通話の万里

いつ頃になるかな…。夏頃だったような気もするし、夏に入る前だったかもしれない。通話で知り合った万里を探してるんだけど……、俺とお前なんて腐る程あるだろうし、もっと具体的な鍵があれば良いんだけど曖昧な記憶しか無くて悲しみ。

お前から良く通話に誘ってくれた。
朝話して一緒に寝た事は一回くらいかな。
話すと落ち着くって言ってくれてた気がする。
花火…だったかな、写真を送ってくれた。

俺から何かした記憶も無くて自覚する残念さ。それでも慕ってくれるお前が可愛かったよ。ちなお前と俺は恋人同士じゃない。スマホが不調であんまり話せなくなってさ。仕事も忙しいから、少しすれば直るだろうって放置してたんだけど、時間が経ち過ぎて流石に部屋からお前は抜けてた。

お前がたるさんって呼んでくれるのが好きだったよ。仕事が落ち着いてる間にあわよくばと思って此処に来てみたけど、当然見なかった事にしてくれても良いからさ。…待たせた俺が悪いのは明白だしね。ただ万里が元気かなって、気になったんだ。