Lappの覚え書き

過去ログ21 2022/12/3 15:10

▼Tessho
Lチカ
2つYoutube
1)抵抗分圧
2)ZD Up 12/3 15:10


▼Lapp
やっと分かった永年の疑問(解決編)
寝ないで考えた?・・・そんなヒマはねえか。
さて,続きの「解決編」。
一晩じっくり寝て,翌朝,突然閃いたのが図1。トランジスターのベースに0.6Vより大きな電圧
を掛けると,トランジスターはon状態になり,コレクターエミッタ間の抵抗はほとんどゼロになる。
そうです,スイッチの役目をする。このトランジスターは増幅素子ではなくスイッチ素子なのだ。
(スイッチングはデジタルの基本)
図2の一連の状態が出力回路で入力パルスが入って来た時の振る舞い。番号@→A→B→Cの順番に
状態が変化して行く(C→@に戻る)。それぞれの状態を説明する。
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@パルスが入ってこないQ3がoffの状態
C2はR5およびR7を介して,電源電圧V1=9Vで充電されている。電流は流れていないので,PMout
側は0Vになっている(Cの電源側は9V)。
Aトリガーパルスが入って来て,Q3がonになった瞬間
トランジスタースイッチは閉じた状態なので,C2,R7は閉じた状態になる。当然,C2の電源側は0V
になる。コンデンサーの両端の電圧は急変しないので(電荷が溜まっているので),C2のR7側は-9V
になる(C2の端子電圧は9Vで変わらない)。電源はR5を介してマイナス側にショートされるが,
9/10k=0.9mAでほとんど電源の負荷とはならない。C2R7回路には影響しない。この瞬間,PMoutは
0V→-9Vの負パルスになる。
B入力パルスが入っている状態,C2R7回路は閉じたままの状態
C2R7閉回路に電流は流れ続けるので,C2の電荷は徐々に失われ,C2の両端電圧は下がっていく。
電源側は0Vに抑えられているので,R7側の電圧は-9V→-8Vと時定数C2R7(=5ms)で下がっていく
(上がっていくというべきかもしれないが)。入力パルスのonの時間だけ電圧は変化して行く。
ここでは,パルスの最後にPMout=-8Vになったとする。
C入力電圧がゼロになって,Q3がoffになった直後
C2に8Vが溜まった状態で,電源,R5,C2,R7が直列状態になり,電源から電流iが流れる状態に
なる。この時は,PMoutは+i・R7電圧になる。この電流iは減少しながら,C2の両端電圧が電源電圧
9Vになるまで流れ続ける。その後,@の状態に戻っていく。
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Q3スイッチoffの瞬間の電圧分布を,図3で説明する。
offになった瞬間は,上記に述べたように,図3右の状態(電源+R5+C2+R7が直列状態)になる
ので,C2両端電圧が8Vなので,R5+R7には9V-8V=1Vが掛かっていることになる。流れている
電流iはi=1V/(10kΩ+500Ω)=0.0952mAになるので,R5とR7の両端電圧V2,V1はV1=0.048V,
V2=0.952Vとなる。よって,PMout=48mVとごく小さいので,上に飛び出ることはない。

以上で,どうして,ペーシングパルスが,図3中央ような波形になる分けが分かったことになる。
この解析で「一番感激したこと」は,このペースメーカー回路の設計が素晴らしいということだ。
出力回路のコンデンサーC2が単なる直流阻止のためのコンデンサーではなく,刺激電流のエネルギー
源として,正しく「蓄電器(電気を溜めておく容器)」になっている(として使っている)ということだ。
C2にはゆっくり(パルスの休止時間)電荷をため,パルス入力時,一気に心筋に流すのである。
このペースメーカーの設計者に脱帽!

https://i.imgur.com/ZT2xwbi.jpg
https://i.imgur.com/BzVTeoo.jpg
https://i.imgur.com/r4G56ys.jpg


▼Tessho
長めのビデオ
PUTでペースメーカーwirhLED
Up 11/28 18:31


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