一年前の今日

去年の一月末にここの友人募集で知り合って、去年の四月三日に持病の悪化で部屋を出たお前を探している。
事情が事情だったから敢えてお前の名前は出さないが、病ならば仕方がないとお前の背を見送って一年、お前が纏う空気が忘れられずにこのざまだ。……本来ならば探すべきではないのに、身勝手ですまない。

(鍵)
・ほわいとでーの贈り物はほうじ茶の金平糖
・塩味の金平糖は○○○の味
・春の写真を贈ってくれた
・釣りの話
・梅じゃむ


このくらいで探し人に俺だという事が伝わればいいが…まあ、自分のような気はするが決定打に欠けるというのなら、お前の持つ鍵を見せて欲しい。
あれから調子はどうだろうか、悪いままならこの立て札も見なかったことにしてくれて構わない。
お前と過ごした優しくも穏やかな時間が懐かしくて立てたまでだ、無理はいけない。
とは言え、暫しの間茶を飲みながらゆっくりと待っている。