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1 貴志

料理教室にて

「あとでオシオキするから、今日は最後まで残ってなさい。」
枝里先生にそう言われた時、僕は目の前が真っ暗になった。

ここは料理教室。
僕のような小学生から定年間近の立派な大人まで、いろんな年齢層の人が通っている。
とはいえ若い枝里先生が個人で開いた教室のため、一日に通える人数は僅か数名。
間借りしたアパートの一室を使っているだけで、決して広いとは言えない環境だ。
でも、狭くて少人数というのも悪くはない。
見知らぬ人同士、大人と子供でも自然と仲良くなり、すぐに打ち解けてしまうアットホームな雰囲気がここにはある。
しかし今日、そんな楽しい料理教室を僕がぶち壊してしまったのだ。
[作者名]
貴志
(PC)
2 貴志
僕がしてしまったのは枝里先生が最も嫌う、食材を粗末にする行為。
野菜の食べられる部分をわざと乱雑に切り落とし、それを使って遊んでいたところを見つかった。
そこまでやるつもりはなかったのに、ついつい調子に乗って食材が駄目になるまで切ったり投げたりしていた。
本来ならば「もう来なくていいです」と辞めさせられてもおかしくないところだったらしい。
しかし周りの大人が庇ってくれたおかげで、今回は「オシオキ」だけで勘弁してもらえる事になった。
(PC)
3 貴志
他の生徒が帰った後、枝里先生は僕を部屋の隅に呼んだ。
「オシオキ」の内容は、お尻を叩くこと。
中学生なら時と場合によるものの、小学生までは大体こうらしい。
枝里先生が三人掛けのソファに腰掛け、僕に合図する。
普段料理を教えてくれる時の格好のまま、これから僕に罰を与えようというのだ。

ぱんっ、・・・ぱんっ、・・・ぱんっ
紺のズボンについた埃を払い落とすかのように、枝里先生は僕のお尻を数回、力強く叩いた。

ぱんっ、・・・ぱんっ、・・・ぱんっ、・・・ぱんっ、・・・ぱんっ
もちろんその程度では終わらない。
同じくらいの間隔をあけながら何度も叩かれ、十回を超える頃にはお尻がぴりぴりと熱くなってきた。

ぱんっ、・・・ぱんっ、・・・ぱんっ
二十回ほども叩かれ、ズボンの中のお尻が赤みを帯びているのが脱がなくてもわかるようになってきた頃。
本当の「オシオキ」はここから、とばかりに枝里先生は僕のお尻を丸出しにした。
紺のズボンは中のブリーフごと膝あたりまで下ろされ、僕は恥ずかしさのあまり手で顔を覆うしかなかった。

ぴしゃっ、・・・ぴしゃっ、・・・ぴしゃっ、・・・ぴしゃっ
平手打ちの音が肌を直接叩いた時のそれに変わり、痛みもどんどん増していく。
丸出しのお尻と太腿、それから靴下を履いていない裸足の足首にはスースーと風が当たるのに、膝のあたりだけ服を着ているようで不思議な感じもした。
ぴしゃっ、・・・ぴしゃっ、・・・ぴしゃっ、・・・ぴしゃっ、・・・ぴしゃっ
枝里先生の手は、僕のお尻がまっ赤な野菜のようになるまで止まらなかった。
(PC)