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1 管理人ハナ

まほやく賢者の書2

『魔法使いの約束』の覚え書きやメモ用その2です。どなたでもお気軽にご利用ください🌕
100 石井聡美 甘いものはお好き?
他の魔法使いをたじろがせるほどの威厳を保っているーはずが、中央の国の面々と一緒のときは寡黙で優しいお父さんになってしまうのがオズの魅力です。
(祝祭)
リケ「ネロから貰ったおやつがあるんです。お腹を壊しているとおやつは食べられませんよね?」
オズ「おまえひとりで食べていい」
リケ「わあい!ーなんでしょうこれ。模様の入った四角いスポンジみたいな」
オズ「パウンドケーキだ」
リケ「ご存じなのですか?」
オズ「焼いたことがある。焦がしたが」
リケ「しわしわの黒い豆がぶどうみたいな味で甘くておいしいです」
オズ「それはぶどうだ」
リケ「違いますよ。ぶどうを見たことがないんですか。ぶどうは丸くて水っぽいんです」
オズ「干しぶどうといって」
(二部)
@出発前
リケ「西の国に行ったら、クロエがすすめてくれたお菓子を見つけたいのです。貴婦人のキスを意味するお菓子だそうでーですから、お菓子がありそうな市場には絶対絶対立ち寄って頂き」
A豊かの国にて
リケ「以前、任務で訪れた時、きれいな模様のあめを食べたのです。
今日も同じものが欲しいです。手に入れられるでしょうか?」
アーサー「売り切れてなかったら買って帰ろう。お店の場所は覚えている?」
リケ「いいえ。ですが、飴は覚えています。渦巻き模様で、黄色や赤や緑の」
西の国の好奇の視線を避けて、オズはシルウェス(シャイの友人)の店を訪ねず、オーエンと待っていることに。
リケ「渦巻き模様の飴を見つけておいてください。飴が売り切れそうだったら、一番きれいな模様の飴を買っておいてください」
オズ「一番きれいな模様とは?」
リケ「ぱっと見てわっとなるような、きれいな色を使っているものです。
   きれいな色はわかりますか?」
オズ「色に美醜はない」
リケ「あります。黄色はきれいめです。緑もきれいめです」
アーサー「私は青も好きだな」
カイン「俺は赤も好きだ」
この後、オーエンが元に戻ったときに対処するためオズは一緒に待つことに。幼児オーエンは硬貨で買い物をする様子を見て自分もやってみたくなります。そこでオズは彼に小銭を渡し、飴を買う様子を見守ります。
育成エピソードでは、ホットケーキを作る姿が見られます。
99 石井聡美 中央の保護者
D西と中央は豊かの国、東の国はギルドについて調べに東の国へ行くことに。出発の段になって鳥男が迷い込み、西の面々はコルテーゼ家の城へ向かいます。中央組は豊かの国の魔法科学兵団本部を訪ねることに。そこへ幼児化したオーエンが現れます。
(カインは幼児化するオーエンの秘密を守る選択をします)
オズ「お前は連れて行かない」
リケ「オズ、そのように頭ごなしに言わなくても」
オズ「オーエンは擬態が得意だ。手負いの者になりすまし、
  相手を油断させてー」
リケ「お菓子が食べたいだけかもしれませんー
   一緒に連れて行ってあげましょう」
オズ「嫌だ」
リケ「わがままを言わないでください。
   もう2000歳も過ぎているのでしょう」
オズ「オーエンは油断ならない相手だ」
リケ「ー賢者様の言いつけを守れないのですか」
E到着後、まずシャイロックの友人の店を訪ねます。王位継承者が亡くなり国の権威が低下していくことは中央の国にとって利になると聞き、アーサーはグランヴェル城に帰ることに。
リケ「気が利きませんね。オズの魔法なら一瞬で行けるのに」
F魔法科学兵団本部に来たものの、一度の訪問では情報を得られないカイン。そこでリケは宿、オズはグランヴェル城に行くことに。
リケ「オズ、あなたは一度、中央の国に戻ったらどうですか?」
オズ「何故」
リケ「アーサー様にお会いになって、今夜は泊まってくると、伝えてきたらどうですか?」
オズ「必要ないー次に会う時はノーヴァの石を持ってくると告げた。それまでは会わない」
リケ「何故?ー僕は思うにその計画が楽しいのはオズだけです。アーサー様は、オズに会いたいと思います。旅や冒険がお好きなアーサー様が今日は何らかの事情で我慢して王宮に戻られたのですから。僕にとっては遠い場所ですがオズにとっては隣の部屋です。いってらしては?」
オズ「ー何も手だてが見つからないまま顔を見るのは」
リケ「顔を見るのはなんです?」
オズ「お前に言ってもわからない。お前はまだ幼い」
リケ「わかります。勝手に諦めないでください」
オズ「上手く言葉にできない」
リケ「素直ですね。立派ですよ」
オズ「お前をひとりにできない」
リケ「大丈夫です。宿で大人しくしています」
オズ「わかった。おまえを宿に送り届けて、日が暮れていなかったら」
リケ「わかりました。早足で行きましょう」
98 石井聡美 中央の保護者
中央はオズ以外若手組で構成されています。彼らはオズの恐ろしさに対して実感が少なく、リケは時にオズに意見することも。
出会い
@額に紋章が出たリケ。オズに取ってもらおうとするも、「役目からは逃れられない」と言われます。
祝祭
A祝祭でメサの都を訪れた中央の面々。オズに付き添うリケは「どうすればあなたのように強くなれますか?」「あなたはそんなに大きな力があるのに、何故、すすんで人を助けないのですか?ーあなたは強いのに、少しなまけ者です」と矢継ぎ早に話します。オズが答えを思案していると、「話すのが遅い」とリケのひとこと。オズはリケが幼い頃のアーサーに似ていると返すのでした。
2周年 ボルダ島訪問前
B魔法使いたちは新領主の就任祝いにボルダ島を訪ねます。リケは魔法舎でネロに教わりながらお菓子を用意。出発前、ミスラがアーサーを傷つける事件があり、オズは大激怒。フィガロはミチルを人質にミスラを止めようとします。ミチルの助けに入ったことでリケの用意した菓子は地面に落ちてしまいました。ネロは北の魔法使いを前に「馬鹿野郎!」と一喝。
ヴィンセント視察
C魔法舎での共同生活が始まります。賢者の魔法使いに選ばれる前、「魔法使いの力は人のために使われるべき」と、教団の司祭の言う事を信じて生きてきたリケは考え方の違いに戸惑います。
オズ「世界は精霊の理だ。精霊は魔法使いを好み、魔法使いによって使役される」
リケ「僕たちの不思議な力は神が授けたものではないのですか?」
オズ「神と呼ぶ者もいた。呼び方は好きでいいー精霊は自分たちに強く影響を及ぼし使役しようとする者を好む。魔力が強い者はより精霊を狂わせる者だ。より精霊に愛されると表現してもいい。精霊に影響を与える者だ」
リケ「世界で最も強い魔法使いと言われているオズは、最も精霊に愛されているのですか?」
オズ「最も影響を及ぼし、狂乱させているともいえる」
リケ「僕は認められません。あなたが最も神に愛されているだなんて」
オズ「ならばそれでいい」
リケ「あなたはいい加減ですーなんでもいいはずがないのです。世界を動かす神秘の力が。僕はあなたではなく司祭様が正しいと思います」
アーサー「リケ、正しさを基準にして選ぶと、自分と違う人達は、全員、間違っているように見えるけれど、好きで選べば、自分と違う選択をした人達も好みが違うだけの、友人になれる」
97 オズとフィガロ
フィガロ「シャイロックー君の痛覚を遮断することはできる。だけど、痛みは警告でもある。一時的に君の力を奪うことになる。どうする?」
シャイロック「快楽も苦痛も私のものです。奪わないでくださいな」
フィガロ「君のそういうところは好きだよ」
オズ「ヴォクスノク」
フィガロ「おまえ、聞いていたのか。シャイロックは感覚も自我も手放したくないと言っていたんだよ」
オズ「だからなんだ。シャイロックは苦痛を感じず、賢者は悲鳴を上げずにすむ」
フィガロ「おまえが見たくないものに蓋をしただけだ。他人の誇りを慮ることなく」

翌日。シャイロックとオズは一触即発の事態に。
クロエ「パイプの煙は人に向けない方が」
ネロ「提案通り、明日の出発にしたらどうだ?。先生、東もそうしようぜ。なんか、ほら、だって天気とかさ」
オズ「変えてほしいか?」
ネロ「いやそこは全然間に合ってるんですけど」
(こぼれ話)
フィガロはオズにファウストが弟子になったことを自慢げに報告。
フィ)「世界を良くするために魔法を教えてください、なんて言われたのははじめてだったからね。嬉しくてうかれてオズに報告に行っちゃった」
片やオズもアーサーが怪我をしたり、病気になると、フィガロを頼っていました。

メインストーリー一部を舞台化した「まほステ」では、原作アプリにないスペシャルなシーンが最後の方に登場します。
第一章では厄災の傷の影響でくしゃみをした途端、飛んで行ってしまったブラッドリーの移動先にオズが立っています。
ブラ)「腹減った。ベーコン、ムニエルー」
オズ)「フライドチキン(小声)」
ブラ)「あぁ。(振り返り)!」
第二章では、オズとフィガロが会話するシーンが追加されています。
フィ)「アーサーに会っていかなくていいのか?」
オズ)「今更あわせる顔などない」
フィ)「それにしても、儀式を行ったのは一体何者だろうな?」
(まほステver.では、西の魔法使いだけでなく、オズ、フィガロ、
アーサー、ファウスト、レノックスらも月蝕の館に行きます)
96 オズとフィガロ(後編)
賢者の魔法使いたちが魔獣と闘っている間、五か国の使者たちは足止めされていました。また城が蔦から解放されると、城の者たちは何が起きたのか覚えていませんでした。こうして五か国和平会議は無事開催されます。
その後、アーサーの叔父であるヴィンセントは魔法舎を視察。その際、ヴィンセントは、オズが夜に魔法を使えないことや(触れないと)カインの目が見えていないことなど賢者に鋭い質問を向けます。信頼関係が崩れたと思ったヴィンセントは西の魔法使い、クロエのクラバットを突き返そうとします。これを見たアーサーは「クロエは裏切るような子ではない」とヴィンセントに誓ってしまいます。
アーサーが約束をしてしまったことにオズは焦りを隠せません。オズは、アーサーに課された予言を賢者に伝えます。賢者の判断で先生陣が招集され、秘密が共有されます。(ファウストはフィガロから打ち明けられた、寿命が近いという秘密も打ち明けるべきだと提案しますが、フィガロは断ります)その時、厄災の傷のためにシャイロックの心臓が燃えだします。賢者が手を取りますが、症状がおさまる気配はありません。見かねたオズはシャイロックの意思を無視して杖を振ってしまいます。火がおさまり、フィガロがヴィンセントのもたらした報告書の内容から、各国の魔法使いに役割が振り分けられます。ところがシャイロックがへそを曲げ、出発は伸びてしまうのでした。
95 オズとフィガロ(中編2)
1.5部ではオズとアーサー、オズとリケ、フィガロとミチル、フィガロとファウスト、ファウストと東の幼馴染(シノとヒース)などそれぞれの師弟関係が垣間見えるのも見どころです。
ファウストが来る前、ミチルはリケに病の沼で見つけた「水蜜蜂の巣」を見せていました。オズは「まあ、すごいんじゃないか?」と曖昧な返事をします。そこでフィガロは環境の厳しい北の国に水蜜蜂の巣がないことをミチルに説明し、オズには「魔法使いで言えばブラッドリー級」と言い添えます。そこでようやくミチルの喜びの大きさを悟ったオズは不器用ながら健闘を称えます。
※以下、結末に触れます。
空ではネロと西の魔法使いのシャイロックにムルがバジリスクと、(空間移動した先の)海では双子、ミスラ、ルチル、フィガロがリヴァイアサンと闘う中、ミチル、リケさらには東の幼馴染の前には地の魔獣ミノタウロスが現れました。師匠と引き離されて自分たちの力で魔獣に挑まなければならなくなった最年少(15〜18歳)たち。ミチルは魔法で渦を出し、それをリケの魔法による光がとり囲んで上空の西の魔法使いたちに合図しながら東の幼馴染を支えます。窮地の場でブラッドリーがようやく援軍にかけつけ、シノはヒースクリフに鼓舞されてミノタウロスにとどめを刺します。
その頃、アーサーはオズとリヴァイアサンの封印に必要な宝剣を取りに向かっていました。オズはアーサーの手に自らの血で魔法陣を描き魔力を流し込みます。すると宝剣はアーサーの手中に収まり、ケガ人を手当てする必要のあるフィガロと入れ替わりにリヴァイアサンと対峙します。
※フィガロはファウストのことは「弟子」南の兄弟のことは「生徒」と区別しています。リヴァイアサンを倒すことに夢中で自分の力を制御しなかったフィガロ。驚くルチルに、双子は「フィガロはオズの血を媒介にした」とフォローを入れます。(もちろん嘘も方便というやつです)
一方、ファウストは、フィガロの「俺の弟子に伝えてくれたら何が足りないかわかるはずだ」という賢者からの言伝を受けてフィガロの荷物を見分し、賢者の気配をつきとめる間に封印に必要な宝剣(媒介)を取りに行ってもらいます。
ファウストがついに賢者の所在を突き止め、オズがオヴィシウスを倒します。その時オズが使ったのは魔法ではなく物理攻撃(剣技)でした。
94 オズとフィガロ
オズ   「嫌だ。小言を言う顔だ。私にはわかる」
フィガロ「大当たりだ。この子たちの前で言われたくないだろ。
     これは配慮だよ」
(話をリケとミチルに聞かれたくないオズは二人を魔法で眠らせます)
フィガロ「ひどいことをして。いい加減常時魔力で何とかする癖改めといたほうがいいと思うよ」
オズ「用件は?」
フィガロ「おまえ、リケ似の美少女に変化して南の国の病の沼をめちゃくちゃにしただろう。おかげで生態系がぼろぼろだ」
オズ「リケ似の美少女?」
フィガロ「あれはお前じゃないのか?じゃ、媒介にされてるよ。何か奪われてないか?」
オズ「私が?爪のひとかけら、髪の一筋、血の一滴に至っても渡すものか」
フィガロ「うっかり処理し忘れたんじゃない?ーお前の体の一部が媒介なら相当強い呪術が使える」
オズ「そのような迂闊なことはしない」
(言い争いの合間を縫うようにファウストがバジリスクの絵をもって登場。すぐに事態の異様さに気づきます)
ファウスト「この子たちはどうした?リケもミチルも昼寝にしてはなにか不自然だろうーあなたやフィガロがルチルやネロなら不思議のない微笑ましい光景なんだが」
フィガロ「俺は優しい南の魔法使いでオズは子育て経験者の魔法使いだ。十分、微笑ましいよ」
ファウスト「信じるからな。子供に変な魔法をかけるなよ」
(ファウストの絵を見た二人はそれがバジリスクだと理解します。ファウストはバジリスクを幼い娘が使役していたと説明。そこでー)
フィガロ「幼女がリヴァイアサンを使役してた。さっき言っていたリケ似の美少女だ」
オズ「私ではない」
ファウスト「わざわざ念を押さなくてもあなたと幼女を間違えたりはしないよ」
93 オズとフィガロ(中編1)
一周年のイベストは1.5部としてフルボイス化されました。
恒例の「五か国和平会議」を控えた中央の国。議長国として失態が許されない中、オヴィシウスという人形遣いが魔獣を駆る五人の娘たちを刺客として放ちます。西と南には海の魔獣リヴァイアサンが東には空の魔獣バジリスクが出現。そこに地の魔獣ミノタウロスまで放たれようとしていました。同じ時分、アーサーの前に捕らえた娘の一人と顔立ちが似た女性が現れます。オヴィシウスの狙いは薔薇の蔦と化した想い人を取り戻すための儀式を行うことでした。娘たちはその儀式の贄(にえ)だったのです。オヴィシウスは木の枝の中にマナ石をはめ、人型を形づくっていました。
オヴィシウスが儀式の場として選んだグランヴェル城は薔薇の蔓に覆われ、内と外が遮断される中、賢者は魔法使いたちと引き離されてしまいます。そこで、魔獣を倒す者と賢者を探す者に分かれて賢者の魔法使いたちは再び共闘します。

