愛情を

さて、春寒次第に緩み、貴方は如何お過ごしでしょうか。小生はこの春めかしい気候の中、なぜか涙が止まりません。…この涙も鼻水も、きっと恨めしい杉花粉によるものではなく、風邪だと思いたい。風邪なら治りますから。なんて。いい加減花粉症であると認めなければならないと思ってはいるのですが。なにせ目薬もちり紙も手放せませんから。
___このままだらだらと書き進めてもよいのですが、せっかくここを開いてくださった貴方がブラウザバックをしてしまっては非常に勿体無い。そろそろ本題にはいりませう。嘘ではないですよ。
身も縮む寒さも季節としては過ぎ去りましたが、いかんせん体も心も寒い。これから桜が咲けば、そこいらの公園は指先を絡めあったアベックで溢れるでしょう。麿は花粉症とは違う意味で涙が出そうでおじゃ…。団子でも食しながらきゃっきゃうふふと戯れる恋人たちを今年もまた一人で眺めなければならないのかと思うと、胸がこう、きゅっと押しつぶされそうです。
胸なんかほとんどありませんが。

それはさておき。
今年こそいとしい恋人と桜が見たい。といえど今から桜が満開になるまでに恋人を作るのはいささか難しいかもしれません。フィーリングとやらが合えば別やも知れませんが。ですから小生、我侭は言いません。今年は貴方と桜を見に行きたい。関係性は問いません、知人でも友人でもなんでもいい。貴方と舞い散る桜を見ることができれば、きっとそれだけで幸せでしょう。今は。別段桜でなくともいい、5月ならば芝桜やつつじも美しく、6月ならば雨の中紫陽花も咲き乱れることでしょう。勘のよろしい貴方は察しましたか?そう、桜は口実、貴方とどこかに行きたい。

ここでであった貴方が恋人になるとは限りません。最後に友人として落ち着いたとしても、大切にすると約束します。恋人であればそれはもう目に入れても痛くないとばかりに愛してかわいがります。貴方が望むのならばどこにでもお連れしましょう。財布の紐も緩々でございます。苦しいのならば小生のかたい胸で泣けばいい。一晩中抱きしめて差し上げます。貴方が望むのならばできる範囲で何だってかなえてあげたい。捕まえた貴方をずっと腕に閉じ込めておきたい。
…ここまで聞けば小生われながら立派なスパダリだと思います。ええ。問題はあれです。夜の営み。どうしても上になれない。此処だけが非常に惜しかったと思いますよ。貴方を愛でて抱きしめて、酸素を奪う接吻とてできるのに。

ここまで聞いてまだ画面を開いている人などいるのでしょうか?いる?奇特な方ですね。折角ですからどうぞ最後まで見ていただければ幸い。誰でもいい、というわけにはいきません。いくつか条件を挙げさせていただきたい。
小生に愛されてくださる、ここの規約を守れた方。また異性愛者ではなく結婚出産願望もないこと。水、風以外の職業についていること(転職中、理由ありの無職可)。

以上です。精神を、肉体を病んでいても小生が支えればよろしい。…嗚呼、小生のことを書いておりませんね。
ここの規約は守れた平成一桁台生まれの背後女性。同性愛者で結婚出産願望もなく、土日休みの正職でございます。住まいは都内近郊、自由気ままな一人暮らし。心身ともに健康、身だしなみにも気を使う上も横も平均程度。
依存も執着もしますが、束縛はあまりしません。いろいろな場所で貴方に笑っていてほしい。友人と遊びに行くというのなら笑顔で見送りましょう。その分帰宅したら小生に沢山愛でられていただきますが。

さて、必要事項は書ききったと思います。あとはこちらの持ち駒。小生に帝/統、乱/数。ハマのヤクザも挙げておきましょうか。そちらはマイク持ちであれば不問。

以上、好きに書き記しましたがここまで残られた貴方はどうか小生に恋文を飛ばしていただきたい。内容はお任せします、貴方のことが多少分かれば幸い。これだと思った方には帯の部屋をつけてお迎えにあがります。丸一日、二日ほどは首を伸ばして待ちましょう。麿それほど気は長くないのでおじゃるよ。愛しい人に待てといわれれば忠犬の如く待ちますが。
では、きっとまた後ほど。