)を得て,ペースメーカー出力波形らしい波形の出力に成功している。
図5に,このシミュレーションの出力波形と,文献から得られた「ペーサーグラム(植込み患者の心電図
誘導から,ペーシングパルスを取り出して,オシロで観測する検査)」の波形が”酷似”していることを
示している(波形の時定数を合わせるため,シミュレーションのほうはC=5uFと変更している)。
図6は,図5の回路を組んで,実際にオシロで観測した波形と文献からの引用ペーサーグラム波形を
比較している。ここで,出力波形の最後で「+側に波形が飛び出るのが非常に小さい」ことを強調
しているが,これは,図7上の普通のCR回路に,負パルス波形を入れた時の応答と,原図のペースメーカ
回路の出力が違うことを言っている。CR回路に方形波を入力すると,立ち上がって,時定数で下がっていき,
入力がゼロに戻る時,出力は,時定数で下がった電圧分だけ,上に(+側に)飛び出るのが普通の応答
なので,これと違うことを示している。
なお,このことは,今後のテーマとして,いずれ詳しく解説する。
以上,旧テッショウ塾の「1st Demand Pacemaker」の回路に関する,解析と実験結果の記事の再掲と
解説である。このように,旧塾には,沢山(実に4250件)の有用な記事があったのに「無に帰して」
しまったので,重要なものは,出来るだけ「発掘」して「再掲(若干モディファイして)」するつもりである。
https://i.imgur.com/jC8cBai.jpghttps://i.imgur.com/8AmC3XY.jpghttps://i.imgur.com/cLzsUFP.jpghttps://i.imgur.com/cLhlWf6.jpghttps://i.imgur.com/PN2ALsL.jpghttps://i.imgur.com/QTvdxV0.jpghttps://i.imgur.com/pNfuR5I.jpg