生物兵器

何百年かの昔を生きた人類は、未来という不確定要素にやれアンドロイドだ空飛ぶ車だとファンタジックな世界を夢見ていたと聞く。先人には誠に申し訳ない報告になるが、まずは現在の世界情勢から説明しよう。
人口の増加による入出国管理の緩和、それに伴う国境の曖昧化と人種の混合により形ばかりとなった″国″が廃止され、全世界統一という建前のもとに文字通りの無秩序が広がった。
それから数年、謎の地球外生命体が来襲。動物型、植物型と形態は多岐に渡り、中には人間と酷似した姿を持つ個体も確認されている。いずれも人類を遥かに上回る身体能力並びに肉体強度を持ち、数か月に一度出現しては無差別に殺戮を行い去っていく。あらゆる兵器も効かない相手になすすべもないまま、初の来襲からたった数年で人類の半数強が消滅した。
そこで我々は、人体に特殊な劇薬を投与し、その体を生ける兵器へと造り変える試みを開始…そして、地球外生命体に対抗できるレベルの生物兵器開発に成功した。その第一人者がこの私だ。ここでは、私の傑作である可愛い化け物を探している。
早速だが、試作品や量産型との誤認を避けるため、簡単な検査を実施する。
以下の確認項目全てに該当する者のみ、ここから先にある私のラボへと進んでくれ。

・18歳以上の女性PLである
・目安として文字数150〜/鸚鵡や過度の心情を含まず状況の把握できるロールを回せる
・設定や展開を互いに補完、提供し合える
・通常、二日に一通以上のペースで遣り取りができる※多い分には歓迎

――御苦労。さて、前置きが長くなったな。
念のため自己紹介から始めるか。私は通称センター・ラボと呼ばれる研究機関の、生物兵器開発班室長。キリサト ランジだ。
今回、お前を呼び出した理由は他でもない。…すこぶる面倒臭え事になった。
お前も知ってると思うが、俺は面倒臭えことが嫌いだ。青魚の刺身と同じくらい嫌いだ。なので可及的速やかに処理したい。
ここ数年、お前を筆頭とした我が生物兵器軍を地球上の各所に配置する事で安寧を得ていたが、最近になって量産型の生命信号が一部断絶。残骸から回収した記憶データを解析したところ、それらはすべて同一の人型地球外生命体の仕業であることが判明した。で、そいつの狙いは量産型でない生物兵器…つまり、お前だ。
説明するより見たほうが早えな、ついさっき解析の終わった記憶データを再生する。全く、趣味の悪いラブレターだぜ。
[返信について]
相手を願う方のみ
よォ、生物兵器ちゃん。ウチのザコ共の目ん玉通して活躍は拝見してる。早速だがアンタをウチに招待したい!
あ?何でって、超絶好みなんだよ、その顔がよ。
アンタの選択肢は二つ。そっちのボスと一緒にオレらと戦り合うか、オレと一緒にラボをぶっ潰してウチの子になるかの二択だ。
ちなみに、抵抗すんなら殺して持ち帰る。記憶はトぶが、脳ミソさえ無事ならウチの技術で蘇生できっからなァ。

どっちに転ぶかは前もって教えてくれても、話の中で決めてくれても構わねえ。
前者を選ぶなら、メインでアンタの相手をすんのはヘボ科学者、後者ならオレ。構成上基本的にはこうなるが、たとえばどっちに転んでもメインの相手を固定しておきたい、ってな希望があれば、それも教えろ。
オレを御所望なら、手厚く歓迎すんぜ?
てことで、このラブレターが親愛なる生物兵器ちゃんに届いてんなら。

・PCプロフィール
 …生物兵器とは言ったが、容姿、性格に機械的な要素を含む必要はねえ。人外の耐久力と回復力、身体能力等を持つ人間だと考えてくれ。
勿論、後天的な改造人間ではあるんで、機械的要素のある設定でも問題ねえぜ。髪、目の人外色も歓迎だ。戦闘能力の程度や制約なんかも全て、こっちの不可事項に抵触しない範囲で好きに決めてくれていい。
容姿については詳細歓迎。過去や特殊能力については話の上で明らかになるほうが個人的に好みなんで、さらっとした触れ方が望ましいとだけ、希望として伝えとく。
・萌/可、萎/不可
・決定済みであればメインとして選択したPC
・接触ロール
 …ラボに呼び出され、量産型の記憶データを見た後の場面、または始めやすいタイミングから。

