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1 あるま

お兄ちゃん【比較的長文注意】

高校3年の愛海(なるみ)が学校から帰ると、8つ年の離れた兄である悠斗がリビングから出てきた。
「愛・・・ちょっと話がある。来なさい」
"あい"というのは、家族内でのあだ名だ。
悠斗は柔和な顔つきではあるが、目が笑っていない。それにこの声は、悠斗が本気で怒っているときのものだ。
何かやらかしたかと思って記憶をたどるが、見事に心当たりしかない。とりわけ最近したことといえば、悠斗がキレるのもやむなしといったものばかりだ。ここは観念して素直にしておいたほうがマシと言うものだろう。
「なぁに、お兄ちゃん?」
猫なで声を出してみるが、やはり悠斗の怒気は変わらない。
「いいから部屋に来なさい。・・・あぁ、俺のじゃなくてお前の部屋な」
「ちょ、悠兄勝手に私の部屋入んないでよね!」
怒ってみても反応なし。これはまさかあのことがバレたんじゃ・・・。
[作者名]
あるま
(PC)
2 あるま
階段を上がり、部屋に入る。そこには、双子の兄、成海(なるみ)が待っていた。ベッドに腰掛け、ニヤニヤと私を見ている。
「え、成兄!?なんでここにッ・・・」
驚いて大声を出した私に、成海が低い声で言う。
「それよりもさぁ、なんか言うことあるでしょ?」
成海が手に持っているのは、今朝捨てたはずの私のシーツ。
ビニール袋につめられてはいるが、黄色いシミがはっきりと地図を描いている。
「・・・なんで、成兄が・・・」
嫌な予感は的中。成兄に今朝の出来事がバレていたらしい。
「いやーびっくりしたー!ノート見せてもらおうと思ったら、愛が下半身裸で絶望してんだもんなー!」
「なっ・・・!?覗いてたの!?成兄サイテー!」
「だーいじょぶだって。お前のケツなんていつも見てんじゃん」
デリカシーも何も無い発言に、本気で殴りたくなる。が、続く悠斗の言葉で、そんな気持ちは掻き消えた。
「・・・で、これはどういうコトか・・・説明してほしいんだが?」
(PC)
3 あるま
いやあの、これはっ、その・・・!!」
ごまかせるはずなんて無いのに、まだどうにかしてお仕置きを逃れたいと思ってしまう自分がいる。
「・・・ふ、不可抗力?」
「ほぅ。・・・尻に直接聞いたほうが良さそうだな」
「わぁ!?ちょ、待ってっ・・・」
あっという間に、勉強机の椅子に座った悠斗の膝に乗せられてしまう。抜け出そうともがくが、腰の辺りを押さえつけられ、スカートと体操着の短パン、下着までもが足から完全に抜き去られる。
「成、パス」
「おう。・・・悠兄って時々残酷だよな」
「きゃあぁぁあああ!?私のパンツ放らないでよっ!!」
「やかましい、お前は黙ってろ!」
怒号と共に、声よりも大きいんじゃないかと思えるくらいの音で私のお尻に平手を振り下ろす。
パァアンッ!パァアアンッ!パアァアンッ!
「やぁ、いった・・・痛いよぉ!」
(PC)
4 あるま
必死に抗議しても、悠斗の手はひと時も休まらない。成海も口角を上げてこちらを眺めている。優越感たっぷりの顔が屈辱的だ。
しかし、今はそんなことを考えている暇は無い。『はやく終われ』とか『成兄こっち見んな』とか思わないことは無いのだが、それらは浮かんでは消え浮かんでは消え、結局一貫して思うのは『痛い』ということだけだ。
「・・・反省したか?」
30分以上は叩いたのではないかと思えるくらい経った後、不意に悠斗が聞いてきた。
もちろん手は止めることの無いまま。
パァン!パァアン!「・・・っあ、はんせ、しま・・・」パアァァン!パァアアン!
「聞こえないぞ!反省してないんだな!?」パァアアン!パァアン!
「はっ・・・反省しました!反省しましたぁあっ!!」
力いっぱい叫ぶと、「うるさい!」と1回叩かれたが、とりあえず手は止まった。
「う・・・ひ、っく・・・ごめんなさぁい・・・」
「なんだ、泣いてるのか?全く・・・」
優しくなでてくれるかと思ったが、どうやら甘く見ていたらしい。
「これからお仕置きなのに、今から泣いててどうするんだ?」
(PC)
5 あるま
「・・・え、もう終わりなんじゃ・・・」
「何言ってるんだ、まだまだに決まってんだろ。・・・成、しゃもじ持ってきて」
「はいはい・・・残酷っつーかもはや鬼だよそれ・・・」
