Write
1

母娘の愛

家の親子関係は少し変わっている。
厳密に言えば私と母親だけ、父親は普通。
どう変わっているかというと…。

「どう梨佳ちゃん、勉強してる〜?」

「あっ、ママ…。」

自室にいると必ずこうして様子を見にくる。
一見、普通だと思うかもしれない。
しかし。
必ず、毎日…決まった時間に。
[作者名]
(PC)
2 無名さん
「あらぁ、全然進んでないじゃないの。」

「そんなこと、ないよ…。」

「ほんとに〜?」

「あっ…!」

母親の手は私の腰もとへ伸びていた。
くすぐられたように反射的に背筋を伸ばしてしまう。

「ママに嘘ついたら、おしおきだぞ〜?」

「う、嘘なんて…。」

「まだ言うの。」

「ひっ!?」

ぐにっ。

いきなりお尻の肉をつねられた。
椅子からはみ出たお肉を鷲掴み。
そんな感じだ。

「わかったよ…進んでませんでした。」
(PC)
3 無名さん
「それだけ?」

「…ごめんなさい。」

「はい、よくできました。」

直後、母親が私の唇を奪う。
戸惑いはない。
日課みたいなものだ。

(…でも、ちょっと長いな…。)

キスをしたまま…母親の手が私の下半身に伸びているのに気付いた。
そう、うちの母親はレズなのだ。
(PC)
4 無名さん
「ちょっと、ママ…?」

「いいじゃないの、勉強進んでないみたいだし。」

「そういう問題じゃ……きゃっ!?」

母親の、指が。
お尻の割れ目を下から上へなぞるように…触れる。
不意打ちだった。

「いいわ、ママも邪魔したくないし…でも。」

「……!?」

「嘘ついたぶん、おしおき。」

ベッドに押し倒された。
いや、それとはたぶん逆…か?
お腹を下向きにして。
四つん這いみたいな格好で…無理やり倒されることになった。
(PC)
5 無名さん
「懐かしいわね?」

母親が、私のお尻をぱんと叩く。
さっき冷たく拒んだ仕返しのつもりだろうか。
お尻をぶたれるなんて、小学生以来のことだ。

「ママ、なんで…。」

「おしおきって言ったでしょう?」

「でも。」

「梨佳ちゃんは、お尻が敏感だものね…昔から。」

「え…あっ……!」

ぱん、ぱんと二つ叩かれた。

「ひどい、ママ…。」

「ひどいもんですか、こんなに愛しているのに。」

ぱん、ぱん、ぱん…拳にぐっと力が入り、汗がにじんだ。
母親が叩いたところを優しく撫でる。
悔しいけど…気持ちいい。
私まで、変な気持ちになりそうなくらい。
(PC)
6 無名さん
「まだ、許しませんよ。」

私は小学生の時のことを思い出していた。
同じように、母親にお尻をぶたれていた日のことを。
当時と違うのは。
ママがレズだということを、まだ私が知らなかったことくらいか。
でも、知っていたら…今と何か違っただろうか?

「あんっ…!」

現在、こうして受け入れてしまっているあたり。
きっと変わらないのだろうな…と思ってしまう。

「…ママ、許して……。」

「あら…、もうそんなこと言うの?あと百回ずつは叩くつもりなのに。」

不覚にも。
母親の言い回しが少し懐かしくもあった。
左と右、それから真ん中の割れ目。
三箇所をそれぞれ一つずつ叩き、初めて母親は「一回」と数えていた。
(PC)
7 無名さん
「イヤぁ…勉強、できなくなっちゃう…。」

「…してなかったのに?」

「今日のママ、イジワルだ…。」

「わかったわ…ちゃんとするなら半分にしてあげる。どう?」

「する…。」

「今回だけよ、もう。」

ぱん、ぱん、ぱん、ぱん…そこから、母親は無口になった。
半分…五十回。
とはいえ三か所を五十回ずつ叩くのだから。
母親もそれなりに体力を温存する必要があったのだろう。
やると言ったらやる人だ。
レズだの愛だのは、こういう時には関係ない…らしい。
都合のいい愛だ。
(PC)
8 無名さん
「…ママってさ。」

ベッドに突っ伏して。
母親にお尻をぶたれながら。
そんな情けない格好で、私は言う。

「ほんと、イジワルだよね。」

母親は手を休めない。
そんなに私のお尻が憎いのか、と声に出そうになり。
表情を盗み見た。

「…やっぱり百回にしておこうかしら。」
(PC)
9 無名さん
「嘘、嘘!今のなし。」

「…そう。」

母親が、くすりと笑う。

「ママに嘘ついたから、おしおきね。」

そう言ってまた腕を振り上げた
(PC)