リヴァイアサンが最初に南の国に現れたとき、病の沼の生態系を壊してしまいます。リヴァイアサンを駆っていたのは、リケと同じ緑の瞳をもつ少女でした。フィガロは少女からオズの気配を感じ取ります。(オヴィシウスは儀式の媒介として、オズの血を使っていました)そこであろうことかフィガロはオズの仕業と解釈し、説教しようとします。そこにファウストがバジリスクの絵を持って現れます。
92 オズとフィガロ
大いなる厄災の影響で、魔法舎には次々と異変の報告が入ります。そこで魔法使いたちは各国の太古の神殿を蘇らせて原始の精霊を土地に定着させる儀式(祝祭)を行うことにします。
中央の祝祭時、サポートに入ったのはフィガロ率いる南の魔法使いでした。詳細を説明しようとしたところ、最強の魔法使いであるオズを差し置いていいのかとルチルに問われて、「オズと酒を飲んだら俺のファンになった」と、アーサーの手を握りながらごまかすフィガロ。
一行はかつてオズが滅ぼしたメサの都を訪れます。都が滅んだ理由が天災だと思っているアーサーに自分の過去の過ちを告げられないオズ。フィガロは賢者に「他の人のいない場で事情を話せ」というオズへの伝言を託してその場に残ります。南の魔法使いから離れたオズの周りをメサの人々の怨念(亡霊)がとり巻きました。賢者はオズを置いてカインとアーサーとで先に行くことにします。そこで三人はメサの都の繁栄が魔法使いの犠牲の上に成り立っていたことを知るのでした。
束の間の幻影が砂に戻り、アーサーとカインに襲いかかります。助けに現れたのは南の兄弟とオズでした。メサの人々の怨念を鎮めるためにも祝祭を行う中央と南の魔法使いたち。オズに「貸しだ」と言いつつ、北の顔を見せるフィガロ。ミチルを前にすぐに穏やかな顔を見せると、オズは「気色悪い」と一言、にべもなく言い放つのでした。
中央(リケ、アーサー、カイン、オズ)
南(ルチル、ミチル、レノックス、フィガロ)
91 オズ祝誕C 一部おさらい
ニコラスを唆した挙句、ノーヴァはミスラに化けてジュードの腹の中に儀式の媒介として使われた月の石を隠します。ノーヴァからジュードを庇うルチルのもとに本物のミスラがかけつけ、空間魔法でルチルとジュードを飛ばし、自らはブラッドリーとネロと三人がかりでノーヴァと闘います。そこにオーエンも加勢。ミスラは再び空間の扉をあけます。
ルチルは負傷していましたが、無事にフィガロと合流。石の力に魅入られてしまったジュードにフィガロは「君は石を守るという役目に吞み込まれている。君の名前を教えて。ありのままの自分を取り戻して」と問いかけます。互いに期せずして同じことを言っているのはさすが兄弟弟子。
一方、トビカゲリと闘うアーサーを見守ることしかできないオズは賢者に助けを乞います。賢者の力で魔力を取り戻したオズにより、トビカゲリは中央の塔に串刺しにされます。こうして中央の国に迫っていた危機は回避され、新たな賢者の魔法使いの就任を祝う叙任式が行われたのでした。以後オズもカインの提案を受け入れ、魔法舎での共同生活が始まります。依頼のない時は、中央はオズ、南はフィガロ、東はファウスト、北は双子、西はシャイロックが先生役となり若手の魔法使いを指導することになりました。
90 石井聡美 オズ祝誕B
オズの魔法が使えないことは、北の魔法使いに有利です。特に実質NO.2の座にいるミスラはいつかオズを倒したいと思っています。ミスラとオーエンの視線の先にはアーサーがいました。オズは少ない魔力でフィガロを呼び出します。一触即発の事態になったところで南の兄弟(ルチルとミチル)がフィガロを呼びに来てフィガロは矛を収め、性格が豹変。彼は自分が北出身であることを兄弟に告げていないのです。特に弟のミチルは乱暴な北の魔法使いを当初は毛嫌いしていました。その様子を見たオズは「自分の生き方に疑問はないのか」と一言。ため口を叩くのはフィガロが兄弟子にあたるからです。

その後、まず東の魔法使いたちが鳥が出現したという墓地を調べます。その結果、墓が荒らされた形跡がありました。その理由を突き止めたのは西の魔法使いたちでした。月蝕の館で死体を贄にした儀式が行われたことがわかります。そこには魔法科学装置の駆動部品が残されていました。自らの引き起こした事態の重さを知ったニコラスは飛び降り自殺を図ります。
賢者は真相を「幼児化」という傷を負ったオーエンから聞かされます。結局ニコラスは一命をとりとめますが鳥の化け物と化してしまいます。こうなると元の人間には戻れません。ファウストの手で灰にされます。ファウストはレノックスとともに、自らの厄災の傷を外に漏れないようにするための結界を張るべく、媒介を東の国に取りに行って戻ってきたところでした。
魔法使いたちは散り散りになって跋扈する死体、トビカゲリ、ニコラス、さらには一連の事態を引き起こしたノーヴァという謎の人物と対峙します。中央の国の城には一般人が避難してきていました。アーサーはトビカゲリが侵入しないよう西の国の魔法使いと共に陽動します。その頃フィガロがニコラスが儀式に使った媒介(月の石)をジュードという少年のお腹から取り出して浄化していました。
89 石井聡美 オズ祝誕A
中央の国の元騎士団長カインも厄災を生き残っていました。カインはオズに賢者の魔法使いたちを束ねるように依頼しますが、オズは「群れに意味はない」と断ります。また額の紋章を取りたがっていたリケには(賢者の魔法使いに選ばれると体の部位のいずれかに黒百合の紋章が出ます)「役目から逃れることはできない」と諭します。
21人の魔法使いが全員揃ったのは、厄災との戦いを終えたことを祝うパレードの後開かれた晩餐会の場でした。(ただし厄災の影響は大陸各所に色濃く残りその後賢者たちはその始末のため様々な場所に駆り出されることになります。その様子はイベントストーリーで読めます)力が強いが故に集団行動をとらない北の魔法使い(ミスラ、オーエン、ブラッドリー)もオズの言うことは聞かざるをえません。オーエンが賢者の心の隙をつこうとしますが、オズが現れて興が削がれます。オズは賢者に「役目の重さに呑まれて自分の名を忘れてはいけない」と忠告します。というのも、(オズ、双子、ヒースクリフなど)前の賢者と面識のあるはずの傷もちの魔法使いたちは、その名を覚えていませんでした。覚えているのは人となりや会話の内容です。
その頃、中央の国では御前試合に負けてカインに職を奪われたニコラスが「魔法使いになりたい」という願いを叶えるために行った儀式により、死者が蘇ろうとしていました。その兆しを告げるトビカゲリという太古の鳥が墓場から蘇り、アーサーの父が治める中央の国の塔を壊します。オズはその修復を依頼されますが、厄災の影響でオズは夜に魔法が使えません。(オズに代わりニコラス率いる「魔法科学兵団」が塔の周辺を修復しました。ニコラスは西の国で「魔法科学」を習得していました。魔法科学の原動力も「マナ石」です。西の国の魔法使い、ムルの発明した技術で、人間も魔法と同等もしくはそれ以上のことが出来ます)
88 石井聡美 オズ祝誕@
4月27日はオズの誕生日です。
オズは賢者の魔法使いだけでなく、この世界で最強の魔法使いです。これまで挑んできた魔法使いを倒し、その力を手に入れてきました。(この世界にある良質なマナ石は大方オズが食べてしまったとも言われています)フィガロと共に世界の半分を支配していたこともありましたが、その事実をアーサー王子には必死で隠しています。
オズは元々北の国の魔法使いで双子に育てられました。(まだ力の弱い幼いうちに育てて懐柔するのが彼らの教育方法です)魔道具の杖も双子が与えたものです。それが中央の魔法使いとして召喚されたのは、アーサー王子の召喚を防ぐためでした。何故なら双子がアーサーが大いなる厄災との戦いで命を落とすと予言したからです。双子の予言は外れません。それでも賢者(真木晶)によりアーサーは召喚されてしまいます。
大いなる厄災(月)は一年に一度襲ってきます。今回は特に月が近く犠牲も多く出ました。賢者はこの厄災と戦える魔法使いを召喚できます。仮にこの間に賢者の魔法使いが命を落とすことがあると、もう一度召喚を行い補填します。今回は魔法使いに犠牲を出しただけでなく、賢者も消息不明になってしまい、晶が召喚されました。21人中11人は新に召喚された魔法使いです。以前からいた魔法使いは厄災との戦いで傷を負い、オズは夜になると魔法が使えなくなります。
晶がこの世界に来て最初にしたことは東の魔法使いファウストを助けることでした。賢者がオズの手をとるとファウストに命の灯が戻りました。
まだその力を十分に使えこなせてはいませんが、賢者がその手をとると厄災の影響を受けている魔法使いの力を回復することができます。
87 石井聡美 新規様歓迎!B
季節イベつづき
七夕       2020「星降る空のメモワール」
         2021「零れた夢のステラ―ト」◎(ファウスト)
         2022「星満ちる海に願いをわたして」
ハロウィン    2020「黒猫と魔法使いのワルツ」
         2021「新月の下でとびきりの悪戯を」
         2022「闇夜に灯る絆のルミエール」
クリスマス    2020「雪降る街のプレゼント」〇
         2021「輝く空のベールノエル」
         2022「白雪の終着に愛を響かせ」〇
バレンタイン   2020「月夜の城のショコラトリー」
         2021「ショコラと魔法の青い鳥」◎(クロエ)
         2022「ショコラの女王は誰の手に」
         2023「痺れる愛をドルチェに託して」
ホワイトデー   2020「夢幻の城のコンフィズリー」
        2021「再会と軌跡のバンケット」◎(レノックス)
         2022「硝子の城と祝福のレガーロ」
         2023「青薔薇彩るオスピタリタ」
その他
2020「サマーバカンスの贈り物」「思い出香るティーパーティ」
2021「眠れぬ夜のカンペッジオ」◎(ネロ&ブラッドリー)
    「彷徨う夜に導きをかざして」(リケ)○
2022「白亜の城に伝説の目覚めを」(オズ)○後日詳細掲載予定
    イースター→「泣き虫うさぎと帽子のフロル」
    「熱砂のオアシスに勇者の歌を」(カイン)〇
    「揺蕩う夢と未来のラーゴ」(双子)ラーゴ=湖
    「白樹のもとで優しく嘘を」(リケ)
    「未完のワインに思いを馳せて」(シャイロック)
    「巨匠に贈る希望のルネサンス」(ラスティカ)
2023「惑う心と誠のグロッタ」(ヒース)◎グロッタ=洞窟
    「輝く剣に太陽の夢を」(カイン)〇
86 石井聡美 新規様歓迎!A
D職業シリーズ
西&北「音楽家と狂騒のコンチェルト」(ラスティカ)
南&中央「生徒と別れのコンチェルト」(ルチルとミチル)
東&西「呪い屋と孤月のコンチェルト」(ファウスト)
北&南「占い師と雪解のコンチェルト」(双子)
中央&東「騎士と信義のコンチェルト」(カイン)
E専門店シリーズ
東&北「銀宿る卵屋のファンタジア」
北&南「妄念眠る宿屋のファンタジア」
西&中央「夢守る曲技団のファンタジア」
中央&西「軌跡記す本屋のファンタジア」(アーサー)
南&東「昔日届く工匠のファンタジア」◎(レノックス)
F季節イベ
エイプリルフール
         2020「青春と花嵐のノスタルジー」
         2021「パラドックスロイド」
         2022「月花妖異譚」
         2023「シーローバースクアーマ」
ワルプルギス   2020「泡沫の夜の魔法にかけられて」◎
                         (フィガロ他)
         2021「天空の宴に春を招いて」〇
         2022「硝煙に捧ぐ宴のテソーロ」
ジューンブライド 2020「花咲く森に真実の愛を」
         2021「ローレライの涙は湖に溶けて」〇
         2022「花雨をシェリーと見上げて」
85 石井聡美 新規様歓迎!@
近況報告。
ついに賢者ランク10到達。理解者21人分達成。
現在SSR7名(ルチルが追加)。
これまで様々なエピソードを紹介してきましたが、「魔法使いの約束」は
メイン(1,1.5,2)、親愛(21人)に加えてイベストは現在72エピソードあります。
ここでは重要なものと季節イベストのタイトルを紹介します。
とくに@、A、Cは
互いの関係性や時系列の変化を感じられるので重要です。
◎は番号を振った同シリーズのなかで優先度の高いイベストです。
@はじめての訓練シリーズ
西「悪戯好きの仮面のエチュード」
北「孤高な盗賊のエチュード」
中央「神聖なる宝剣のエチュード」
南「雨宿りのカエルのエチュード」
東「哀愁の向日葵のエチュード」
A祝祭シリーズ
西  「欲望と祝祭のプレリュード」
中央 「正義と祝祭のプレリュード」 
東  「奇跡と祝祭のプレリュード」 
南  「親愛と祝祭のプレリュード」
北  「矜持と祝祭のプレリュード」
B依頼人シリーズ
北&東「純真な機織りのバラッド」
西&中央「夢抱く飛空士のバラッド」
中央&西「極光祈る犬使いのバラッド」◎
南&北「勇敢な開拓者のバラッド」
東&南「誇り高き狩人のバラッド」◎
C場所シリーズ
「慕情燃える海街のラプソディ」
「流星かける橋のラプソディ」
「祈り咲く雪街のラプソディ」
「花根付く診療所のラプソディ」
「夕陽笑む温室のラプソディ」
84 石井聡美 魔笛 訂正版
コルテーゼ領内の王立植物園でクロエとシャイロックは、ケルヴィンという人物に出くわします。クロエは以前、ケルヴィンに会ったことがありました。ケルヴィンはラスティカの過去と花嫁について知っているようで、パンフルートを手に不気味な歌を歌っていました。ラスティカが花嫁を鳥籠に入れようとすること、鳥にされてしまったリリアーナの恋人、ケルヴィンのパンフルートから連想されるのが、モーツアルトの「魔笛」です。
あらすじ
第一幕
太陽の王を失い、その妻の夜の女王の支配下で闇に包まれた世界。太陽の王の一番弟子である司祭のザラストロは夜の女王の手からパミーナを守っていました。夜の女王は娘のパミーナを取り戻そうと、三人の魔女をタミーノのもとへ遣わします。この時、タミーノに贈られたのが魔笛でした。
(タミーノがパミーナの様子を知ったり、パミーナをタミーノのもとへ導いたり、二人の距離を近づける際に魔笛は重要な役割を果たします)
一方、相棒の鳥男パパゲーノは運命の人、パパゲーナを探していました。
パパゲーノはパミーナを奴隷隊長のモノスタートスのもとから救い出しますがモノスタートスに見つかり、三人の魔女からもらった銀の鈴で追い払います。そこに現れたのがザラストロでした。その頃、タミーノはザラストロの住まう太陽の神殿で真実を知らされていました。ザラストロの前でタミーノはパミーナと運命的な出会いを果たします。
第二幕
タミーノはザラストロから三つの試練を課されます。一つ目の試練は沈黙。夜の女王の使いとしてあらわれた三人の魔女に対しても、パミーナにさえもタミーノは沈黙を守り通します。パパゲーノも試練に挑みますがおしゃべりなパパゲーノは沈黙を破ってしまいます。タミーノに置いていかれてしまったパパゲーノの前に老婆があらわれました。パパゲーノがその手を取ると、老婆は鳥娘、パパゲーナに変わりました。一方、タミーノとパミーナは共に火と水の試練を乗り越えました。二人の愛が本物であることが証明され、世界は無事に昼の光を取り戻すのでした。
※話をわかりやすくするため、タミーノの夢に大蛇が出てきて、パパゲーノが退治したと嘘をつく冒頭部、および第二幕で夜の女王が自分の世界を守るためにパミーナにザラストロを殺すよう命じる場面は省いています。「夜の女王のアリア」はこの時に歌われるものです。
83 石井聡美 二部のおさらい
五か国和平会議の後、魔法舎の視察を終えてヴィンセントが持ち込んだ報告書から厄災だけでなくノーヴァとの戦いに備えて、西の国の儀式の痕跡、ギルドの実態、ニコラスの動きを調べることにした賢者たち。
今回はこれまでに出てきた情報を整理します。
断片的ではありますが、一部にも関係するノーヴァの陰謀、ラスティカの過去、西の国と中央の国の政治バランスの三つを軸に物語は展開しているように見受けられます。
西の魔法使いたちの情報
@西の国の王位継承者が不審な死を遂げている。
A最終的に第一継承者となったのが、コルテーゼ家のリリアーナ姫。
Bリリアーナは王笏を手にして以降、性格が豹変
西の魔法使いたちが知らない情報
Cリリアーナ(に取り憑く何者か)は長命の魔法使いの力をも凌ぐ何等か
 の装置を稼働させようとしている。
D西の国の魔法使いが行方不明になっている。
ファウストの情報
E厄災に見舞われる前のムルが何等かの計画の鍵を握っている。
F東の国の雨の街にはかつてギルド本拠地だったホテルがある。
G東の国で行方不明になった人間が何故かホテルの前で見つかる。
カインの情報
Hニコラスが西の国に左遷されてから懇意になったノーヴァ似の女性は表向きシャイロックが沈めたアダムズ島について調べている。女性は、ニコラスの魔法使いになりたいという願いを利用しようとした向きがある。
I西の国の中には中央の現政権に反旗を翻す者を支援する動きがある。
ブラッドリーの情報
J旧知の魔女エヴァを弟子の魔女が裏切ったらしい
その他
a.ネロがブラッドリーの腹心の部下だったこと、ファウストがフィガロの弟子で中央の英雄だったこと、ヒースが傷の影響で黒豹になること、オズが世界の半分を支配していたことなど互いに深く触れてこなかった秘密が明らかにされつつある。
b.各地に「大いなる厄災」を利用しようとした儀式の痕跡があることもあり
アーサーは魔法使いで構成された調査団を結成したいと思っており、団長にはカインを任命したいと思っている(カインの名誉回復の意図も)
c.ノーヴァはギルドの掟を記した「共栄のルールブック」の共同著者?
未だ不明な情報
「サファイアの城の君」とまで呼ばれながら、何故ラスティカの家は没落したのか?
過去を覚えていないのは何故か?
花嫁と何があったのか?
花嫁の安否は?
北のワルプルギスによくない思い出が?
82 石井聡美 補足情報
情報1
2021年のパラドックスロイドにて、警官のカインは自身の運転するエアバイクにアンドロイドのオーエンと晶を乗せます。ホログラムのアイスクリームを味わう二人にカインは本物を食べさせると約束し友情が芽生えます。この時カインが流していたのはレモンパイラバーズの曲。ここに、2020年の物語とのつながりが伺えます。
情報2
ピックアップストーリー(青春と花嵐のノスタルジー)の特別ログインストーリーには2021(エアバイク)、2023(大砲発射および迎撃)のミニゲームの内容が踏襲されています。また本編内でアーサーが言っていた謎の単位取得方法(鞄で落ちてくる物を受け止め、黒板けしに当たるとペナルティ)も、2020年のミニゲームの内容を踏襲したものです。
情報3
2部16章でシノは、正体を明かさない相手にはいつまでも従わない。仮初の関係だとファウストに告げます。少なからず自覚はあったものの寂しさをのぞかせるファウストでした。
情報4(ネタバレ)
ニコラスの情報をつかむために、西の国の兵士から接待を受けるカイン。シルウェスからの情報とは逆に、中央の国の現体制に不満をもつ勢力を西の国に取り込み反乱を起こそうとする不穏な動きがあることを知ります。
81 石井聡美 最新章part2
注)重要なネタバレ含みます
西の国のなかで、ムルだけはラスティカがコルテーゼ家に残されたことが気になり、戻ってしまいます。一方、ムルたちを追い払ったと思ったリリアーナはバートレット将軍と密談をしていました。魔法科学の力を用いた何等かの装置が稼働しようとしており、賢者の魔法使いのなかでも手練れの年長者たちを凌ぐ力を持っている様子。西の国にたちこめるきな臭い空気。北の日誌係、ブラッドリーはエヴァという名の旧知の魔女と再会し、「西の国に近づくな」と警告されます。東のファウストもヒースとネロを追う過程で厄災に見舞われる以前のムルが何等かの計画に関与していたと思われる記述を見つけました。その頃、中央の国の面々は豊かの国で聞き込みをしていました。最初にシャイロックの知り合いの魔女、シルウェスが営む店に立ち寄ります。西の国の面々と同様に西の国の王位継承者が不審な死を遂げていることを告げられる一同。西の国の中には政治的な立場を優位にするための中央の国の陰謀論も浮上している向きがあり、カインはアーサーを気遣いグランヴェル城に帰らせて、魔法科学兵団本部に単身乗り込みます。そこで将校クラブに案内され、騎士団長の職を退き、半ば左遷された状態で西の国で魔法科学を学ぶことになったニコラスが白い髪の女性と懇意になり、第二の人生を始めようとしていたことを聞かされるのでした。
訂正 
シャイロック、クロエ、賢者がいるのはコルテーゼ領内の王立植物園です。
80 削除済
79 石井聡美 最新章
ギルドについて探るために雨の街を訪れた東の魔法使いたち。シノはファウストとかつてはギルドの本拠地だったというホテルを見張ります。ファウストが先遣隊としてネロと共にヒースをホテルに送りこんだことをシノは不満に思っていました。ファウストに向かい、かつての中央の英雄と同じ名を冠しながら自分の正体を明かさない相手を完全には信頼できないと言い放ちます。一方、ファウストもシノにフィガロの術が施されていることに気づきます。雨の膜を挟んで会話するような関係が変わりはじめる兆しが見えたその時、ホテルにいる二人に危機が迫っていると感じ、ファウストはシノと共にホテルに乗り込みます。ホテルには「狩人のバラッド」の依頼人、ターニャも人探しに訪れていました。
記事75訂正
2020のエイプリールフールイベントで「お別れ会」の隠れ蓑として表向き生徒たちが相談していたのは、フォルモーント学園の創立祭の企画です。
進学校の生徒会長はアーサー、芸能校の生徒会長はルチル、不良校の生徒会長はミスラに設定されていました。
78 石井聡美 シノ祝誕
4.14はシノの誕生日。孤児だったシノは自分の誕生日を知りませんでした。ファウストの星読みによって誕生日が判明します。
座学が苦手なネロとシノにファウストも手を焼いている様子。互いに切っても切り離せない相手がいることでネロも、シノたちの保護者役を務めることにまんざらでもない様子。舞台版の祝祭シリーズでは、ネロがシノに「食い意地の張った(育ちざかりの血気盛んでやんちゃな)男の子」という印象を抱く、出会って間もない頃の関係性が垣間見えます。今回はシノとネロとの関係を振り返ります。

