一度きりの捜索

君が姿を消してから、ありがたいことに新たな出会いがいくつかあった。だけどどうもしっくり来ないのは、君を知っているからなんだと思ったんだ。
二人だけの世界に縛りつけ、束縛で愛を確かめるのではなく、互いが自由にしていても互いを信じ合える。そんな関係が僕にとっても当たり前の理想で、それを同じように当然と言ってのけた君のことが忘れられないんだと思う。たったそれだけのことだが、されどそれだけのこと。口に出すことは簡単でも、無理をするのと当たり前のようにそう思えることは全然違う。

君がいなくなった理由は察しがついてる。それにそんな人として魅力のある君だから、もう良い相手に巡り会ってるかも。そうは思っても、チャンスがあるなら…。もう一度向き合って欲しい。

鍵は、オクフェスの日は雨、池袋はインフルエンザ疑惑。

…こんな場所を見てるかもわからないから、捜索はこれ一度きりに。