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1 正貴

先生だけの問題児

「来たわね。」
保健室の扉を開けると、担任の森川先生が少し怖い顔で待っていた。
放課後なので辺りに保健の先生の姿はなく、この場に2人きりというのが異質な状況を漂わせる。
それもそのはず、僕がここに来ることになった理由は怪我でも病気でもない。

森川先生は僕を叱るためだけに、この"個室"を用意したのだ。

いきさつを簡単に説明すると、先生が怒っているのは僕の宿題忘れについて。
もちろん1度や2度ならこんな風に呼び出されたりしないが、僕の場合は少し程度が違っていた。
実は1学期ももう終わろうというのに、僕は森川先生が担任になってから"1度も"家で宿題をしていない。
量が少なければ登校してすぐ、休み時間のうちに終わらせて提出できる日もあるので「期限に間に合ったことがない」というわけではないのだが。
先生からすれば「すぐできるならどうして家でやってこないの!?」と余計に納得がいかないらしい。
そのため、小言なら教室で毎日のように聞かされている。
わざわざ人目につかない保健室に呼び出したということは、先生もいつもと違う気構えなのだろう。

グリーンの丸椅子に腰掛けた森川先生が、僕を目の前に来るように呼んだ。
[作者名]
正貴
(PC)
2 正貴
「気をつけっ!!」
突然の号令。僕は条件反射的に言われた通り直立する。
先生に反抗したいだけの不良ならここで不遜な態度もとれるのだろうが、僕はどちらかといえば真面目な優等生のほうだ。
授業やテストはきちんと受けるし、校則違反なんてしたこともない。
そんな僕が宿題だけは全くやってこないというのが、先生としては納得いかないに違いない。
「今日こそは聞かせてもらうよ、どうして宿題してこないのか。」

正直な気持ちを述べると、理由なんてなかった。
始めに忘れて行ったのはたまたまか、ただなんとなく。
森川先生があまり口煩く怒るタイプに見えなかったのも理由のひとつかもしれない。
もしもまだ先生がどんな人か把握できていない最初の頃にきつく叱られていたら、今のような宿題忘れは続いていなかっただろう。
それだけは断言できる。
しかし僕はどこかで先生に叱られることに慣れてしまって、例えば泣くほどの説教をされても家に帰るとその日叱られたことすら忘れてしまう。
叱られることが想定されすぎていて、言わば1日のスケジュール内に組み込まれてしまっている状態なのだ。
ご飯を食べたりお風呂に入ったりするのと同じ感覚で、この時間は叱られないといけないから・・・と自然なことと考えるようになってしまっていた。

しかしそんな内容を先生に対して説明できるはずもない。
黙ったまま立っていると、業を煮やした森川先生が左腕で僕を抱き寄せるように引っ張った。
(PC)
3 正貴
「きみは先生がお尻たたかないと言うこと聞けないの!?」
森川先生は左腕で僕を拘束したまま、右掌で僕の左の尻たぶを抓るように強くぎゅうっと握る。
驚いてびくっと体を震わせたところに、次の号令が飛ぶ。
「はい、まわれ右っ!!」
気をつけからの小言では埒が明かないと踏んだのか、森川先生が選んだのは尻たたきの折檻だった。
ぱしっ!ぱしっ!と大きな音を立てながら、放課後の保健室で何度も尻をたたかれる。
しかし屈辱的な折檻ではあったが、僕にしてみれば想定外というほどでもなかった。
教室でも尻たたきぐらいはあったし、こんな風に呼び出されたのだから顔へのびんたもありえるかもしれない・・・と少し怯えていたのも事実で、この程度で終わってくれるなら万々歳だった。
ぱしぃっ!と一際強く、15ほどたたいたところで僕が少しぐらつき、森川先生が手を止める。
そろそろ終わりかな?と神妙にする演技を見せようとしたところで、先生が信じられない言葉を口にした。

「今日は、下を脱ぎなさい。」
森川先生が人目につかない保健室を選んだ理由を、この時初めて理解する。
「全部、ですか・・・?」
「そう、全部。」
真剣な眼差しに圧倒されるように、僕は自らのズボンに手をかけると軽く震える手でお尻が丸出しになるよう後ろの部分を少しずらした。
(PC)
4 正貴
「往生際が悪いわよ、全部って言ったらもっとでしょ。」
僕が恥ずかしさからそうしたのを、森川先生は見逃さない。
たたかれるであろうお尻の膨らみさえ見えていれば折檻には事足りるのだろうが、それを判断するのは先生なので僕にはどうすることもできない。
言われるままに膝上までズボンを下げると、急に頭が周りの音を気にし始めた。
こんなところを誰かに見つかったらどうしよう。
既にほんのりと桃色に染まっているお尻の膨らみを隠すように、右手の甲で軽く撫でてみる。
少したたかれて敏感になった肌に、ひんやりとした感触が触れた。
「それじゃあ、続きをやるね。」
言われて気をつけの姿勢に戻ろうとした瞬間、今度はこっちとまた体を引き寄せられた。
しかも今度は先ほどと違い、前も後ろも隠すものは何もない。
引っ張られてバランスを崩したところを、森川先生がしっかり抱き止めてくれた。
そのまま太腿の上に寝そべるよう言われ、心の準備もそこそこに本格的な折檻が始められた。
ぴしゃんっ!
たったの1度たたかれただけで、さっきまで微かにピリピリ残っていただけの痛みを全て上書きするほど強い痛みが走った。
森川先生は一呼吸おきながら、ぴしゃん!ぴしゃん!と均等な強さで左右の尻たぶをまんべんなく痛めつけていく。
薄い桃色だった僕のお尻には森川先生の手の形が赤く無数に残り、指の形までがくっきりと浮き出ている。
先生は途中、動きづらいからと上着のボタンをいくつか外し、軽く額に汗をかきながら決して途中で力を緩めることなく、僕に70を超える尻たたきの折檻を与えた。

終わりを告げられた時、目の前は涙でぐしゃぐしゃ。
僕のお尻と先生の右掌は、見る影もないほど大きく赤く腫れていた。
(PC)
5 たかひさ
厳しい女教師良いね
(i)