花と聖杯。

さて、何も聞かず出て行ったのはどうしてだい。
それは許されないよ。ああ、怒っているわけじゃ無いのさ。あの言葉の続きを待たずに消えたキミは全くのお馬鹿さんだ。
私を嫌いになったわけでは無いのなら戻っておいで。

鍵は題名に。
それと、…そうだね。互いの傷を。
そして、一ヶ月に一度の逢瀬を。

この辺りでどうだろう。間違いような無いと思うのだけれど。
卑怯じゃ無いか、好きだと言い残して去るなんて。まだ、言葉を返していない。早とちりは良く無いよ。
私は、キミを手放すつもりなんて、さらさら無かったのに。