@寝ずの番の尊さ、戻らない時間「向日葵のエチュード」
ネロの部屋に夜食をねだりに来たシノ。自分もヒースのために寝ずの番をやってみたいとネロに言います。相手の安否を気遣いながら一方的に心を擦り減らしていく日々を思い出したネロは「いつか一緒にいられないと気づく日がくる」と思わず釘をさします。
Aシノとネロが喧嘩する?「月夜の城のショコラトリー」
国ごとに先生に日頃の感謝を伝えるためチョコを贈ることにします。東の国の担当はもちろんネロ。ところがシノが「料理なんて簡単」と口を滑らせたがためにネロを怒らせてしまいます。チョコレートは完成するものの料理人の苦労を知ったシノ君でした。
Bネロが切れる?「眠れぬ夜のカンペッジオ」
バカンスに訪れた無人島でファウストの快眠を促すために夢喰いの輪(ドリームキャッチャー)を作ることにした東の生徒たち。そのなかでネロは任務中に消えてしまったブラッドリーのことを気にかけていました。さらに翌朝、シノが行方不明になってしまいます。探しに行った先の神殿でシノは皆より一足先に素材の蜘蛛の巣を集めていました。さらに一行とは別にもう一人の気配を悟ったネロは姿が見えるや否や皆がいることも構わずに「馬鹿野郎!」と怒鳴ります。あまりの剣幕にさすがのシノもヒースをそこまで心配させまいと思ったのでした。
C授業はちゃんと聞きましょう(メインストーリー第二部)
ファウストに「ムントの法則」を聞かれたシノ。攻撃魔法が得意なシノは集中力が高まると周囲の音が聞こえなくなることがありました。実践では出来ているのに知識が追いつかないシノをファウストは「子猫ちゃん」呼び。侮辱されたと怒るシノにネロは先生の話は覚えておけと言うのですが、答えられないのはネロも同罪なのでした。
77 石井聡美 エイプリルフールC
エイプリールフールストーリーでは、画面に映らないキャラクターにも設定が与えられています。フォルモーントシティで起こる2つの物語の設定は以下のようになっています。
2020 青春と花嵐のノスタルジー
職員
シャイロック(教頭)
オズ(元殺し屋。現在は体育教諭。アーサーと同居中)
フィガロ(保険医。
     不良校、芸能校、進学校の3校を渡り歩き顔が広い)
芸能校出身  ラスティカ(作曲家。クロエの幼馴染)
       クロエ(デザイナー、レモンパイラバーズの衣装を担当)
       ヒースクリフ
進学校出身  ミチル、リケ
不良校出身  オーエン
     ブラッドリー(ミスラと敵対するストリートチームのボス。
            ネロはそのNO.2)
       双子(タレントエージェンシーのオーナー。
          子供の振りをして寄付した学校に入学)
        
2021   パラドックスロイド
ムル(フォルモーント総合研究機関理事長。稀代の天才科学者)
シャイロック(超高級ワイナリー経営者。
       高層ビルの最上階にシークレットバーをもつ)
オズ(武器商人)
アーサー(オズのアシストロイド。
     年齢設定に合わせて容姿を自在に変える。
     「心」を与えるカルディアシステムを組み込まれている)
リケ(福祉施設で慈善事業を行うアシストロイド)
フローレンス兄弟(母親はハイクラスの出だが、現在は下町で暮らす。
         兄のルチルはフォルモーントアカデミア語学教諭。
         弟のミチルはフォルモーントアカデミアの生徒。
         よく福祉施設でボランティアをする)
ミスラ(兄弟が母親の遺産として引き継いだアシストロイド)
ファウスト(フォルモーントアカデミア出身。フォルモーントラボ研究員。知能機械情報部主任。フィガロの部下。猫のアシストロイドを保有)
レノックス(フィガロの部下でファウストの後輩。
      ファウストをラボに呼び戻した。
      羊のアシストロイドを保有)
シノ(ヒースクリフのアシストロイド。犬型に変形できる)
ネロ(元違法アシストロイド。スクラップされそうになったところをブラッドリーに拾われ、警察官の職に就く。カルディアシステムを組み込まれているが、事実を隠して人間として暮らす)
76 石井聡美 エイプリルフールB
2022年月花妖異譚
魔法使い改め妖怪たちが登場。山の中で竜に追われていた主人公(晶)は天狗(といっても顔は当然魔法使いたちのまま)姿のファウストに助けられます。意識がパラレルワールドにある間、晶は自分がどこから来たのか忘れているため、ファウストは同じく天狗のレノックスと共に晶を連れて酒場の主である妖狐のシャイロックを訪ねることに。シャイロックの店には幼くして神通力に目覚めた妖狐のリケがいました。晶は自分の素性をリケに占ってもらいます。その頃、街を見下ろす城に住む竜たち(オズ、フィガロ、ホワイト、※スノウ)も晶を探していました。竜と交渉するためファウストが単身城へと向かっている間に、山中に隠れていた晶たち(他にレノックス、リケ、リケのところに遊びにきていた妖狐のミチル)を鬼が襲います。間一髪のところで助けに現れたのはオズとファウストでした。竜の城に連れて行かれた晶は、自分が鬼たちにとって、大櫻への献上品だったことを聞かされます。竜たちは大櫻の加護を受けた桜雲街を鬼の手から守る役割を担っていたのでした。
※スノウは文章による言及のみ
桜雲街には他にも魔法使いたちが妖怪として暮らしています。
天狗    アーサー  
      ブラッドリー(飯屋の店主)  
      ネロ(ブラッドリーの飯屋の料理人)
妖狐    オーエン(オッドアイ。同じくオッドアイのカインは時折
           自分が見ているのとは別の景色が見えるそう)
      ムル(発明家)
      ルチル(瓦版の記者)
      ヒースクリフ(薬問屋の跡取り息子)
      カイン(薬問屋の用心棒)
かまいたち シノ(薬問屋の用心棒)
化け狸   ラスティカとクロエ(大道芸人)
竜     ミスラ(昔、罠にかかっていたルチルを助けたことがある)
妖怪になっても、4作品の中で最も設定が引き継がれている作品です。
75 石井聡美 エイプリルフールA 
2020年   青春と花嵐のノスタルジー
魔法使いたちが人間として登場。進学校、芸能校、不良校の3校が統合された学園を舞台に、各校の生徒会長が”ある生徒”のためにお別れ会を企画。アイディアを求め、主人公たちは進学校の生徒会長だったファウストを引きこもっていた図書室から引っ張り出すことに。どうやらファウストはSNSが苦手で猫をめでている動画がバズってイメージが変わってしまったことを気にしている様子ーそこで芸能校のカインの助けを仰ぐことに。当のカインは「レモンパイラバーズ」の一員として活動中のシノのために曲をつけているところでー
登場キャラ
校長(ムル)教員(クックロビン)
進学校(レノ、ファウスト、アーサー)
不良校(ミスラ、ネロ)
芸能校(ルチル、シノ、カイン)
2021年    パラドックスロイド
2020年の未来を描いた物語。人間の対人ストレスを減らすために人型のアンドロイドが開発されて久しい世界。主人公もアンドロイドという設定。同じくアンドロイドのオーエンと出会うも、二人は互いに記憶をなくしていた。警官のカインが友人のラスティカのラボへ二人を連れて行く。オーエンの体を調べると、ラスティカは慌てて三人を追い払おうとする。カインはラスティカのアシスタントのアンドロイドであるクロエが感情的になり、主人に反発する様子に不審を抱く。そこに連絡を受けたカインの上司であるブラッドリーが登場。オーエンは連行されてしまう。その頃、学園跡地に立つ研究所ではフィガロが行方不明のオーエンを探していた。実はラスティカは以前この研究所に勤めており、アンドロイドに「心」を組み込んでいた。システムの暴走により、双子のアンドロイドの片割れがもう片方を壊してしまうという事故が起きていた。システムは水面下で既に市場に流通しているらしく、カインは以前の任務で護衛を務めていた少年の姿をしたアンドロイドのことを思い出す。更に同僚の一人にシステムの証である百合の模様があったことも。すべての答えは研究所にある。そう読んでカインと主人公らは研究所に向かう。
登場キャラ
警官(カイン、ブラッドリー)
研究員(フィガロ)
エンジニア/元研究員(ラスティカ)
エンジニア(ヒースクリフ)
アンドロイド(晶、オーエン、クロエ、スノウ)
74 石井聡美 エイプリルフール@ 
まほやくでは現在エイプリルフールイベントが開催中です。毎年この時期、賢者は魔法舎のある世界とはまた別の世界線(パラレルワールド?)にいる夢を見ます。各世界には桜の木、もしくは桜をモチーフとする何かが登場するのが好例です。2022年を除いて登場する「フォルモーント」という名称はドイツ語で満月を表します。
2020年は、「もし魔法使いが私たちの世界で学園生活をしたら?」
2021年は、「もしカインとオーエンに友情が育まれたら?」
2022年は、「もしファウストが眼鏡を外すことがあるとしたら?」
2023年は、「ブラッドリーの海賊団(いわば海の盗賊)に入団したての
      頃のネロはどんな風?」
という賢者の疑問に答えてくれる特別な物語が展開されるのが見どころです。
73 石井聡美 三周年B 
注)三周年の結末です
殻に閉じこもろうとするルカを賢者と魔法使いが必死に説得します。確かに、ルカに見えなくなってしまったものは決して小さくはないでしょう。でも、同時にこれから見えてくるはずの可能性にまで、このままでは目を閉じてしまうことになります。結局、ルカは説得に応じて絵本を仕上げます。それは、卵の殻に閉じこもっていた少女に魔法使いが話しかける物語。ルカの新しい一歩の始まりです。
所々、これまでの物語へのオマージュが見られる今作(オズ育成時のサラマンダー然り、ルチルが南の祝祭時にミスラからもらったお守りの笛然り)それもそのはず。
三周年は「浅井さやか」さんが脚本を書かれました。舞台版魔法使いの約束の脚本家さんです。ルカの苦しみは、文章を生む苦しみともどこか重なります。同時に、少女から大人になる時の葛藤−空想世界を離れて現実世界で人間関係を築いて自分の足元を固めていく道のりを描いたものでも、ありそうです。
三周年のラストでは、少しずつ精神的に大人になった魔法使いたちが見受けられます。リケは教団の教えだけに縛られていた過去を乗り越える兆しがうかがえます。シノも無茶をしたとしても、これまでのようにヒースの主君としての尊厳を無下にすることはないでしょう。魔法使いたちの変化は今後のイベントストーリーの内容にも反映されそうです。

