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1 宵闇 千

カラオケに行こう!

「石井対ヒョードル・・・だと・・・?」

某漫画の調で返したのは白川明梨。

以下、白。

「違うわよ。驚いたけども。青木対北岡も驚いたけども。」

冷静に突っ込むは黒河林檎。

以下、黒。

「そーでねくてや、カラオケさ行こーっづー話だべ?」

思わず地が出る黒。

「日本語でおk。」

「カラオケ行こう?」

「いいだろう。」



白と黒がやってきたのは平均的なカラオケBOXである。

二人とも、古武道でMMAなんぞやっているがやはりそこは女子高生。

まだまだ放課後カラオケなんぞ行くお年頃である。

・・・オタクだが。



「よっしゃ、最初は私行くわ。」

白が意気込んで入れたのは・・・、

ーか○り道ー

○物語の楽曲。

八九寺のかわいさと(筆者はロリコンに非ず)、声優の早口が特徴的なこの曲。


「♪そこをみっぎー、」

しかし、それを早口で歌いのける白も流石はオタといったところ。

さて、次は。

「♪ぬっすまれた かこをさがしつーづけてー」

炎のさだめ。

何歳だよと突っ込みたくなるような選曲である。

ちなみに装甲騎兵ボトムズのOPで、ア○マス(ゼノ○ラシア)アニメ化の際、喜多村○梨がカバーしている。

・・・黒は原曲を歌っているのだが。

「キリコって、不運度高すぎ。」

「同意。」

歌い終えたあと、しばし雑談。

その後も濃ゆい曲を歌いつづける二人。

「♪あっいはしんじるもの?いいえ、もっとつよく!」

「♪傷ついた日々の向こうに、なにがあーるーのーかー」

が。

唐突に終局は訪れる。

黒の携帯着信音(レッドショルダー・マーチ)が鳴る。

メールだ。

内容は母から二文字のみ。

「お尻。」

サアー・・・っと血の気が引く二人。

何故なら二人はとっくに門限をオーバーしており。

白の家の門限は黒の家と同じである。

そして、ルールも・・・。

つまり。



「ごめんなさああい!」

ピシャーン!

剥き出しの尻を玄関で叩かれている黒。

母の手には、布団叩き。

情状酌量の余地なく、お仕置き決定だったようだ。

恐らく、猿尻にされて玄関に放置だろう。

尻は出したままで。



一方、白の家。

「許しませんからねっ!」

いつもは温厚な白の母が般若の面で、娘の尻を叩く。

勿論丸出し、靴べらの特典付きだ。

場所は縁側。

夜にも関わらず。

ビターン!

「もうしないごめんなさいいい!」

結局、黒と同じくコーナータイムのオマケはしっかり付いて来る白であった。



翌日。

「白、・・・座れる?」

「クッション有りなら。」

「オーケー、今日は地獄らしいわね・・・。」

暫らくはカラオケはやめようと二人は誓ったという・・・。
[作者名]
宵闇 千
(PC)