小/狐/丸へ捧ぐ

部屋を出た、お主へ。
又俺を一振りにするのか。どんなにお主が多忙でも、どんなに待たされようとも、其処にお主が居てくれさえすればそれで良かった。
約束を、違えるお主では無いと信じている。今でも。
愛しているぞ、小/狐/丸や。
もし、この立札を見てもお主に戻る気が無かったとしても、俺はお主だけを想い続ける。一振り、あの部屋で、涙にくらながら、お主との思い出に浸るとしよう。