SSRに七夕イベ、「星降る夜のメモワール」のスノウが追加
72 石井聡美 三周年A
絵本の世界で、ルカは繭にくるまれていました。その周りを花の蔓がさらに取り囲みます。彼女を助けるためには、ばらばらになってしまった彼女の記憶をひとつところに集める必要がありました。そこで、アーサー、ムル、シノ、ミスラ、ルチルおよび賢者を残して五か国の魔法使いたちは記憶の断片をもつ幻獣を探して国ごとに散っていきました。西の国の面々はドラゴンの幻獣を驚かせないために踊りながら幻獣と同じポーズを取ることに。中央の国の面々はヒヨコのような幻獣を追って木登りをします。東の国の面々は湖で、人を眠りに誘うイルカのような幻獣を見かけます。三人は何とか眠気をこらえ、記憶の欠片を掘り起こします。北の国の面々は
巨大化した雷を放つトカゲのような幻獣をブラッドリーの長銃で大人しくさせます。南の面々は小さな葉っぱの幻獣に会います。守りたい物が多すぎて落とし物をするのに、ルカの記憶だけは守ろうとする幻獣を見ていると、フィガロとレノにはそれぞれ思うところがある様子。
記憶を集めるうちに孤独なルカの心持ちが明かされていきます。孤児の魔法使いで周りに溶け込めなかったルカは度々預けられた修道院を抜け出していました。彼女の支えが、彼女にだけ見える幻獣たちとの交流でした。彼女にとって絵本を描くことは救いのはずでした。そこにもう一人救いの手が差し伸べられます。それがアスランでした。アスランは、自分には見えない物の見方をするルカの純粋さを褒めます。ところが、ルカは益々孤独を深めていきます。
(以下ネタバレ)
ルカは幻獣の声が聞こえなくなり姿も見えなくなっていたのです。それは友達を失うのと同義でした。自分の世界にとどまるために、ルカは絵筆を進めることができなかったのです。
71 石井聡美 三周年@
まほやくを始めて早いもので丸五か月が経ちました。ようやくゲームの仕様がわかってきました。自分の点数から一歩下がって対戦してちょうどよいということが自覚できるくらいには(笑)。春です。季節の変わり目をまたいでも未だに「まほステ」の余韻に浸っています。三月はラスティカの誕生日ですが、魔法使いの約束にはもう一人芸術家肌の人物がいます。南の魔法使いで、ミチルの兄でもあるルチルです。南の祝祭でも、フィガロの了承を得た上で夕方から夜に変わる景色をスケッチブックに残そうとするルチルの姿がありました。教職とは別に絵本作家になることを夢見るルチル。三周年では、一般人はおろか経験を重ねた魔法使いたちでさえ目にするのが難しい幻獣を見ることができる魔法使いの少女に寄り添います。少女の名前はルカ.キャロル。
ある日、アーサーの元に一冊の本が献上されます。賢者の魔法使いたちが
本を開くと、まるで仕掛け絵本のように幻獣たちが生き生きと動いていました。この本の作者こそルカでした。中央の国では通常の美術品とともに、害のない魔道具を展示する大々的な催しが開かれることになっていました。ところが、大いなる厄災の影響で展示品が動き出すようになり、ルカの後見人でもあるアスランという人間に頼まれて魔法使いたちは美術館を警護することになります。ルカの新作絵本も展覧会の目玉として展示される予定になっていました。ところが、肝心の絵本はまだ仕上がっていませんでした。そればかりか、展示会場がルカが描く世界に侵食されてしまったのです。そして、五か国の魔法使いと賢者はルカの絵本の世界に引き込まれてしまいました。(つづく)
70 石井聡美 ラスティカの闇A
以下最新章のネタバレ。
舞台「魔法使いの約束」の西祝祭の余韻が抜けない方は戻ることをお勧めします。家なし魔女にとびっきりの衣装と音楽を用意するために奮闘する役者陣。「俺たちって最高?」「最高さ」のやりとりの裏でまさかこのような感情が動いていようとは。
コルテーゼ家を訪れた賢者とラスティカを除く西の魔法使いは、帰省したリリアーナ(を操る者)から遠ざけられて、コルテーゼ家が有する温室を訪れます。どうやらそこにも欠片のムルの気配がある様子。一方、クロエはラスティカのいない場でこれまでの三年間でおそらく誰もが抱いていたであろう疑問を遂に口にします。
1ラスティカの過去に何があって、何故鳥かごに花嫁を閉じ込めたいのか
2クロエと会って以降も何故ラスティカは過去のことを覚えていないのか
3そもそも花嫁は今生きていないのでは?
クロエは今の幸せな関係が壊れてしまうことを怖れて今まで面と向かってその問いかけを本人にすることが出来なかったのです。リリアーナの人格が突然変わってしまったことと、ラスティカだけが残されたことがどのように関わってくるのか今後の展開が気になるところです。
69 石井聡美 ラスティカの闇@
ラスティカの一番の問題は、出会った人を片っ端から小鳥に変えて鳥かごに閉じ込めてしまうことです。まるでそうまでしないと大事な人が逃げてしまうと言わんばかりに。いなくなってしまった花嫁に思いを寄せるラスティカの感情が垣間見えるイベストが「白雪の終着に愛を響かせ」です。
元気のないスノウのために双子が庇護する氷の街を訪れる魔法使い一同。
街は祭りのための雪像づくりに追われているはずが、ペリュトンと呼ばれる魔物が出没して住人を困らせていました。ミスラが魔物を追い払ったものの、完成間近だった雪像も跡形もなくなってしまい、魔法使いたちは住人を手伝って像を作り直すことにします。一方、ラスティカはペリュトンを小鳥に変えて鳥かごに匿い、傷が治るのを待っていました。翼と角と強靭な足をもつ魔物のペリュトンには語り継がれている歌があり、元々は恋人が待つ故郷へと続く雪道をさ迷った挙句に命を落とした旅人だったといわれています。今回の件でも人に危害を加える意図はない様子。ペリュトンに花嫁を重ねるラスティカの姿には、ブラッドリーを突き放してしまったネロ、ファウストを探し続けてきたレノックス、ホワイトの魂をつなぎとめているスノウにもそれぞれ思うところがあるようです。
68 石井聡美 ラスティカの光A
ありのままのいびつさに美しさを見出し愛することができる人で、それをわざわざ完璧な姿にしてしまうことを好まないから、人を率いる能力があるとしても指揮者にするとシャイロック自身が傷ついてしまうという配慮が働いてラスティカは西の国の指揮者として自身を選んだのです。
一方、かつて信頼する人間を間違えたお陰で多くの仲間を失うことになったという思いから指揮者の役目を固辞しようとするファウストには、変わるためには自分自身を信じることが必要だが、「君は人を諦めず、人の可能性を信じられる人だ」と励まします。処刑の事実をなおざりにして自らを英雄視する中央の国に不満をもっているファウスト。自分が望んでもいないのに無理に自分を変えようとすることはないが、自分が変わりたい!と望めばいつでも変わる機会は訪れるし、自分のタイミングで可能性を信じて変わりたいように変わればいい。そうして選択したすべてが誰かの人生に影響を与え、意味をもつというラスティカの言葉に押されるように、ファウストは指揮者の役目を引き受けます。
ラスティカの本質を見抜く目は、決して善人とは呼びきれない者たちにも向けられているようです。「サマーバカンスの贈り物」では、年一回開かれるバザールを覗くために訪れたボルダ島のビーチで、ラスティカは少女から失くしたアクセサリーを見つけるように頼まれます。クロエと賢者は詐欺を疑いますが、ラスティカは少女の要望を聞き入れて真相には触れない素振りを見せます。
「巨匠に贈る希望のルネサンス」でも同様に、美術館を訪れる前に立ち寄った骨董品店でラスティカは美術館の展示作品の描き手が亡くなった巨匠ではないと気づいていた様子。そのうえで絵に施された意匠に感じ入っています。
音楽や絵画など芸術に造詣が深いラスティカは、その背後にいる奏者や描き手の心理にも感性を研ぎ澄ましていることがうかがえます。弟子のクロエも感受性が強く、互いに共鳴するものがあるのかもしれません。
67 石井聡美 ラスティカの光@
3月19日はラスティカの誕生日です。ラスティカは管楽器から弦楽器まであらゆる奏法に長けています。またその日の気分で即興演奏をする作曲家でもあります。西の祝祭では、歌が好きな家なし魔女に寄りそうように見事なピアノを披露し、アントニオの記憶を呼び覚まします。
「音楽家と狂騒のコンチェルト」では、パレードの余韻に浸る西の国の面々に北の国の者たちを加えて音楽の街を訪ねます。大いなる厄災の影響で妙な植物が蔓延り、家々を飲み込み、街はすっかり様相を変えていました。植物が音楽を聴いて成長することを突き止めた魔法使いたちは、ラスティカの音頭のもと終日演奏をすることにします。
また人を見る目もあり、メインストーリーの二部では交響曲になぞらえて、それぞれの個性を尊重しながら強めたり抑えたりする指揮者の必要性を説きます。ラスティカの助言に基づき、賢者はそれぞれの国からカイン、フィガロ、ファウスト、ブラッドリー、そしてラスティカを選びました。(つづく)
66 石井聡美 アーサー祝誕
たとえば騎士と信義のコンチェルトでは、かつては英雄とされた騎士の亡霊が人を傷つけるという噂を信じられないカインに向けてオズが言った「北の国に咲く花は幻ではない。しかし、その花を目に映すことは決して容易いことではないだろう。それを求める心が幻の花を本物の花にすることもある。それと同じだ」という台詞を受けて、アーサーは「北の国は極寒の地だから花など咲くはずがないと思う者も多いだろう。だが、実際には北の国に咲く花も僅かに存在するのだ。それでも、まずは花があると信じて探すことを始めなければ、その花が実在することに気づくこともできない。自分の信念を貫いてこそ、見つかる真実もある」と返します。
メインストーリー1.5部(一周年イベスト)でも、いばらの蔦が侵食するグランヴェル城内でオズが言った「今のこの城は亡霊に取り憑かれた人間のようなものだー幽霊船は存在しないが、人間は乗船することができる。そのままいずこかに、消えゆくことも」という台詞を瞬時に理解できないファウストとレノのために、アーサーは「今のグランヴェル城は幽霊城に乗っ取られているということなのですね」と答え、オズが「そうだ。原始の精霊の神殿のように、元は形のない世界に存在している」と補足するやりとりがあります。十年弱の歳月を共に過ごしてきた仲だからこそ、片方が言葉足らずだろうとその意図を解して答えることができる。まさに強い絆を感じます。
65 石井聡美 アーサー祝誕
3月9日はアーサーの誕生日。誕生日がサンキューの語呂合わせなのはやはり育ての親であるオズを思ってのことでしょう。(因みに卒業ソングとして定番のレミオロメンの3月9日は、友人の結婚式を祝うために作られたとか)最初こそアーサーの石を目当てに乱暴な子育てをしたようですが、一緒に本を読んでアーサーの好奇心に応えようとしたり、縦笛の奏法を覚えたり、鳥の巣箱を作って餌をあげたり、魔法舎に来てからも、中央の国の面々とホットケーキを作ったり、料理を振舞おうとすると「火に気をつけろ」と気遣ってくれたり、世の中の父親を形無しにしてしまうほどのオズのイクメンぶりには、「本当にこの人は世界征服を試みたのだろうか?」と思わず疑ってしまいます。お陰で、寝る間も惜しんで片っ端からオズに関する記述(大抵は異形の化け物)を修正しようとするアーサー。オズに対するゆるぎない信頼を表すエピソードとして、オズ語の通訳があげられます。人知を超えた歳月を生きながら、特に当初は口下手なオズ様。アーサーだけがその意図をくみ取り、沈思黙考する他の皆に伝える姿が見受けられます。(つづく)
64 石井聡美 クロエイベスト
西の祝祭では、衣装の力で同じ泡の街で育った「家なし魔女」の自信を引き出し、見事な歌姫に変えます。(舞台版では「家なし魔女」が実際に目の前にいることで、ムルの大どんでん返しの緊張感と対になるようにより劇的に演出されています)
2月のピックアップバレンタインストーリー、「ショコラと魔法の青い鳥」
では中央の国の人間の青年が思いを寄せる魔女を祭りに誘うための衣装をクロエに依頼します。祭り用に他の賢者の魔法使いの衣装も用意するクロエですが、青年の衣装作りは難航してしまいます。賢者である真木晶はこの時にクロエがパレード後のパーティーで出会った人間の女性に用意したスカーフが破れて返されたことを知らされます。それでも最終的には衣装を納品するクロエ。間にこのエピソードが挿入されることで、人間と魔法使いが信頼関係を築くために、賢者と(人間のもとで育った)魔法使いそれぞれが板挟みになっていることがより浮き上がってきます。
三周年ともなると、今ではかなりの衣装を作っているクロエですが、当人はまだ修行中の身であると考えています。薬学を学ぶミチルのように健気で一生懸命なところを、西の国の先生であるシャイロックもラスティカと共に温かく見守ります。
ラスティカについては、アーサーの誕生日を挟んで取り上げる予定です。
63 石井聡美 クロエの生い立ち
舞台版の西の祝祭と南の祝祭が終わりました。逆風が吹いたこともありましたが本当にこのカンパニーは愛に溢れています。未見の方は配信をぜひ一度ご覧ください。舞台を見た後に豊かの街に育成に行って、舞台版でもクロエが賢者に話してくれたラスティカとの出会いを振り返ることになり胸が詰まってしまいました。
西の国の貧民街、泡の街で育ったクロエ。仕立て屋の両親と姉から魔法使いであることを理由に罵倒され、心無い扱いを受け続けてきたクロエは自分に自信が持てず、幸せを望むことをあきらめていました。心が声なき悲鳴をあげていたときにラスティカに例の方法で連れ出されます。クロエがはじめて見た外の世界が豊かの街でした。喧噪、上等な服、温かい紅茶、見るもの、聞くもの全てがどれだけ眩しくその目には映っていたことでしょう。恩師となる人物と一緒だったのなら尚のこと。
賢者の魔法使いとなってからも、当初は人間との距離感に戸惑う姿が見られます。(ラスティカと旅をするようになってからも、魔法使いへの偏見や恐怖から人間世界に溶け込むのは容易ではなかった様子)一方で服飾のことになると並々ならぬこだわりを見せます。自分が傷ついている分、人の心の痛みがわかるクロエは、周りの者のことを理解して、それに寄り添うふさわしい装いを用意してくれます。それは賢者の魔法使いに限ったことではありません。
(つづく)
62 石井聡美 祝100日
携帯でトラブってログインしていなかったため、約二週間遅れで100日達成です。ここまでくるとやはりレベルの差が出てしまい、キャラクターの持ち点が自分より低い方たちにも訓練で負けることが多々あります。
只今、祝祭シリーズの舞台化(part1としてまずは西の国の欲望編と南の国の親愛編から)を記念して復刻イベントが開催中。
2.5次元舞台界隈でもインフルや胃腸炎など感染症が流行っていますね。推し活をしやすくなって、あらゆるところで公演が行われるようになりましたが、その分、役者だけでなくスタッフも含めてスケジュールや体調の管理が大変そうです。3月はアーサーとラスティカの誕生日。今月は西師弟についてより詳しく取り上げる予定です。
61 石井聡美 すれ違う魔法使いたち
ブラッドリーに、「お前はなんで賢者やってんだ?」と聞かれて、結局のところ「この場所が自分にとって居心地がいいから」としか答えが浮かびませんでした。でもそこにもう一つ意味を加えるとすれば、すれ違っている魔法使いたちの溝を一歩ずつ埋めていくことなのかなと思いました。
ブラッドリー「これっきりにするからさ、付き合えよ」
ネロ「何度目だよ。もう付き合いきれねえよ。てめえの無茶には」
レノックス「フィガロ先生はあきらめが早いので」
フィガロ「執念深い男だな」
レノックス「側にいさせてください」
ファウスト「君にしてあげられることは何もない」
ファウスト「あなたはもっとまじめな人だと思っていた。どうして僕の前から去った?」
フィガロ「君はアレクしか見ていなかったじゃないか」
ミチル「先生、僕は強くなりたいんです」
ヒース「何で無茶をする前に一言言ってくれないんだ」
シノ「どうして魔法使いであることを隠す?お前が堂々としていられるように、俺はもっと強くなる必要がある。早く英雄になりたい」
ミスラ「お願いですから無茶はしないで。それか俺が守らなくていいくらいに強くなってください」
ルチル「心の自由を奪われるくらいなら、守っていただかなくて結構です」
アーサー「私を弟子にしてください」
オズ「弟子にはできない。それに、お前はすぐに無茶をする」
シャイロック「月を思うのはおやめなさい。私は何度も忠告しましたよ」
ムル「俺はキラキラしているものが好きなんだ。好奇心は止まらない」
ミチル「僕には教団が良い場所に思えない。リケにここにいてほしいです」
リケ「僕が育った場所をミチルは否定するのですか?そんなミチルは嫌いです」
カイン「お前の秘密、皆に話してもいいか?守るために」
オーエン「僕の気持ちは無視するんだね。騎士様」
ラスティカ「お会いできて光栄です。ところで、あなたは僕の花嫁?」
クロエ「ラスティカの過去に何が?」
スノウ「一人の時間も必要かもしれんのう」
→「これからはずっと一緒ぞ」
ホワイト「我の心は、本当に我のものじゃろうか」
ここに記事を書いていると、改めて一人一人理解することができて、忘れてしまいそうな記憶を書き留めることができて、賢者(晶)の気持ちに近づける気がします。傘村トータさんの「レムの魔法」の歌詞が心の中にすとんと落ちました。
60 石井聡美 再掲載
色々お話の鍵になることが増えてきたので魔法使いたちの職業を改めて。
北の国
ブラッドリー 元盗賊 ミスラ 渡し守 (双子 ステンドグラス職人)
中央の国
アーサー 王子 カイン 元騎士団長 リケ 教団の使徒
東の国
ファウスト 呪い屋 ネロ 料理人 
ヒース ブランシェット家次期当主 
シノ ブランシェット家に仕える森番
南の国
フィガロ 医師 ルチル 教師 レノックス(レノ)羊飼い
西の国
シャイロック 酒場の店主 ムル 元学者 ラスティカ 元貴族
クロエ 仕立て屋
実は、ヒースクリフ、ラスティカ(500〜400年前)、シャイロック(1500年前〜)と21人中貴族階級が3人もいます。
明日はいよいよまほステ祝祭シリーズが開演します!無事に幕が上がりますように。
59 石井聡美 謝辞
ハナ(主)様、何でも掲示板1を空けてくださってありがとうございます。残骸処理をさせてしまって申し訳ありませんでした。
早いものでまほやくのアプリを入れて3か月が過ぎようとしています。まほやくの良さは、他に類を見ないほど楽しみ方が自由なところにあるのではないでしょうか。
@小出しに実況するもよし
A舞台版も含めて曲が素敵なので譜面に起こしてピアノ演奏するもよし
B元々のベースが「旧約聖書」、「オズの魔法使い」、「青い鳥」、「南総里見八犬伝」など文学作品にあるので、読書好きが世界観の考察(深読み)をするもよし
Cアマチュア含めコスプレイヤーがイメージソングに合わせて踊るもよし
D(できればキャラクターの範疇を超えない程度に)二次創作するもよし
Eミッションに挑んで攻略方法を公開するもよし
(まほやくには公式の攻略本はないと思うので、先にプレイした方のツイートやyoutubeを頼りにハイスコアを狙います)
Fキャラクター以前に俳優さんや声優さんに既に推しメンがいる方は、舞台(まほステ)を見るなり、ラジオ(魔法使いの約束ラジオ〜こちら魔法舎談話室)を聴くもよし。
私にとってはこうして自分が楽しいと思ったものを共有する場が持たせてもらえていることはとても喜ばしいです。これからも輪が広がっていきますように。惜しむらくは、1.5部のカイオエ(腐の意図なし。ネロブラやブラネロも同)やターリアに代表されるようにストーリーがなかなか公共の電波に乗せにくいので、コミック化、舞台化ときたのにアニメ化だけはしにくいことでしょうか。
58 石井聡美 近況報告
記事50の補足
やっと親愛ストーリー21人分全話開放可能なところまでたどり着きました。その中でチレッタのことをミスラは、師のようで同志のようで妹のよう、すぐに怒るしすぐに泣くしうるさくて、迷惑で、でもしばらく顔を見ないとどうしているかなと思い出したり、(←ミスラ親愛ストより)派手で過激な服装、色っぽい、悪そう、大食らい、大酒飲みなのに酒癖が悪い、蛇の頭を嚙みちぎって生肉を食べる?!、ルチルは、料理上手でしとやかとそれぞれ説明しています。(ルチル親愛ストより)
ミチルが聞いたところでは、チレッタは家事と文字を書くのが苦手だったとか。容姿は奇麗で可愛らしい人とのこと。因みにルチルはカリグラフィーが得意です。
ネット上には大別するとそこから想像される2種類の異なるチレッタ像が挙げられている模様。公式からの画像は未だなし。
1人はグラマラスで、露出の高い黒いドレスに身を包んだゆるふわウェーブの長髪の女性。もう1人は細身でシンプルな茶髪ロングヘアに、南の正装のような白い衣装に身を包んだ清楚な女性(顔はルチル似)。皆さんの想像はどちらですか?
現在のマナ石数2280
育成完了数701
21人全員推しになりました。アーサー、シノは理解者に昇格。
100%到達スポット
雨の街、シャーウッドの森、ブランシェット城、氷の街
ミッションは五か国でそれぞれ100戦目に到達。
最高賢者ランク7
2月15日より新たなイベントが開催中 。
57 バレンタイン特集C
話に詰まってしまったら、美術館で静かに絵画の鑑賞などいかかでしょう?画材、配色、タッチ、時代背景、作者の経歴、構成など細かいことはひとまず置いておいて心のままに眺めて感想を話し合うのもよいのでは?
「巨匠に贈る希望のルネサンス」にて、ラスティカがお気に入りだという美術館のある街へ赴いた魔法使いたちは、亡くなったはずの画家の作品と瓜二つの絵画の噂を耳にします。その美術館は大いなる厄災の影響で壊滅的な被害を受けていましたが、一度は消失したという噂の画家の絵が寄贈されたことで息を吹き返したように人だかりが出来ていました。自分たちの目で絵を確かめた後、魔法使いたちは食後に再び美術館を訪れることになります。ラスティカには真相が見えているようですが、果たして?
ミスラの独特な感性に関心を向けると同時に、ヒースクリフの意匠に対する観察眼も称賛するラスティカ。
ラスティカ「見る人によって価値観が違うからこそ、芸術は楽しいんだ」
彼は芸術を心から愛しているのです。
因みにルチルの夢は絵本作家で、度々独創性溢れる絵(主に犬や羊などの動物)を披露しています。三周年では魔法使いたちが絵本の中に!ルチルは絵本の作者と対話を試みます。詳細はまた後日。
「未完のワイン」の訂正。×ファウストがワインを給仕
            〇ファウストが給仕
先日NHKBSのアーカイブで美術品を巡る2つの番組を見ました。一つ目は元々贋作者としての経歴を持っていたものの、有名画家の画風を自分の画風に取り込むことで新たな絵画として価値が生まれてしまった数奇な男性の物語。2つ目は眠れる絵画(スリーパー)の経歴をシャーロックホームズよろしく解明し、正当な評価を与え直す英国人男性のお話。(英国のヘンリー8世には、16歳にして病気で亡くなったアーサーという名のお兄さんがいたそうな!)
56 バレンタイン特集B
食事が胃に溜まるようなら、食後酒で口直しはいかが?
「未完のワインに思いを馳せて」ではシャイロックが、今は無き実家の醸造所に対抗して毎年ワインを一方的に送られていたのに、今年のものが届かないため、仲間(ムル、ブラッドリー、ネロ、オズ、ファウスト、アーサー、ルチル、賢者)を連れて、旧友とも呼べる人物のワイナリーを訪れます。実際は豊作以上の葡萄の出来に街は沸き立っていました。実は、畑が大いなる厄災の影響を受けて人手を介さずとも良いワインが出来てしまうので友人は創作意欲を無くしてしまったのです。ブラッドリーとムルはこれを商売の好機と捉えて、この畑の葡萄で作ったワインで一儲けを考えます。そこで負けん気が強いシャイロックは勝負を慣行。友人のも含めてこれまで自分がコレクションしてきたワインを手に、売り上げを競うことに。ムル以外の魔法使いを味方につけて、なんとか友人の創作意欲を取り戻そうとします。結果はいかに?

