恋をして、共に生きる。

…立て札の題を決めるだけで半刻も過ぎていた。慣れないことはすするものじゃない…としても、俺には、どうしても諦めきれないことがある。

恋をして、共に生きる。そして、その相手は女性がいいということだ。

何も孤独死が怖いから生涯の伴侶が欲しいと言っているんじゃないぞ。…そんな誤解をするやつがいるのかも正直よく分からないが、俺の本体は30年近く生きてしみじみと感じるようになったそうだ。

同性愛者の女が、一人で生きていくのはまだまだ難しい。さらに、二人になれたとしても、世間からの目は厳しい。

…だとしても、だ。そんななかでも、二人でちょっと小綺麗な部屋を借りて、休みの日は家でごろごろしたり買い物に出掛けたり、お互いが交互に手料理を振るったり…なんてな。不死川あたりに柄でもないと笑われてしまいそうだ。

随分と前置きが長くなってしまってすまない。要するに、生涯を女性とともにしたいという気持ちを持った女性と出会いたいんだ。…伝わって、いるといいのだが。

…失礼、そういえば俺の自己紹介がまだだったな。

◯背後28〜30歳の間
◯戸籍上女性、フェムリバのレズビアン
◯長らくフリー
◯職場も家も首都圏
◯普通体型の範囲内
◯見た目に男性的な要素はない
（化粧は適度に、髪はロング）
◯交友関係は狭く深く
◯性格はムードメーカーとも言われるけど仕切り役としては不器用
◯喫茶店巡り、海辺の散歩、旅行や映画が趣味

こんなところだろうか。もちろん、結婚や出産に対する願望はない。経験もない。ただ自分の性癖を確かめるために異性と付き合ったこともあるが、…あまり良い思い出ではないな。他に気になることがあったら聞いてくれ。

そちらへの条件は最低限関東地方に住んでいること、女として女が好きであること、歳は28〜33程度だと助かる。実際、話してみないと分からないことの方が多すぎる。

帯でやり取りをして、慣れてきたら通話をするのもいいな。無論、恋仲やパートナーといった関係は後からついてくるものだ。貴重な友人ができるだけでも俺は嬉しいよ。

それでは、興味のある酔狂なお方はこちらに記した宛先に自己紹介と応募しようと思ってくれたきっかけ、それから希望する姿をしたためて鳩を飛ばしてくれ。自己紹介はなるべく詳しい方がいいかもしれない。俺自身、口下手なりに…言葉を交わすのは嫌いじゃないんだ。帯の招待をつけてくれると早く迎えに行けるが、俺が作るのでも構わないからな。

少し重く書きすぎてしまったが、気軽に文を寄越せ。

※提供C→募集C※
水→風、錆／兎、炭／治／郎
風→水
錆／兎→水

話したい、と心から思える相手と出会えたので、この記事は締めさせてもらうことにする。声をかけてくれてありがとう。文を届けてくれた者ひとりひとりに礼を言うことができずすまない。…パスワードを失念してしまったために記事の削除ができないのだが、皆に良い出会いがあることを祈っている。