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1 宵闇 千

歪んだ部屋

言うのもなんだが、私は人ごみが苦手だ。

かといって在宅ワークができる技能も、無い。

20後半でマズイなあ・・・。

そんなある時、目の前に飛び込んできたのは殴られ屋だったー。



私の家は、墓地の側のアパートだ。

だから誰も住まず、家賃も安い。

窓から墓が見えるから尚更だろう。

ピンポーン。

呼び鈴が鳴る。

時間から察するに「お客」だろう。



「えーと、キイさんですか?」

40前半の事務員風の女性だった。

お客だ。

「はい。」

「じゃあ、お邪魔しますね。」



彼女を部屋に通して、「要望」を確認する。

「確か、ややハードめでしたっけ?」

「ええ。下着はー、」

「はい、ちゃんと女児用のを。」

あちらからの事前の希望だ。ちなみに綿で白のいわゆる「くまさんぱんつ」
ってやつだ。

「最初はOTKから平手百叩き、あとは30分フリーですね。で、最後にベランダでコーナータイムで・・・、」

私は指を3本突き出す。

「オッケーです。」



私は確認が済むと、依頼人の膝に横たえる。

「じゃ、お願いします。」



「いやあ!ごめんなさいい!」

「金払ってんだから暴れんな!」

開始から、しばらく。

私は泣きながらお尻を叩かれていた。

ビタ、バシーン、バチーン!

お尻丸出しでの100叩きは、キツい。



「さあーて、フリータイムよねえ。」

側に沢山用意してある「商売道具」のうち、客は布団叩きをとった。

「ひっく、痛いぃ・・・。」

かという私はかろうじてそれが認識できた程度で、すすり泣いている。

視界は滲んでるし、お尻は痛い。

でも、「仕事」は続く。



パッチーン!

「ひいい!」

布団叩きで目一杯私は叩かれている。

暴れないようにベランダの手すりに縛り付けられて。

パチーン!

パチ!パチ!パッチイーン!

パチーン!

パチ!パチ!パッチイーン!

パチーン!

パチ!パチ!パッチイーン!

パチーン!

パチ!パチ!パッチイーン!

パチーン!

パチ!パチ!パッチイーン!

・・・



「痛いよお・・・!グス・・・やあ・・・。」

もう、恥も外聞も無く顔はグシャグシャだ。

ご丁寧にベランダの前に置かれた鏡からは私のまっかっかのお尻が見える。

「コーナータイム終わったら戻ってくるから。」

そう言い残し、客は30分ほどいなくなった。

惨めな姿の私を残して。



「じゃ、三万ね。」

客は諭吉を三人よこして出てく。

本人の希望でお仕置きの格好のまま正座させて。



これが私の「スパンキング・サービス」。

まあ、物好きたち(と言っても私も含む)のおかげで稼がせてもらってる。

依頼人はネットで募集して、指定日に来てもらう。

希望は道具からコスチューム、下着までなんでもござれ。

料金はまあ最低一万、ってところ。

捨て鉢に近いけど、特技がビルマ拳法だけじゃ喰ってけないしね。

若い頃散々やんちゃしたし、背中に彫り物あるし。

ちなみに反応がリアルでそこそこ好評でしたり。

・・・何かと怖いから女性限定ですので悪しからずなんだけど。

じゃ、機会があったら是非ストレス解消に!

サービスしますよ?
[作者名]
宵闇 千
(PC)
2 あか
よかったですw
しかし、最近メディアスパンキングからこっちにこられる方多いんですねw
(PC)