私が主様と最初に言葉を交わした記念すべきイベストで、自分で「まほやくをやりたい!」と切に願ったイベストです。特長は、お酒というテーマに合わせてパーティの(精神)年齢層がいつもより上なこと。そして、「僕に愛想笑いが出来るわけない」と(舞台上で)豪語していたファウストがワインを給仕しているのと、400年物のワインを同い年と言っているところも見どころです。勝負にあたっての担当は次の通り。
(ネタバレ)
秘蔵ワイン               厄災ワイン
ワインセレクト担当 シャイロック vs 宣伝担当 ムル
料理担当      ネロ
給仕担当      ファウスト
ソムリエ?     オズ
子供対応担当    アーサー
試飲担当      ルチル     vs  ブラッドリー
55 石井聡美 バレンタイン特集A
思い出話に花が咲いたらディナーに誘ってみては?
「再会と軌跡のバンケット」の舞台は不思議なレストラン。レノックスはファウストを探して放浪中に目の前に幻のように現れたレストランの店主に自らの経歴を語ります。三百年の時を経て再び同じレストランが現れ、レノックスはファウストらと共に招きに応じます。出てきたのは、レノックスの人生からインスピレーションを得たフルコースでした。気まずそうなレノックスをよそに、ファウストは店主のもてなしに応えて律儀に料理を食します。
(レノックスが前髪を一部かきあげて額をのぞかせている貴重なイベスト)向日葵畑の「人食い魔女」と噂されていたビアンカに、(かつて人間から引き受けた武器に呪いをかけ罪滅ぼしに浄化しながら、人間の弟子を育てていた)鍛冶屋の魔法使いなど、かつて革命軍として戦い、思いを果たせずに生き残った魔法使いの人生もまた波乱にとんだものでした。レノックスがファウストと行動を共にするということは、否応なしに彼もまた自らの過去と向き合う過程を歩むことを意味しているのです。それでもレノックスの中にはまだファウストに対するわだかまり(執着)が抜けきっておらず、愚直なまでに忠誠心を貫こうとします。それが時にフィガロには気に障るようです。(そこで挑発してしまうのがフィガロ。二周年では、東の授業中に乱入したり、カインにやつ当たったり、挙げ句、「もし火炙りになった時の火傷の跡が残っていたらいつか消してください」とファウストに直に頼むというレノらしからぬ行動につながります)
54 石井聡美 バレンタイン特集@
バレンタインですね。皆さまいかがお過ごしですか。
本日はイベントストーリーを気分だけでもデートプラン風に紹介します。
まずはカフェのテラスで楽しいおしゃべりを。
「思い出香るティーパーティー」には、まほやくイベストの中でも甘〜い(けど少し苦味もある)ストーリーが大集合。
ガーデンパーティーに招かれた賢者と魔法使いたち。ホワイトはスノウと別れて特別なブレンドティーの材料を揃えて現地に向かうことに。材料と担当魔法使い、行先は次の通り。
シュガー ホワイト  オリヴィアの城(イベスト@)
茶葉   カイン   中央の国の雑貨屋メリトロ(イベストA)
花(雨待花)シノ   熱の街(イベストB)
果実(カララの実) ルチル&ミチル  雲の街
登場イベストと重要人物および縁ある魔法使いはこちら。
「月夜の城のショコラトリー」(バレンタインイベ)
西の国のお菓子の魔女サロネーゼ
@「星降る夜のメモワール」(七夕イベ)北の魔女オリヴィア/スノウ
A「夢幻の城のコンフィズリー」(ホワイトデー)
 砂糖職人サルカラ/ヒースクリフ&リケ
B「花咲く森に真実の愛を」(ジューンブライド)白い狼(精霊の王)
余談
このお話でも、いつも一緒の二人が別行動をとることでどこか寂しさが漂います。すかさずそこに突っ込むムル。スノウが子供姿、ホワイトが大人姿で登場するのもいびつさを感じさせます。でも、楽しいひとときに野暮な話は似合いませんね。
53 石井聡美 ムル祝誕Aシャイイベ
ネタバレあり。
シャイロックは西の国の神酒の歓楽街で酒場を経営しています。「慕情燃える海街のラプソディ」にて、シャイロックは賢者および西と南の魔法使いを連れて久しぶりに歓楽街で休暇を過ごすことにします。
ところが歓楽街は物々しい雰囲気に包まれていました。何らかの飛翔物体が不審火をつけて回っている事件を発端に領主が魔法使いを街から締め出すと、逆に人間たちが魔法使いたちに街を追い出されてしまい、魔法科学兵団が駆り出されます。言い分が食い違う両者。科学が発達した西の国では、もはや魔法使いの存在を必要としない風潮さえあります。そこで賢者の魔法使いたちが一肌脱ぐことに。ムルはマナ石を燃やして駆動させる魔法科学兵器によって、火がつけられたことを見抜きます。事件の背後にいるらしき人物を追って、シャイロックは仲間たちと共に海岸を訪れます。そこには海に焦がれて景色の一部になることを望んで亡くなった友人のマナ石があるはずでした。その気配が途絶えていることが意味するものー愛した街の景観が変わり、人間に奪われるくらいなら自分の手で傷つけかねないと考えるフィガロに対して、ルチルはうまくいかないことがあってもそれはそれで楽しむ西の魔法使いの気質が好きだとコメント。対象に対して情熱的に愛を燃やす彼らに理解を示し、フィガロの考えをやんわりと否定します。ムルはマナ石とは死後の現象であり、不審火事件は大いなる厄災の影響下での石の暴走に過ぎないと冷静に返します。それでも賢者の魔法使いたちはシャイロックに協力して兵器から石を取り出すことに。
慰労会の場でシャイロックはチレッタが好んでいたというカクテルをルチルに振舞い、ムルはシャイロックの店のお気に入りのカウチでくつろぎます。魂が砕けてしまったとはいえ、彼もまた西の情熱的な気質を受け継いだ魔法使いの一人であることに変わりありません。そして、シャイロックもまたそんな彼に愛と憎しみが紙一重でせめぎ合う複雑な思いを抱いているのです。
52 石井聡美 ムル祝誕@
2月11日はムルの誕生日。ムルは世界の至る所に研究所があり、元は高名な学者だったものの、大いなる厄災(月)に焦がれる余り近づきすぎて魂が砕け散ってしまい、シャイロックに再教育(情操教育)を施されます。彼が大いなる厄災で負った傷は砕けた魂の欠片がそれぞれ実体化するというもの。これまでも、異世界へと運んできたエレベーターの中に始まり、ニコラスが行った儀式の痕跡を見つけた月蝕の館、西の国の古代の神殿を蘇らせる際に立ち寄った天空離宮、オヴィシウスに連れて来られた異空間などで賢者は実体化した欠片のムルと顔を合わせていますが、いずれも少しずつ印象は異なるようです。時に狡猾で、時に女性の関心を集め、好奇心の赴くまま物事を観察するーその実像をつかむのは容易ではないようです。
魂が砕けたあとのムルは無邪気に人の心の奥底にまで切り込みます。「泡沫の夜の魔法にかけられて」では、北の魔法使いとしてワルプルギスの宴に招かれていたフィガロに対し、相手(観客)に合わせて自分を変えることは偽り(演技)ではないかと問いかけます。偽りでないのならミチルに嘘をつく必要はないとも。
「極光祈る犬使いのバラッド」では、アーサーの所持品を燃やしてしまったことを知られたくないオズの恐怖心に対して純粋な好奇心を向けます。その物おじしない突飛な言動はシャイロックさえも振り回します。シャイロックがムルのために命乞いをするのはこの時に限ったことではありません。それでも二人の間には他者が踏み入ることができない絆(愛憎)があります。
51 石井聡美 マナ石について
2月6日より新章が追加されました。新章はフローレンス兄弟(ルチルとミチル)の喧嘩から。喧嘩の原因を作ったのは2月8日が誕生日のミスラ。
魔法使いが死ぬとマナ石と呼ばれる(鉱)石になります。魔力だけが石に留まり、肉体は残りません。そして、生きている魔法使いがより強い魔力を手にする方法が強い魔法使いの石を食べることなのです。北の魔法使いだったオズ、フィガロ、そしてミスラやブラッドリーは石を食べることに抵抗がない様子。(オズが最強とまで呼ばれるようになったのは、逆に言えば過去にそれだけ石を食べてきたからだともいえます。世界征服をやめてアーサーと出会って以降は控えているようです)一方、仮に南の魔力の弱い魔法使いである兄弟が石を食べてしまうと石の力が暴走して肉体や精神を破壊しかねません。また死者への敬意という点からルチルはミスラが持ってきたマナ石を食べることに拒否反応を示します。