よっこいしょ、と立ち上がった成兄が言ったことは、珍しく正しい。
「ひ、ひどいよ悠兄ぃ!やっと終わったと思ったのに!」
「何が酷いもんか。証拠にお前、俺の言ったこと覚えてないだろう」
図星。思わず体がピクリと反応してしまう。
「・・・そんなこと・・・」
「じゃあ俺はさっきなんて言ってた?」
「えっと・・・高校3年にもなっておねしょなんて恥ずかし、ったぁ!?」
「俺がさっき言ってたのは『正直に言え』ってことだ、馬鹿たれ!ほら聞いてねーじゃねぇか!」
悠斗の口が悪くなっている。覚悟を決めたほうがいかもしれない・・・。
(PC)
6 あるま
「悠兄、しゃもじ持ってきたよー」
成海が部屋に戻ってきた。手にはお仕置き用の厚いしゃもじ。それと私のパンツ・・・。
「成兄の馬鹿・・・」
「俺かよ?・・・まあいいや、悠兄、後で俺にもお仕置きさせてね」
「はぁ!?」
「あぁ、好きにしろ」
「ちょ、悠兄まで!」
「・・・ホント反省してないな、愛・・・」
「ひっ・・・」
悠斗にじろりと睨まれ、身を竦ませる。普段温厚なくせに睨むと怖いのだ。
(PC)
7 あるま
しゃもじを受け取った悠斗が、お尻にペチペチと当てながら言う。
「さて・・・愛、お前は何をしたんだっけ?もう話せるな?」
「う・・・、えと・・・」
「返事は!」バチーン!
「うぁっ!は、はいッ!・・・今朝、おねしょを、しました・・・」
「それで?」
またいつ叩かれるかと思うと、怖くてうまく話せない。
「それで、あの・・・シーツを捨てようと」バチィイッ!「っふぁあ!?」
「一回捨てたんじゃなかったのか?」バチィッ、ベチーン!
「捨てましたごめんなさい!てゆーか話聞いたの!?」
「成から大体聞いたけど?俺は改めて振り返れって言ってるんだよ。嘘ついた罰で追加のお仕置きがほしいのか?」
「欲しくないですうぅ!」
「じゃあそこは勘弁してやるが・・・続きは?」
「えっと、こっそり捨てて、黙って学校に行きました・・・」
「ったく・・・それは良いことなのか?」
「悪い、です・・・」
「そこまで分かってんなら覚悟はできてんな?」
「・・・はい・・・」
(PC)
8 あるま
「よし、じゃあ改めてお仕置きな。しゃもじで50回だから」
「うぅ・・・はい・・・」
「がんばれー」
「うっさい!」
成兄の声についカッとなって声を荒げると、お尻に痛みが走った。
「っつぅ・・・」
「お仕置きに集中しなさい!」
成海は調子に乗ってさらに茶化してくる。
「言っとくけど、成は後でお仕置きだから」
「まじですか」
「愛は5回追加な。んじゃ始めるぞ?」
こくんと頷くと、容赦なくお仕置きが始まった。
(PC)
9 あるま
バシーン!バシーン!バシーン!
「っふ、あぁんっ・・・」
久しぶりのしゃもじでのお仕置きに、頭が真っ白になる。
無意識的に体を捩ってしまって、叩きながらのお説教も厳しくなった。
「こら、動かない!お仕置きを受ける気があるのか!?」バシーン!バシーン!
「あ、やっ・・・ごめんなさいぃっ」バシィイン!
「大体、18にもなっておねしょなんてして!しかも隠そうとするとは何事だ!!恥を知りなさい!」バッシィイ!
「やあぁあっ!!痛いよお!」
愛海がここまで泣き叫ぶのは、今回のお仕置きが特別痛いからだった。もうおねしょなんて二度としないようにという、悠斗なりの気遣い。
それに加えて久々の厳しいお仕置きだったので、終わる頃には愛海の声は掠れ、そのお尻は真っ赤に染め上げられていた。
[作者名]
あるま
(PC)
10 あるま
「っく、うあぁん・・・痛い゛ぃ・・・」
「よしよし、痛かったなー」
もう自分の手を煩わせることも少なくなるのかと思うと少し寂しいような気もするが、自立はしてもらわないと困る。
微妙な感情に悩まされながらも、愛海が自分の管理下にあるうちはしっかり躾けていこうと再確認した。
(PC)
11 あるま
完全に自己満足です(キリッ
とりあえず書きたかったものを吐き出せてすっきりしましたw

いい話みたいな終わり方になっちゃいましたが、元は私がおねしょしたことからできた話ですし・・・。
ちょっと悠斗さんにお仕置きされて来たいです。

ちなみに成海は空気読んで消えました。(ぇ
(PC)
12 無名さん
終わり方へんだよ
でも好き
(PC)
13 無名さん
嘘だ
(PC)