最終兵器彼女についての質問

えっと、最彼をつい最近読ませていただきました。すごく感動したのですが、この作品には作中では明らかになっていない部分が沢山あるのが少し目につきました。わざとそうすることによりシュウジの目線にシンクロするよう意味があるのはわかりましたが、どうしても自分には知りたいことがあります。
1、なぜ戦争が始まったのか、この戦争の目的はなにか？
2、ちせがなぜ最終兵器になってしまったのか？ちせの存在は何物だったのか？
3、ちせがいつも飲んでいたあの薬は何の薬か？
4、アケミはなぜ死んでしまったのか、病気になったのか致命的な怪我をしたのか？
5、7巻の始めのほうにちせから触手がでてきたとき、ちせは死んだのか、そしてそのあともう一度会うちせは何物なのか、生き返ったのかそれとも新しいからだなのか？
質問が多くてすいませんm(__)m誰か答えがわかるかたは少しでもいいので教えてください。おねがいしますm(__)m
[あなたは一言でいうとどんな人？]
バンドマン

太郎さんはじめまして。私の見解で良ければ参考にしてください(^-^)
1.戦争が始まるキッカケは大気汚染や異常気象など地球の存続が危ぶまれ世界恐慌に陥り安住の地を求め各地で争い(戦争)に発展した。
2.北海道のある町(通称:ちせの町)が世界で唯一安全な場所(ただの噂が広まっただけかも)だと知りその地を奪おうと世界中から攻撃を仕掛けられる。それに対抗する為造られたのが「最終兵器」。ちせが選ばれたのは未だにわかりませんが身体に何か特徴があったのかも知れない。ただの偶然という説もありますw
3.「人間の部分」を無くさない様に飲んでいました。でもかなりアブナイ薬だったみたいです。
4.北海道の地震で落下物などに当ってしまい重体になったのだと思います。病院もパンク状態で十分に診てくれず簡単な処置だけしてたのかも知れません。感染症などで致命傷に至ったのかなと思います。
5.シュウジも言ってる通りあの時『ちせ』は死んだと思います…兵器の部分に侵されてしまって。
その後のちせは「元のちせっぽく造って来た」と…
個人的にはこんな感じですが捉え方は人各々ですし他のみなさんの意見も聞いてみたいです。よろしくお願いします。

はじめまして。
作品中に答えが明示されていない以上（ヒントはたくさんありますが），自分で考えろということでしょう。
その答えは読者ひとりひとり違っていてもかまいません。
私の見解を詳しく書くと，本が一冊できるぐらい語れますが，要点だけ。
1,　最期に地球と人類が滅びてしまうという結末から逆算すれば，サイカノの世界は経済も気象も生態系も地球そのものもすでに崩壊寸前でガタガタになっていると考えるべきでしょう。
そんな中で「少しでも長く生き残るための争い」だと考えます。
2,　ＳＦにおいて人体を改造する動機は「世界を征服するため」とか「重傷や重病から命を救うため」とかいろいろありますが，ちせはもともとは後者でしょうね。
その後で最終兵器として再改造されたと。
3,　ちびさんの書いたとおりですが，外見は「下痢止め」にそっくりです。(^^;)
4,　話の流れからいって，地震による怪我でしょう。
大地震で崩壊した店内（アケミの家は酒屋）を片付けている最中に大きな余震があって，壁や棚の下敷きになったんじゃないかと私は想像しますが。
5,　あのとき死んだのは「人間としてのちせの身体」だと考えます。
その後のちせは，カワハラさんの言う「ある細胞」によって身体を再構成されたものでしょう。
人間としてのちせの心と記憶は，新しい身体に移植されて残っています。

とは言っても，答えが知りたいのは要するに「なぜちせがこんな目に・・・」という感情的な動機が大半を占めているわけです。
いくら理屈を並べても納得できる答えになるとは限りません。
話のパターンは「難病もの」と同じですから，もともと「原因不明」なものとして，「そういう漫画だから」で済ませるのが正解かもしれません。
ＳＦとして考証したい場合は，７巻の「ひとつの星が天から地に落ちて」をヒントに想像を膨らませることも可能です。

ちびさん、天界の紳士さん、初めましてm(__)mレスありがとうございます。お二人の筋の通った説明で気持ちよく納得できました。やっぱり最彼は奥が深いですねぇ。読み返してみるとノストラダムスの予言の正体がちせだったのかもしれないとか色々気になる所や見逃していた表現とかがでてきてもう頭がパンクしてしまいそうです(^^;どうしてもわからないことがあったらまた質問させていただくのでその時はよろしくおねがいします。

みなさん詳しくかつ分かりやすい説明が素晴らしいのですが、僕の意見としては戦争が起こった理由や、ちせがなぜ最終兵器になってしまったのかなどはいちいち理由を説明する必要のないことだと思います。この作品にとって一番重要なのは二人の恋です。二人が恋をしている環境が戦争の中で彼女が最終兵器だということ、それだけです。二人の恋を全面に押し出すためにあえて戦争と最終兵器を背景にしているんだと思います。拙い文で恐縮ですがこれが僕の意見です。