西の魔法使い、ムルはマナ石を原動力に科学の力で人間でも魔法のような奇跡を起こせる技術を発明しました。一方シャイロックは資源が採掘され、大気や海の汚染が進み、郷愁を感じさせる美しい景観が破壊されてしまうことを快く思っていません。
魔法使いの「名残」を体に直接取り込んでエネルギー補給したり、機械の駆動力にすると考えると抵抗を感じますが、私たちの世界でも人体にしろ、大地にしろ鉱物等から構成されて食物連鎖の流れに従って摂取していると考えれば皆誰かのおこぼれに預かって生きているとも言えるでしょうか。
因みに、私の現在の所有数は2010個
SSRの保有数6枚(Rチケットのガチャでアーサーが追加)
氷の街の指示書タスクも100%に到達
50 石井聡美 ミスラ祝誕
ミスラは北の国の死の湖で渡し守をしていました。仕事は死体を船に乗せて運んで「死者の世界」に送ること。師匠のチレッタに出会ってからは互いにつかず離れずの生活をしていました。チレッタの印象はよく笑う人とのこと。チレッタは息子たちをミスラに託して亡くなります。この結果に対して、カエルのエチュードでは「人間と結婚して石になることが幸せなら幸せだったんでしょうーあの女は自分の意志を通しただけですよ。いくつものお別れと天秤にかけてあなたを生むことを選んだ。俺はまぁ、選ばれなかっただけです。なんていうか、あなたは彼女の選択肢らしいですよ」とミチルにコメント。当初は兄弟に対して過保護になることもありましたが、厄災戦の傷により慢性的な睡眠不足になった上に、買い物の際にお金を払う習慣がないためにルチルの方が世話を焼く姿が度々見受けられます。
一方、オズに対しては並々ならぬ対抗心を燃やし二周年では大バトルを繰り広げます。ミスラの魅力は、@漏れ出す色気A褒められると俄然やる気にB肝心なところで抜けているという三点に集約できると思います。空間移動魔法「アルシム」はオズの「ヴォクスノク」と並んで誰もが憧れる魔法。1部でルチルが逃げる際も、祝祭でも、一周年でリヴァイアサンを移動させる際も大活躍します。なのにノーヴァの正体を聞き出す前にマグマ溜まりへ送ったり、北の悪だくみをバラしたり、恐ろしいのに憎めない罪な男、それが北のミスラです。
49 削除済
48 石井聡美 幼馴染(東の主従)C
私にとってヒースのイベストといえば「温室のラプソディ」。11月にまほやくを始めて21人のトリを飾ったのがヒース君でした。初挑戦した復刻イベントでもあります。
ブランシェット城で守護魔法の実技訓練に臨む中央と東の若い魔法使いたち(+ネロ)座学中心のファウストとは勝手の違うオズの指導にヒースは本調子が出せません。追い打ちをかけるように翌日、シノが倒れて昏睡状態に。ファウストとオズがシノが倒れていたという温室を調べると、思い描いた場所を再現するという魔法道具の小箱が落ちていました。シノの意識は温室そっくりに設えられた小箱の中にあるようです。友人を救いたい一心でヒースは呪文を唱えますが、上手くいかず時間ばかりが過ぎていきます。ひとまず体と心を休めることにしたヒースは賢者にかつて温室にあったオレンジの木のことを話します。
シノがブランシェット家に来る前までその木はヒースの友人と呼べる存在でした。ヒースはオレンジの木に実がなってシノに見せる日を心待ちにしていましたがその日が来る前に枯れてしまい、切り倒されてしまいました。温室を師匠のジャックの荷物が占拠していたこともあり、ヒースの足は温室から遠ざかっていました。
ファウストはヒースに朝まで猶予を与えます。シノを小箱から救出するべく中央の魔法使いと特訓するヒース。その成果はいかに?
47 石井聡美 幼馴染(東の主従)B
E傷の影響でヒースが黒豹に!必死に押さえつけていたシノの助人はオーエン?!(1部)
F東の国の古代の神殿を蘇らせるべく訪れた村で再びヒースが黒豹に?!(祝祭)
G「寝ずの番」に憧れるシノにネロは不安をのぞかせる(向日葵のエチュード)※てめえは右!俺は左を参照のこと。
H森の奥で巨大な獣(ブデラグロッサ)と格闘するシノ(狩人のバラッド)
シノ「オレは、おまえより危険で、美しい獣を知ってる」
ヒース「おまえが強いことは十分わかってる。それでも無茶はするな。ひとりで勝手に血を流すな。今日みたいに危ない事があったときには必ず報告しろ。いいな」
Iミノタウロスを前に主従の絆が試される(1.5部)
シノ「(約束を破ったら)魔法が使えなくなる。オレと違ってお前は普通の人間になりたがってただろーわがまま言うな!怖がりのくせに」
ヒース「お前が死ぬのが怖いんだーヒースクリフブランシェットの名において命じる。ミノタウロスの首、取って来い!」
Jシノが昏睡状態に。焦るヒースクリフはなかなか実力が発揮できずー(温室のラプソディ)
2部では、1部での黒豹ヒースとの格闘を中央の国の兵に見られていたことがわかり、シノはごまかそうとします。ヒースに隠し事はないかと問われて「ない」と答えたシノはフィガロの部屋を訪ねます。
当主として周囲から期待されるほどにプレッシャーを感じるヒースと、主君を誇りに思いながら肝心なところで一線を引いてしまうシノ。信頼しているはずなのにすれ違う2人に、ヒースの黒豹化というさらなる問題が降りかかります。
46 石井聡美 幼馴染(東の主従)A
二人の関係性をプレイバック。
@ファウストの前でぶっきらぼうに自己紹介
ヒース「シノは幼馴染です」
ファウスト「きみたち、自己紹介が下手か?ーおまえ、ヒースクリフの友人か?」
シノ「友人じゃない」
ヒース「ああ、そう」
シノ「オレの主人は、旦那様と奥様だ。ヒースはたまたまその子供ってだけ」
ヒース「おまえもたまたま、うちの使用人だっただけだ」
A中央の貴公子に話しかけられて当惑するヒース
ヒース「あまり目立ちたくないんだ」
シノ「旦那様譲りの頭の良さも、奥様譲りの美貌だって自慢すればいい」
シノ「おまえはオレの自慢の主人なのに、おまえが自分を恥ずかしがってちゃ、オレが馬鹿みたいだろ」
ヒース「うるさいな。シノにはわからないよ」
シノ「そうかよ。一生下向いてろ」
B「友達ではない」に隠されたシノの本音
シノ「ヒースの友達になってくれと奥様に言われたあの時、初めて、ここは自分の場所だと思えた。魔法使いで良かったと思った。ヒースだって喜んでくれた。ーだけど最近のヒースは違う。魔法使いだったことを隠したがる。あいつが下を向くたび、オレはオレを隠されているような気になる。オレが恥ずかしいって言われてる気になる。だから、賢者。オレは英雄になりたい。すごい魔法使いになって、大きな手柄が欲しい」
C墓地からあらわれたという鳥の調査に協力する代償をシノがねだり、たしなめるヒース。アーサーは東の王家を差し置いて恩賞を与えることはできないため、口添えをすることに。
ヒース「申し訳ありません。シノはまだ子供で」
シノ「世間知らずのお子様はおまえだ。オレは世間に信用されるものが欲しい」
D墓荒らしを捏造扱いするニコラスにヒースが激昂
ヒース「俺たちが手柄を捏造するために死者を辱める。それがおまえの見解なんだな。よく覚えておくよ。中央の国と、東の国の、友好のために」
45 石井聡美 幼馴染(東の主従)@
今回のイベントはヒースが父親の伝手で東の国の領主から依頼を受けます。家名を背負って各国を往来する立場にいるヒース君。ファウストから「魔法は心で使う。シノの主君であるおまえは、シノの心を左右する存在にあたる。シノの忠義を受け止めきれないのなら、はっきりと態度で示すべきだ」と言われて以来、当主としてあるべき姿に迷いが生じます。一方、ブランシェット家の森番であるシノは、肩書きに恥じない頭脳と相応の魔力を持ちながら煮え切らないヒースにもどかしさを感じていました。かけがえのない友として軽口を叩くようでいて、人前では一線を引き従者として常にヒースを引き立てようと努めます。
44 てめえは右!俺は左!B
二周年でリケに師弟関係を問われてブラッドリーが口にする言葉。
「魔法使いは長い時間を生きる。(略)執着ができなくなりゃ、世界との関わりは薄れてきちまう。だから、この世界に長くとどまりながら、この世界のどこにも繋がっていないような矛盾と虚しさを覚えるのさ。ひとりで燃やした命を明け渡す先がない不毛さだ。(略)時折空しくなる。せっかく身につけた技術も知恵も経験も空っぽにしちまうのかと。冷たい石になり果てて後には何も残らない(略)もし自分の生涯を明け渡して生き様を繋いでいける相手がいるなら何かが満たされるような気がする」
フィガロにも通じるところがあるように思います。互いに自分の経験をすべて託したいと思っていた相手に手を離されたと思いながら、その原因を実は自分が作っていたということには思慮が欠けていた様子。(ネロ曰く「死んでく奴だけが得じゃねえか」)しかもブラッドリーを捕らえたのがフィガロなのだから、絡みに絡んでしまった因縁というほかありません。
「絆なら結ぼう。しがらみなら解きましょう」(舞台「魔法使いの約束」〜)魔法使い各々の心に細やかでも変化が起こり違う考えを受け入れ一歩ずつ歩み寄ること、そのうえでより大きな陰謀の気配に立ち向かうこと、その一助に賢者がなれていることを願います。
43 てめえは右!俺は左!A
間にどんな心境の変化があったのか。おそらくブラッドリーはネロとの共闘(ノーヴァ戦やバジリスク戦)や任務を経て互いの心が完全には離れておらず深いところで繋がっていること、目的の達成のためにはある程度妥協する必要があることを学んでいったのでしょう。とはいえ、受け入れるためには相当の葛藤があったことがうかがえます。
ブラッドリー「何にも挑まねえまま暮らして石になるなんて。欲しいものに命を懸けずに生きるなんてそんなの俺じゃねえ。だとしても俺が変わればよかったのか?」(時の洞窟〜)
ネロもネロでブラッドリーに忠告が届かない分、他のキャラクターに向けて心情を吐露しているのがなんとも切ない。
ネロ「この先、もし同じ道を歩けなくなったらどうする?(略)これが最後の晩餐みたいな食事を何度分かち合っていられる?名誉や勝利と引き換えにいつ死ぬかわからない無茶を繰り返すヒースクリフに耐えられるのか?(略)十一回目くらいから気が気じゃなくなってくる。二十回目以上からはそんなに死にてえなら俺が殺してやるって思うようになる。(三十回目からは)一緒にはいられないと気づくんだ」(向日葵のエチュード〜)まるっきり対照的な考えを持ちながら、対戦相手と闘わせたら何故かこれ以上に相性の良いペアはいない。それがわかっているから突き放せないけど一緒にいすぎると泥沼にはまってしまう。だからこそ選んだ道。タイトルの台詞はトビカゲリを館から追い出すときにブラッドリーが口にしたものですが、二人の生き方を象徴しているようにも思えます。
42 てめえは右!俺は左!@
育成を進めると家族の話を聞くことができます。ネロは兄弟が多い中で育ち、ろくでなしの父親に嫌気がさして早々に家を出ます。幼い彼の面倒を見たのが「死の盗賊団」の首領、ブラッドリーでした。ブラッドリーの助言を受けてネロが考えた呪文「アドノディスオムニス」の意味は、「ひとつは全てを学ぶため」です。
ブラッドリーはネロに(自分が捕まるか死ぬことになっても)頭として団を率いてくれるのではないかと期待してスキルを託そうとします。一方で
ネロは毎回死にそうになるまで傷ついて帰ってくるブラッドリーに耐えられなくなっていました。結局ブラッドリーはネロの忠告を聞き入れず、収監の日を迎えます。メインストーリー一部にて、ブラッドリーは賢者の魔法使いとして再会したネロに当時のことを聞き出そうとしますが、ネロはお茶を濁しました。その後、二人はブラッドリーの盗品を取り戻すべく侵入した月蝕の館でなりをひそめていたトビカゲリと対峙します。この時はまだブラッドリーはネロの意思は自分次第だと思っていた節がありますが、二周年ではブラッドリーがネロとの間に線を引いたことがわかります。
ブラッドリー「午睡の夢だ。もう醒めたーあの手のたぐいは追いかけても手に入んねえんだよ。流星を掴めないようにな」
(つづく)
現在の状況
イベントによりアーサーのSSRが1枚追加。
雨の街のみ100%に到達。
マナ石1700個 
訂正。西の魔法使いと賢者が向かったのはリリアーナの故郷であるコルテーゼ城です。中央の魔法使いは豊かの街に向かいました。
(2部9章〜11章)
41 石井聡美 魔法使いと読書
一覧作って遊んじゃいましたが、実は読書家な魔法使いたち。引きこもっていた間、空いた時間は読書に費やしたファウストはもちろん、カインの読書場所は川辺のベンチ。ルチルとフィガロはミチルのために絵本を選ぶことも。そんなフィガロが読むのは小説。ミスラが読むのは呪術の専門書や毒草の図鑑?!. . .。本つながりで思い出すのは「軌跡記す本屋のファンタジア」というアーサーのイベストです。中央の魔法使いと西の魔法使いが魔法使いの本屋から飛び出した本を捕まえるために奮闘します。この本屋の特長は、客が本を選ぶのではなく本が客(読者)を選ぶということ。アーサーは以前この店と縁があり、特別な一冊と出会います。あの時には読めなかった本が、今になると内容が心に沁みてくる、本が「読んで」と自分を手招いている、本に呼ばれる気がする、そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
私が直近で気になった本は、「本のリストの本」。最初に本のリストがあって、テーマが提示され、テーマにまつわるエッセイの中に一部該当の本が出てくるという構成になっていて少々構成に癖があり読みづらいのが難点です。個人的にテーマのなかで気になったのは、失われた本、古本屋さんの架空図書、夏目漱石の英語のテキスト等。ハリーポッターの次に読むファンタジーやルチル用に大人が読んでも面白い絵本、ネロブラ用に向田邦子の食の本のリストや獄中で読む本もありました。因みにまほやくの世界では偽ブラッドリーが書いた獄中記がベストセラーだったことも。
只今、アプリ内では新たにアーサーを主人公にしたイベントを展開中。3人編成でマスごとに戦力を調整したり厄災と闘って最上階を目指す仕組みです。私自身は緑の特性付与に苦戦中。
記事36のネロの問いの補足
「俺はどんな魔法使いになりたいんだろうな」
「魔法使いに生まれて恵まれてるなんて思ったこと一度もねぇ、そう思ってたんだけどな」
「楽隠居したと思ったのに、なんで俺はこんなところに引っ張り出されているんだか」
40 石井聡美 特別企画3
配信元のcolyに密かにずっと思ってきたこと。
これだけ名言があれば、キャラクターごとに本が出せるのでは?そう思いついて仮企画を立ててみました。特に★は皆欲しいと思ってる。
医者にかかりたくない人のための自己診断マニュアル&
自己免疫を高める方法 byフィガロ先生
★オズ&チレッタの育児本
ブラッドリーのビジネス書
双子先生の処世術を盛り込んだエッセイ
ネロのこった家庭料理の本(卵、魚、肉等タンパク質系多め)
ラスティカの美術鑑賞手引き
シャイロックの上手にお酒と付き合う方法(各地域の主な葡萄&ワイン図鑑つき)
クロエ監修による一週間のコーディネート(配色、アクセ、ヘア、生地選びの助言つき/ただしモデルは長身のミスラです)
ミチルとファウストのハーブ図鑑(ルチル監修のハーブティレシピ付き)
レノックス、カイン、シノの護身術の指南書(ちょいキツめのダイエットエクササイズとしても有効)
クックロビン(表向きはアーサー)監修による世界のセレブリティの生活
オエが選ぶ男子に喜ばれるスイーツ集(ネロのレシピ付き。※食レポはありません!)
いじめを生まない教室づくりと言葉がけのアドバイス byルチル先生
リケと読むはじめての聖書
ヒースとムルが辿る機械がコンピュータになるまでの話
39 石井聡美 まほやくイメソン
CHiCOwith Honey Works「決戦スピリット」シノ&ミチル
SEKAI NO OWARI「RAIN」ヒースクリフ&シノ
Alexandros「アルペジオ」フィガロ&ファウスト
Nickelback「How You Remind Me」フィガロ&ファウスト
(↑Avrilのカヴァーがオススメ)
槇原敬之「GREEN DAYS」ファウスト&レノックス
米津玄師「M八七」     ファウスト&アレク(アーサー)
あいみょん&DISH//「猫」 ファウスト&アレク
ハリーP 「泥中に咲く」(歌い手はウォルピスカーター)ネロ&ファ
40mP「からくりピエロ」ネロ
BUMP OF CHICKEN「天体観測」ネロ
グレイテスト.ショーマンより「The Other Side」 ブラネロ
WANDS「世界が終わるまでは」ブラッド
ZYYG「ぜったいに 誰も」ブラッド
アナと雪の女王より「Do you wanna build a snowman?」
双子先生子どもver.
中島美嘉「雪の華」双子先生大人ver.
ORANGE RANGE「花」ミスラ
Orangestar「DAYBREAK FRONTLINE」ミスラ
槇原敬之「僕が一番欲しかったもの」クロエ
Ai「Story」(英語版の歌詞)クロエ&ラスティカ
鬼束ちひろ「月光」シャイロック
RUI「月のしずく」シャイロック&ラスティカ
(↑映画「黄泉がえり」主題歌/歌い手は柴咲コウ)
Orangestar「回る空うさぎ」ムル
平井堅「瞳を閉じて」オズ
Superfly「輝く月のように」アーサー
RADWIMPS「カナタハルカ」アーサー&オズ
ひぐらしのなく頃により「you」カイン&オーエン
ずっと真夜中でいいのに「正しくなれない」カイン&オーエン
ミュージカル「ナイツテイルー騎士物語ー」より
「宿敵がまたとない友」/カインtoオーエン
ミュージカルWickedより「For Good」/カインtoオーエン
ゆず「栄光の架橋」カイン(tribute to ニコラス)
絢香「I believe」リケ
moumoon「BF」ミチル&リケ
Aqua Timez「決意の朝に」ミチル
I WiSH「明日への扉」フィガロ
ベッドミドラー「The Rose」フィガロ
槇原敬之「世界に一つだけの花」ルチル
Mrs.GREEN APPLE(feat.井上苑子)「点描の唄」
      ルチル(toミスラ)&アーサー(toオズ)
      ミスラ(toチレッタ)
RADWIMPS 「うるうびと」ミチル&ルチル、カイン&オーエン
              ムル&シャイロック、双子 
安室奈美恵「Hero」若手の魔法使いから賢者へ
38は成りすましではありません。
38 石井聡美 これからの予定
これまで賢者日記1の方は、基本情報、ストーリー進行、キャラクターを深堀するイベストの紹介、私自身のプレイ状況、補足情報、本編から離れた企画、賢者日記2はダイジェスト版を書いてきました(双子編をのぞく)。
二月以降(西からはじまる祝祭は1の方にまとめる予定)は再びvolをふり、1の続きとして書きたいと思います。
@魔法使いの約束のメインストーリーは月1ペースで更新されており、
Aその月にイベントを挟む場合はそれに合わせたストーリーがメインとは別に展開されます。
B魔法使いにはそれぞれ誕生日が設定されており、(1の記事64,vol40を参照のこと)その周辺でもストーリーに動きがあることがあります。
@〜Bに当てはまる場合はその都度、ストーリーやキャラクター情報を補足していく予定ですが、それ以外のタイミングではプレイ状況に変化が生じた際の報告やパロディ企画等になる予定です。
記事10の訂正
南の兄弟は、母親のチレッタを父親(モーリス)より先に亡くしています。
そのまま移行した文章もあり、直しきれていませんでした。
37 削除済
36 石井聡美 フィガロのジレンマ
アイザックが何とか怒りを抑えたことでその場は収まります。フィガロはこれまで自分が教え導いてきた者たち(ファウストやミチル)に思いをめぐらせました。おそらく教師が一度は思うこと。学びたいと乞うてきた人たちに平等に門戸を開いて、その個性に合わせて可能性を引き出してあげること。答えを与えすぎて学びの機会を奪わないこと。これまで神の如く君臨してきたフィガロでさえ迷うのだから難しいですね。
個人的な願望ですが、この二つの素質がある方はぜひ教職をご一考ください。万年人手不足の業界ですので。レベルが上がったせいか、最近魔法使い(ネロブラ)が哲学的な問いをしてきます。
ネロは自分が賢者の魔法使いに選ばれた意味を問い、ブラッドは賢者になった理由を聞いてきます。これまではファウストまでの年齢の魔法使いの背中を追いかけるようにプレーしてきましたが(アーサー、カイン、ルチルに教わることも多々あれど)、段々と私自身の人間性を問うような局面に来たかもしれません。昔の方がはっきりと答えられたなぁ。
35 石井聡美 新キャラ 南in中央
(2部13章〜)
中央と西の国の面々がそれぞれの任務にあたっていた頃、中央の国では空き家の改装が終わり、魔法使いと人間の交流が始まろうとしていました。そこにフィガロを訪ねてきた巨漢の北の魔法使いがいました。名前はアイザック。ファウストと同様、アイザックにも「学を身につけたい」という意欲はあるのですが、その偏屈で短気な面にフィガロは辟易しているところがありました。人目を避けるためフィガロはアイザックを中央の街に連れ出しますが、フィガロに答えを濁されてアイザックが暴れ出してしまいます。
34 石井聡美 魔法使いたちの秘密
東の国
ヒースは、黒豹になる自分の傷をまだシノから聞かされていません。黒豹になったヒースは我を忘れて仲間だろうと襲います。今後ヒースがそのことを知ってしまうのを怖れてシノはフィガロに記憶を操作するよう頼みます。シノの他に知っているのはカインとオーエンです。
結界がなかったり、結界に欠陥があるとファウストの夢が外に漏れてしまうことは、レノックスとフィガロを除き知られていないと思われます。
他の国の魔法使いについては以下の通り。
北の国
オーエンの幼児化(知っているのはカイン、ヒース、シノ)
チレッタとミスラの約束(ルチルと、ミチル?)
※約束なので破るとミスラは魔力を失う
南の国
フィガロの寿命が近いこと(知っているのはファウスト)
ミチルが南の魔法使いを滅ぼす(知っているのは双子とフィガロ)
中央の国
アーサーは大いなる厄災との戦いで命を落とす(知っているのは先生陣)
半ば公然の秘密
オズはかつて世界の半分を支配した(アーサーに対して秘密)
フィガロは元々北の魔法使い(南の兄弟に対して秘密)
ネロとブラッドリーの過去(ネロの手癖の悪さはもはや公然の秘密、「盗賊のエチュード」のおかげでブラッドリーが秘密にする必要性もなし)
33 石井聡美 新キャラクター 西編
〜2部12章
本編に話を戻します。
ボルダ島の新領主が呼び出された理由、西の国で起きた異変とは何だったのか?それを告げに来たのは意外な人物でした。彼は西の国の国王の遠縁にあたるリリアーナ姫の従者でした。リリアーナの父親も彼のことを気に入り、ゆくゆくは二人は結ばれるはずでした。ところが、何故か西の国で王位継承者の身に次々と不幸が襲い、リリアーナが王位継承者候補として選ばれ、王宮に連れて行かれてしまいました。王笏を手にしたリリアーナはすっかり人格が変わってしまいました。そして彼女の従者もカラフルな鳥に姿を変えられてしまいます。
西の国の面々は、鳥の姿の従者から話を聞いて賢者を伴い、張り切って西の国に向かいますが、王宮前で待ち受けていたのは西の国のバートレット将軍でした。
将軍の中央の国に対する印象は良くないようです。彼は魔法舎が中央の国に置かれていること、中央の国の政治的実権が強いことを不満に思っていました。ムルが魔法科学を発明して以来、西の国は資源を消費しながら科学の力で目覚ましい発展を遂げてきました。仮に中央の国と西の国が戦争になれば、東の名門ブランシェット家も去就の決断を迫られ、ヒースは苦しい立場に置かれることになります。
32 石井聡美 人物紹介−双子編
(賢者日記1の記事95から続き)
日誌係を拝命される前、ファウストとの話し合いを終えてフィガロが戻ったとき、シャイロックの心臓が燃えてうろたえる賢者を双子がなぐさめていました。そんな双子にフィガロは憐れむような蔑むような冷たい視線を向けます。「カエルのエチュード」では、師である双子にも臆せずにわだかまりをぶつけるフィガロの姿がありました。
ホワイトはスノウが魂をつなぎとめた状態にあります。スノウはホワイトと自分は一心同体であると考えていますが、ホワイトは自分の存在がスノウの意思次第(自分はスノウの傷心を癒すために作り出された存在であり、スノウがつなぎとめることをやめてしまえば消えてしまう)であることに不安を覚えています。時々自分の考えや振舞いが本当に自分のものか、スノウのものか境目がわからなくなるのです。そのことが伺えるイベストが「祈り咲く雪街のラプソディ」です。
氷の街で行われる死者を迎えるための祭りの実施をめぐってスノウとホワイトの意見が分かれます。祭りが行われるのは二人が絵の中に閉じこめられる夜の間でした。祭りの中止を提言したホワイトにスノウが怒ったのです。結局、賢者に加えて西の魔法使いと北の魔法使いを伴い氷の街を訪れることに。西の魔法使いは双子の屋敷で祭りの衣装を探し、北の魔法使いは供花(夜灯花という氷の街でしか見られない花)を集めて祭りが始まります。
31 削除済
30 石井聡美 人物紹介ー双子編
さらに巨大化した厄災が襲ってくる危険に備えて、カインの提案で魔法舎で共同で生活することになった魔法使いたち。中央の国はオズ、南の国はフィガロ、東の国はファウスト、西の国はシャイロックがそれぞれ先生役を務めることになりました。そして北の国は最年長のスノウとホワイトが先生になりました。
29 石井聡美 人物紹介ー双子編
賢者(真木晶)がこの世界に来たばかりの頃、手がかりにしたのが前の賢者が残した賢者の書です。双子に賢者の書が収められた図書室に案内されたとき、賢者はホワイトが幽霊であることを告げられます。
双子はいつも一緒にいました。ところがムルの一言によってスノウは孤独を知りたくなり旅に出ることを望みました。ホワイトはそれを拒否。殺し合いともいえる喧嘩の果てにホワイトはスノウの返り討ちに遭ってしまうのです。何かと賢者や若い魔法使いを慰めてくれる双子ですが物語が進むにつれてホワイトの苦悩が濃くなります。