これだけ纏めて、アンタの言葉で送ってきな。
[返信について]
同上
――って、こった。低能な宇宙人風情に平和を阻害されたことで、俺は相当頭にきている。全く忌々しい。
忌々しいので奴のシケた恋愛物語は全力で潰す。が、俺に化け物と渡り合う戦闘能力はない。活躍するのはお前だ。期待してるぞ、俺の最高傑作。
ああ…承知しているとは思うが、我がラボで開発した全ての生物兵器には自爆システムが搭載されている。
作動条件は、私に危害を加える事。思慮深い選択を勧める。



【PCプロフィール】

 キリサト ランジ(桐郷 蘭二)
26歳
184cm 69kg
くすんだゴールドにジンジャーが強く乗った品のある赤毛。緩くカーブした毛先が鼻頭にかかる程度長めの前髪を右流しに分け、頬骨を隠す長さのサイドと少し長めの襟足。疎らに外側に跳ねたごく弱い癖毛。
少しエラのある輪郭は頬から顎の線が細く、山のない太めの眉のすぐ下、目頭が深く切れ込んだ、幅は狭いながら溝の深い平行二重瞼。濃い下睫毛が目立つ。暗緑色の虹彩。
鼻頭が僅かに上を向いた、横幅が狭く高さのある鋭角的な鼻。唇の薄い大きめの口。目の下に浮かんだ薄い隈と、乾燥しがちな青白い肌を除いた顔立ち自体は好青年といえる造作。細身ではあるが骨格は恵まれており、広い肩幅から逆三角に締まった体脂肪率の極めて低い身体つき。
シンプルかつ質のいい衣服を好む。通常は黒のタートルネック、またはクルーネックのシャツに細身のチノパンツと革靴、白衣を纏う。
富裕層出身。最高教育機関を主席で卒業後、センター・ラボにて趣味程度の研究に興じて暮らす中、地球外生命体の侵略が激化したのを皮切りに生物兵器開発を発案。
天才と称されるIQを持ちながら、専ら自分の為にしか発揮されない自己至上主義。科学分野以外においての能力は凡人と変わらず、生活能力に至っては人並み以下。大衆の前や格好を付けたい時は気取った喋りをするが、口が相当に悪い。
現時点、貴PCの事は優秀なボディガード程度の認識。
[返信について]
同上
 ヒスカ
外見上25歳前後
190cm 85kg
褐色とまではいかない浅黒い肌に、ライトグリーンの混じる白砂のような色の金髪。靡きもしないほど短く刈ったバックとサイドに対し前髪は目にかかる長さを残し、不揃いな毛先を無造作に分けている。
眉尻に山のある細い吊り眉に、同じく細く吊り上がった幅の広い二重瞼。髪と同色の瞳を持つ三白眼。秀でた額と筋の長い鼻、下唇の厚い派手な顔立ち。肉付きの薄い面長の顔型。
頭が小さく、相対的に太く長い首。手足が長く、全身にバランス良く猫科の大型獣のような筋肉を持つ。
継ぎ目のない、光沢のある素材で作られた、少し余裕のあるライダースーツのような形の衣服を纏う。黒を基調に、肩から袖口と襟縁に髪のハイライトと同じライトグリーンのラインが入る。同じく継ぎ目の見当たらない薄手のショートグローブと、スムースタイプのミドルブーツを着用。
身体能力、肉体強度、回復力総じて今まで来襲した地球外生命体の比ではなく、現状確認できる範囲で量産型数十体を同時に屠れる程度の力を持つ。興味を引くものに対し非常に熱しやすく冷めにくい、粘着質なたち。


 生物兵器・量産型
肉体が劇薬に適合せず死没した試作品の遺伝子に貴PCの細胞を組み込み、先天的な生物兵器としてクローン技術で量産した型。
短い黒髪に金色の瞳をした、白人種の特徴が強い青年の容姿。感情の起伏が薄い。戦闘能力は貴PCの半分程度。

 世界の様子
ラボを始め先進の技術開発機関が集うセンターエリアを中心に、ノースエリア、サウスエリア、イーストエリア、ウェストエリアと区分される。センター以外四エリアの情勢は未定。

 
 萌/可
特徴のある容姿、美形、戦闘描写、負傷、必要時における半なりでの会話・展開相談、ムラレス、24th送受信

 萎/不可
精神的幼稚、低身長、ショタ、気弱、過度の無口・クール、最強設定、メインPCの永続的死亡・回復不可能な傷病、ストーリー上不要な裏展開の連発、設定崩壊、詳細描写のない自賛プロフ・ロール、過度句読点、接続詞抜き、受け身会話、PL口調での会話
[返信について]
同上