スノホワの見分け方(イベストによっては役立ちません。悪しからず)
私的スノウのチャームポイントは後ろにはねたくせっ毛です。
リボンは緑に白いライン。
因みに大人姿ではネクタイが黒に近い色で、髪はもっとはねてます。
ホワイトは名前の通り白のリボンに緑のラインが入っています。
ネクタイも白です。ホワイトは前髪の方がはねてます。
二人の紋章だけ半分に割れていて首のところにそれぞれ反対側についています。
スノホワで「左右」と、虚像を見たまま素直に読み取ると見分けやすいと思います。ただし、虚像なので実際の位置は逆になります。
28 石井聡美 新キャラクター1
賢者である前に一介の人間である晶。「自分にできることは何か?」と日々思い悩む彼のために北の双子(スノウとホワイト)が用意したのがサクリフィキウムという猫のような使い魔でした。当初は、おのれの身に災いが降りかかったとき代わりに被ってくれる存在ときいて距離を取っていましたが、任務に同行するクロエらの励ましを受けてその存在を受け入れていきます。
27 石井聡美 これからの物語
ヴィンセントは視察を終えた際、賢者に魔法使いの弱点に関わる質問をします。答えられない賢者に、魔法使いとの信頼関係が揺らいだヴィンセントはクロエが贈ったクラバットを突き返します。(クロエはメインストーリーの一部でもパレード後のパーティーで知り合った人間の女性に青い鳥の刺繍を入れたスカーフをプレゼントして破られてしまいます。破れたスカーフはラスティカが引き取りました)アーサーはヴィンセントに「クロエは人は呪わない」と約束。この後にオズは賢者にアーサーの予言(大いなる厄災で命を落とす)を告げます。賢者は先生陣を招集しますが、そこでシャイロックの心臓が燃えだします。シャイロックは厄災の傷ごと引き受けることにしますがその前にオズが杖を振ってしまい(、出発がのびてしまいました。)その後、ノーヴァとの対峙にも備えて賢者は自由を求める魔法使いを結束させるため、国ごとにリーダーを選びそれぞれに日誌を託します。中央からはカイン、北からはブラッドリー、東からはファウスト、南からはフィガロ、西からはラスティカが選ばれました。
この後、物語は中央の国と西の国に分かれて進行。中央の国の旅立ちを前にカインの前には幼児化したオーエンが現れます。カインは仲間にオーエンの秘密を告げないまま、一緒に連れて行くことにします。
(カインはオヴィシウス事件の中で幼児化したオーエンにケルベロスをけしかけられました。そのため中央の最年少、リケを危険にさらすわけにはいかないのです)
26 石井聡美 これからの物語
二部ではアーサーの叔父、ヴィンセントがある報告書を手に魔法舎を視察します。そこに書かれていたのは、
世界各地で(※)月蝕の館にあったものと同種の魔法陣が発見されたという事実でした。その場所にはボルダ島も含まれていました。
残念ながらノーヴァが何者であるのか詳細はつかめないままでしたが(唯一の手掛かりは東の国の首都、雨の街の図書管理署に魔法使いギルドに関係する書物がかつて存在し、共同著者名にノーヴァらしき人物が名を連ねていたということ)、ニコラスが白い髪の婦人と会っていたという記述がありました。婦人はかつてシャイロックが沈めたというアダムズ島について調べていたようです。
以上の情報から魔法使いたちには国ごとに役割が振られました。
西の国の面々はボルダ島の儀式の痕跡を追います。
中央の国は、西の国の将校クラブでニコラスが会っていたという人物の足跡をたどります。
東の国は雨の街でノーヴァの本(「共栄のルールブック」)と魔法使いギルドについて調べます。
南の国の面々は、中央の国の復興を手伝ったお礼として提供された空き家
で人間と交流をはかります。
北の国には待機が命じられました。
25 石井聡美 おさらい年表(再掲)
年齢は2019年〜20年を基準に。
2000歳越え 双子
      フィガロ
      オズ
1500歳   ミスラ(チレッタに育てられる)
      シャイロック(元貴族)&ムル
1200歳   オーエン
 600歳   ブラッドリー
       ネロ(ブラッドリーが首領を務める盗賊団に加入)
       少なくともこれ以前にオズが世界の半分を支配  ↑
 400歳   ラスティカ(元貴族)
       レノ(元炭鉱夫)
       ファウスト(中央の革命後、火炙りに)
150年前   東の国の雨の街惨殺事件
       ブラッドリーの逮捕
 22年前   カインの誕生(8.6)
 20年前   ルチルの誕生(7.1)、クロエの誕生(11.12)
 18年前   ヒースの誕生(6.29)
 17年前   アーサーの誕生(3.9)
       シノの誕生(4.14)
 16年前   リケの誕生(10.2)
 15年前 ミチルの誕生(12.15)、チレッタの死、ルチルの魔力が半分に
      オズがアーサーを引き取る(アーサー4歳)
     カインが騎士団長に就任→ニコラスは西の国へ
  4年前 アーサーが帰還
     カインが解任
     ニコラスが帰国&儀式を行う
   厄災の襲来→北の魔法使い(双子、ミスラ、オーエン、ブラッド)
         ムル&シャイ、カイン、オズ、ヒース&ファウスト
         に傷の症状が出る   
     賢者の召喚
   魔法使いの補充→アーサー、リケ、シノ、ラスティカ&クロエ
      ネロ、南の魔法使い(フィガロ、レノ、フローレンス兄弟)
     パレード
     トビカゲリの襲来
     ニコラスの最期〜叙任式
     祝祭
     五か国和平会議の妨害(オヴィシウスの事件)と開催
 現在  ボルダ島に新領主が就任
24 石井聡美 二周年
リリース2周年を記念する物語では、アーサーに新領主就任祝いの招待状が届き、魔法使いたちは西の国の観光地、ボルダ島に向かいます。どうやら魔法使いと人間の溝を埋めることに理解を示してくれる人の様子。ところが、西の国に異変が起きたことで新領主(女性)は城に呼ばれてしまい、賢者とその魔法使いはパーティー会場に残されます。その夜はヴィネイター流星群が見られる日で魔法使いたちはそれぞれに思い出を語り合います。
23 石井聡美 一周年
五か国にはそれぞれテーマカラーがあるようで、中央は黄色、西は赤、北は紫、東は青、南は緑となっています。それぞれの国に、年齢と背丈の異なるオーレオリン、スカーレット、バイオレット、シアン、ビリジアンという名の娘が、名前のカラーリングに合わせた特徴的なアクセサリー等(オーレオリンはピアス、スカーレットはカクテルハット、バイオレットはチョーカー、シアンは手袋、ビリジアンはブローチ)をつけてあらわれました。ネロは、雨に濡れていたシアンに「幸運の指輪」にあやかって自分の水色の傘を渡します。
22 石井聡美 一周年
オヴィシウスの狙いは恋人のように慕っていた女性、ターリアを蘇らせることでした。スノウとホワイトの予言を信じて、彼は333年の時を経てオズの気配を宿した強力な媒介を手に入れ、木の枝を5人の娘の姿に変えて地(ミノタウロス)、空(バジリスク)、海(リヴァイアサン)それぞれの魔獣の餌として与えました。一連の儀式により過去と次元がつながったことで、グランヴェル城は薔薇の蔓(と化したターリア)に覆われました。さらに賢者がオヴィシウスに連れ去られて魔法使いたちと引き離されてしまいます。そこで、魔法使いたちは協力して魔獣退治と賢者の奪還に臨みます。その過程を通してこれまで書いてきた絆がより深くなっていきます。
21 石井聡美 祝祭
賢者のもとには、今回の大いなる厄災の影響で大陸各地で起きてい
る怪異を解決してほしいという依頼が正式に舞い込むようになっていました。かといって依頼のひとつひとつに応えていてはとてもさばききれません。そこで、西の国、中央の国、東の国、南の国、北の国と順にそれぞれ
の太古の神殿を蘇らせる儀式を行い、元々その土地に根付いていた精霊を眠りから起こして従わせ厄災の影響を弱めることにします。
(この祝祭の後、オヴィシウス事件が起こります)
20 石井聡美 エチュード 中央
「宝剣のエチュード」
革命軍時代のアレクとファウストに憧れるリケの初任務。中央の国と東の国の魔法使いたちは、初代国王アレクがかつて革命時代に手にしていた宝剣、カレトヴルッフを魔術の媒介に使われないように聖堂から城の保管庫へ移すことに。宝剣の権威にしがみつき、魔法使いへの不信が根強い司祭の説得にアーサーは苦戦。ネロが提案した強硬手段とは?

魔法使いの約束リリース一周年を記念して作られた物語では、中央の国で、五か国和平会議が開かれることになりました。賢者の魔法使いも前日の晩餐会と式典に出ることになっていました。ところが、オヴィシウスという人形遣いがバジリスク、リヴァイアサン、ミノタウロスという魔獣を放って邪魔をします。宝剣カレトヴルッフはこのうちリヴァイアサンを封じるために使われました。
19 石井聡美 エチュード 南&東
「カエルのエチュード」
(南の兄弟を危険にさらすのを恐れる過保護なミスラら北の魔法使いを伴い、雨の止まない無人の村に向かう南の魔法使いたち。その正体はレノックスが放浪中に出会ったという魔法使いがとある「友人」のために作った動く庭。主のいない庭でブラッドリーが選んだ粋な弔いの方法とは?
※オーエンは帯同せず)
「向日葵のエチュード」
(トビカゲリの事件後、ヒースクリフの実家から依頼され、東の国と南の国の魔法使いたちは向日葵畑が美しい村に向かうことに。怪異のために向日葵畑を焼こうとする村人に待ったをかける魔法つかいたち。怪異を起こしているのはファウストとレノックスの知り合いのようでー)
18 石井聡美 エチュード 西&北
新しい魔法使いがそろい、トビカゲリが実体を持ち死者があばれる事態を収拾するまでは時間差があり、この間もまた事態の収拾後も、魔法使いたちは共同生活をしながらチームを組んで異変を解決する任務にでます。
今回は魔法舎の体制がととのう前からの初任務が書かれるエチュードの詳細をご紹介。
「仮面のエチュード」
(魔法舎に来て間もない頃、西の国クロエの初任務を南の国の面々がサポート。国境の城に収蔵されていたはずの仮面が身近な人物に成りすまして動き回る怪異が発生。中央の国と西の国の外交処理に駆り出されてフィガロの交渉術とシャイロックの美意識が対立?)
「盗賊のエチュード」
任務の前、ブラッドリーは、五か国のなかで最もまとまりに欠ける北の国の教育役を押し付けられてしまいます。結局、刑期の短縮と盗賊団にいた元仲間(すなわちネロ)が見つかっても不問に付すことを条件に承諾しました。魔法舎のシャイロックのバーで説得を試みていると西の魔法使いたちが合流。その際、ブラッドリーはラスティカからカフスボタンをくすね
るのですが、「(欲しいのなら)喜んであげるよ」というような言葉をかけられ、矜持を奪われた形となって興をそがれて返してしまいます。
その後改めて協力を申し出るブラッドリーに賢者が与えたのは、中央と北の国境を往来する商人を襲う盗賊団のアジトを突き止め捕まえる任務でした。(※北の場合「任務」という言い方をすると面倒くさがるので、賢者はゲーム方式の訓練という体裁をとります)
無事盗賊のアジトを突き止めて、ラスティカは同一の品をブラッドリーに贈ります。ブラッドリーもラスティカの厚意を汲んで受け取りますが、贈られたり譲られたりすることよりも奪う(欲しいものは)自分で取りに行くことに重きを置いているので、カフスボタンは賢者に託されます。
17 石井聡美 一部ネタバレ
実は、ニコラスこそが月(大いなる厄災)を召喚した人物でした。ニコラスはカインに負けた後で西の国で魔法科学を修めて帰国し、魔法科学兵団団長になりました。魔法使いを嫌悪するような発言の裏では魔法使いへの憧れており、月蝕の館で召喚の儀式に手を染めました。この世界では人間として生まれた者が魔法使いになることはありません。そのニコラスの入り組んだ感情を利用したのがノーヴァという人物です。一連の事実を告げたのは厄災の傷で幼児化したオーエンでした。

死体を贄としたためにトビカゲリという鳥が実体化し、死者が中央の国の街を跋扈しますが、21人の力を結集して事件は収拾しました。ニコラスも鳥に変容しますがファウストの手で永遠の眠りにつきました。
16 石井聡美 これまでのお話4
中央の国の王子アーサーは、大いなる厄災の影響を受けて意気消沈する国民の士気を高めるべく、パレードを行うことにします。パレードは盛況のうちに幕を閉じ、お城では晩餐会が開かれました。魔法科学兵団団長のニコラスは、厄災がもたらした甚大な被害は賢者の魔法使いが役目を果たさなかったからではないかという疑問を呈します。そこにオズが北の魔法使いを伴って現れたことで場の緊張はピークに達しました。ヴィンセントは
オズに中央の塔の修復を依頼しました。ところが大いなる厄災の影響を受けているオズは眠ってしまい、一人では修復することができません。
一方、東の国の魔法使いたちは、墓地からあらわれた巨大な鳥により塔が崩れたというシノが聞いた話をもとに墓地へ行きます。墓地は掘り返された跡がありましたが高価な埋葬品が奪われた様子はありませんでした。ここからファウストは厄災の力を借りて何らかの儀式が行われたのではないかと推測します。その答えは、珍しい魔法道具や学術的価値の高い資料(遺跡、遺品、美術品)などを保管した月蝕の館にありました。賢者は魔法管理大臣のドラモンドに依頼されて、西の国の魔法使いとともにクックロビンを探しに向かいます。
15 石井聡美 メインキャラ西編2
クロエ.コリンズは西の国の泡の街という貧民街で育ちました。家業は仕立て屋です。魔法使いである彼は親からも姉からも忌み嫌われ、小部屋に隠されるようにして育ちました。そこに助けに現れたのがラスティカ.フェルチです。
ラスティカの弟子となったクロエですが、師匠には、出会った人を片っ端からいなくなった花嫁と思い込んで鳥かごに入れるという困った癖に加えて、金銭感覚にうとく、すぐ口車に乗ってお金や高価なものを差し出してしまうところがあります。年長組ほどではないにしろ長寿の魔法使いともなると時間の感覚にもうとくなる様子。一方で敵に一人で立ち向かうほどの魔力をもち、人や物の真価を見抜く頼もしさもラスティカにはあります。(祝祭や二部で詳細を取り上げる予定)貴族の出らしく、芸術にも造詣が深く鍵盤類をはじめ楽器の演奏を得意としています。
これまで魔法の面倒はラスティカが生活の面倒はクロエが見る形で二人で旅をしてきました。
賢者の魔法使いに選ばれてからは、正装をはじめクロエの作る服がストーリーを彩ってくれます。いつもさり気なく同行者に心を配ってくれるのがクロエの魅力です。
14 石井聡美 メインキャラ西編1
西の国の魔法使いの特長は、愛と刺激と芸術を好むことです。
ムル.ハートは優秀な学者でした。優秀であるが故に彼が研究対象としたものこそ月(大いなる厄災)でした。その代償として一度彼の魂は砕け散ってしまいます。今のムルは欠片をシャイロックがつなぎとめたものです。
欠片とはいえ、賢者が一番最初に会う魔法使いこそムルなのです。好奇心の塊であるところは今も変わりませんが、不用意な言動が目立ちシャイロックをやきもきさせます。
シャイロック.ベネットは西の国で魔法使い専門の酒場(ベネットの酒場)を開いています。元は貴族の出で王室にワインを献上していた頃もありました。大いなる厄災の影響で不定期に心臓が燃えます。意外と負けず嫌いでマイペースなところがあります。地元を愛する一方で魔法科学の影響で日々景観が変わっていくことを憂いています。彼がキセルをくゆらせ始めたら彼の美意識に反する行いをしていないか顧みる必要がありそうです。
13 削除済
12 石井聡美 メインキャラ〜因縁組
魔法使いは心で魔法を使いますが、北の魔法使い、オーエンだけは人の悪意や孤独、嘘(人に隠している本音や秘密)などを源にします。
中央の国の魔法使い、カインは母親から魔法使いであることを隠すように言われて育ちました。騎士団長のニコラスに憧れて剣の腕を磨き、御前試合に勝利して遂に騎士団長の職を得ますが、そこにオーエンが現れました。仲間を守るためにカインは魔法を使い、職を解かれてしまいます。まるで置き土産のようにオーエンは自分の左目とカインの左目を交換して去ります。その後、カインは賢者の魔法使いとしてヒースやファウストと共に闘い、触れないと相手に見えないという傷を負います。
11 石井聡美 メインキャラ北編1
ミスラは北の国の死の湖で、船で死体を運搬する仕事をしていました。
ミスラの魔法の師匠が南の兄弟の母親であるチレッタでした。魔道具の髑髏も元々はチレッタの物です。丁寧な物腰と獣性の両面をもち、空間移動は魔法使いたちから重宝されますが、普段は何を考えているのかつかめません。

オズが世界支配をやめた後、それに継ぐ存在として名をはせていたのが「死の盗賊団」の首領、ブラッドリー。ある日、北の王家に貢物をする中央の商団を狙って、彼は仲間の合流を待っていました。ところが待ち人は現れず、代わりにやって来た双子と中央の国と距離を取っているはずのフィガロによって収監されてしまいます。実は今から150年ほど前、東の国でおぞましい事件が起きていました。罪のない市民が六人の魔法使いによって惨殺されたというのです。人間の怒りを鎮めて良好な関係を築くにはブラッドリーは都合がよかったのでした。魔法使いが約束を破ると魔力を失うことを利用して、彼は「逃げない」ことを誓わされてしまいました。
ネロは東の国で料理屋をしていたところを召喚されました。かつてはブラッドリーの盗賊団で「血の料理人」とあだ名されていました。ブラッドリーの待ち人はネロだったのですが、彼は現れませんでした。二人の生き方には相方の死と隣合わせになることに関してズレが生じていたのです。魔法舎で再会後、ネロまで収監されないよう二人はしばらく他人の振りをしていました。
10 石井聡美 メインキャラ南編
ここからは、東の魔法使いと行動することの多い南の魔法使いについて。
フィガロは元はオズより長く生きている北の国の魔法使い(雪崩に襲われた故郷でひとり生き延び、双子に見つけられました)で、アーサーのこともよく知っていました。本来の彼は交渉力に長け、目的のために妨げとなる者は容赦なく切り捨てる冷酷さも持ち合わせていますが、南の兄弟(ルチルとミチル)と行動を共にするときは「力は弱いが優しい青年医師」の振りをしています。
ルチルとミチルは元は北の大魔女だったチレッタの息子です。実はフィガロは双子(スノウとホワイト)からチレッタが次に産む子が南の魔法使いを全滅させると告げられていましたが、ミチルにはそのことを伝えず、故に強い魔法を教えることを避けていました。
ルチルはミチルが生まれたとき、自分の魔力を半分渡しました。既に父親を亡くし、さらに母親まで亡くしたことで心細くしていたところに支えとしていた魔法使いがいました。それが北の国でオズに次ぐ魔力をもつミスラです。
9 石井聡美 これまでのお話3
シノは元々孤児でしたがブランシェット家に庭番として雇われ、今は東の国のシャーウッドの森の管理も任されています。ブランシェット家はシノにとって居場所と役割、魔法使いとしての誇りや意義を与えてくれた大事な存在でした。容姿も頭も良いヒースクリフはシノの自慢の存在でしたが、当人は自分に自信が持てず、シノをやきもきさせていました。ヒースの態度はひいては同じ魔法使いであるシノのことも否定しているようにシノは感じているのでした。魔力が強いこともあり、相手のことをよく確かめずに前に出て勝ちを急ぎ手柄を求めるシノの行動の裏にはヒースクリフへの熱い信頼があるのです。
8 石井聡美 これまでのお話2
アレクが人間を、ファウストが魔法使いたちをそれぞれまとめて作戦は上手く進行しているかに見えました。ところが勝利を目前に突然フィガロが戦線を離脱してしまい、風向きが変わります。
突如アレクは心変わりをし、魔法使いたちを処刑してしまいます。レノッ
クスはファウストを火炙りから救おうとしました。レノックスの魔道具はファウストが閉じ込められていた檻の鍵だったのです。しかし直前までファウストは親友であるアレクを信じ続けました。
ファウストは責任を感じてレノックスのもとを去り、以後レノックスは南の国に落ち着くまで各地を放浪していたのでした。
その後、アレクは自らの名を冠したグランヴェル朝の初代国王になりました。しかしその裏で多くの魔法使いが処刑されたことは公にはされませんでした。そればかりでなく、ファウストはアレクと共に建国に尽力した英雄として祭り上げられてしまったのです。
ファウストは東の国に引きこもり、呪い屋を始めました。やがて賢者の魔法使いとして召喚され、ヒースクリフと師匠であるジャックという名の魔法使いに出会います。厄災戦でジャックは命を落としました。
魔法使いは約束を破るとその魔力を失います。魔力の弱いジャックは何も
知らない弟子に「互いを守る」と約束させていました。ヒースクリフと新しく召喚された東の魔法使い、シノも例外ではありません。
7 石井聡美 これまでのお話1
魔法使いの中でも最強と恐れられているオズ。かつては世界の半分を手中に収めたと言われています。
北の国の城でひっそりと暮らしていたオズはある日、一人の少年を拾います。それが中央の国の王子、アーサーでした。魔法使いとして生まれた故にあろうことか、偏見を受けることを恐れた実の母親である王妃によって4歳にして捨てられてしまったのです。
魔法使いは、石になってしまった他の魔法使いを食べることによってその魔力を手に入れることができます。当初はオズもアーサーを石にするつもりでしたが、アーサーにとってオズは父親でもあり魔法の師匠でもありました。アーサーに魔道具の本を与えたのもオズでした。オズもアーサーの
腕白さや好奇心に戸惑いながらまんざらでもない様子。時が流れアーサーも13歳になっていました。ついに王室から迎えが来ます。
オズは自らの気分で天候さえも操ることができます。アーサーが帰ってしまってからというもの、ただでさえ厳しい北の国の天候は荒れに荒れ、冬の最中にいるようになってしまいました。
それ以後二人が顔を合わせることはありませんでしたが、恐ろしい宿命がアーサーを待っていました。オズが北の国出身者にも関わらず中央の魔法使いとして召喚されたのはその宿命を逃れたかったからなのです。しかし
無情にも、アーサーは召喚されてしまったのでした。

時は遡ること約400年前、オズが支配をやめてしまった世界はすっかり荒れていました。レノックスは父親と共に炭鉱で働いていましたが、暴動が起き父親を亡くしてしまいました。そんなときファウストの噂を聞きつけ合流します。
ファウストはもともとは中央の国の出身者でした。彼は人間の幼馴染アレクと共に人間と魔法使いが手を取り合う理想の世界を築くために立ち上がりました。そしてアレクの思いに応えるためにファウストはフィガロに弟子入りを志願します。
6 石井聡美 お引越し4’
ストーリーに関わる人間関係のまとめ
強い絆   オズとアーサー
縁ある二人 ミスラとルチル
因縁    オーエンとカイン
元相棒   ブラッドリーとネロ
年長者   フィガロと双子
元主従   ファウストとレノックス
幼馴染   ヒースクリフとシノ
愛憎    シャイロックとムル
師弟    ラスティカとクロエ
仲良し   リケとミチル
5 石井聡美 お引越し4
魔法使いは心で魔法を使います。魔法使いが使う呪文はそれぞれ違い、好きな言葉を唱え続けていると魔力が宿るそうです。
北の国
スノウ&ホワイト 「ノスコムニア」 人形
ミスラ      「アルシム」   水晶の髑髏/チレッタのおさがり
オーエン     「クーレ.メミニ」 トランク(ケルベロスを飼う)
         「クアーレ.モリト」
ブラッドリー   「アドノポテンスム」銃
東の国
ファウスト    「サティルクナートムルクリード」鏡
ネロ       「アドノディスオムニス」    カトラリー
ヒースクリフ   「レプセヴァイヴルプスノス」  時計
シノ       「マッツァースディーパス」   大鎌
中央の国
オズ     「ヴォクスノク」        杖
アーサー   「パルノクタンニクスジオ」   本/オズから
カイン    「グラディアスプロセーラ」   剣
リケ     「サンレティアエディフ」    ランタン
南の国
フィガロ   「ポッシデオ」         オーブ
ルチル    「オルトニク.セトマオージェ」  羽ペン
ミチル    「オルトニク.セアルシスピルチェ」薬瓶
レノ     「フォーセタオ.メユーヴァ」   鍵
西の国
シャイロック 「インヴィーベル」     キセル
ムル     「エアニュー.ランブル」   指輪
ラスティカ  「アモレスト.ヴィエッセ」  鳥かご
クロエ    「スイスピシーボ.ヴォイティンゴーク」裁縫箱
魔法使いにできないこと
1死者を生き返らせる
2時間を巻き戻す
3無から有を生み出す
4 削除済
3 石井聡美 お引越し2
大いなる厄災の戦い中に仮にも魔法使いが石になってしまうと、その分を新たに賢者が召還することになります。今回の厄災は強大なため半分が入れ替えになりました。そして元からいた魔法使いたちはそれぞれに傷を負ってしまいました。
北の国 傷のある者 全員
スノウ&ホワイト(夜は絵に閉じ込められる)
ミスラ(不眠症)オーエン(性格が幼児化、間の記憶がない)
ブラッドリー(くしゃみをすると空間移動してしまう)
南の国 傷のない者 全員
中央の国 傷のある者 オズ(夜は眠ってしまい魔法が使えない)
           カイン(触れないと相手が見えない)
     傷のない者 アーサー、リケ
東の国 傷のある者 ファウスト(夢が外に漏れる)
          ヒース(恐怖を感じると黒豹になる)
    傷のない者 ネロ、シノ
西の国 傷のある者 シャイロック(不定期に胸が燃える)
          ムル(魂が実体化する)
    傷のない者 ラスティカ、クロエ
2 石井聡美 お引越し1
魔法使いの約束概要
人と魔法使いが共存する世界。
この世界では昼でも月が浮かび「大いなる厄災」と呼ばれ、忌避される。
年に一度、異世界から来た賢者に召還された魔法使いが月を追い返す戦いを続けている。
そんな中、歴戦の魔法使いたちが苦戦を強いられるほどの厄災が襲来。
魔法使いの半分を失い前任者も行方不明の中、プレーヤーが召還される。
プレーヤーが「召喚の儀」行うと、東西南北と中央の五つの国に住む選ばれた魔法使いの体にクロユリの紋章が浮かび中央の国に召喚される。
五つの国それぞれに特色があり、出身は別の国であってもその国に長く住むと魔法使いたちはそれぞれその国に合った性格になります。
北の国 人が住むには厳しい環境。凶暴で非協力的な魔法使い多し。
魔法使い/スノウ、ホワイト、ミスラ、オーエン、
    ブラッドリー(ブラッド)
東の国 保守的で魔法使いにも懐疑的。人間関係を守るため法典が多い。
    魔法使いの性格は陰気で人嫌い。根は真面目
魔法使い/ファウスト、ネロ、ヒースクリフ(ヒース)、シノ
中央の国 魔法管理省と魔法舎(賢者の魔法使いの共同生活の場)
     がある。
     リーダータイプの魔法使いが育ちやすい。
魔法使い/オズ、アーサー、カイン、リケ
南の国 高原や山、湖に囲まれた開拓途中の国。
    人と魔法使いが手を取り合って暮らす。
    力は弱いが温厚な魔法使いが住む。
魔法使い/フィガロ、ルチル、ミチル、レノックス
西の国 魔法科学が発展した国。街並みがよく変わる。
    貧富の差が激しい。快楽的で刺激を好む。
    魔法使いたちもお祭り気質で気分屋(マイペース)。
魔法使い/シャイロック(シャイ)、ムル、ラスティカ、クロエ