1 東洋

<村から文字への感受性>

 
先週へ引き続き、今週も実家へ帰った。

メイッコがリンパ腺を晴らし、万全ではないながらに、昨日もどうぶつのもりでシオミと楽しく遊んでいるご様子を見て、何処とない安心感を覚える。

どうぶつのもりというゲームのチャットシステムは、ひらがな、カタカナ、幾つかの記号のみで統一されているため、文字の読み方や書き方で悩まされることはない、が、過去ログはべスフレ専用のものしか残らず、通常のものは5秒程度で流れてしまうため、文字の打ち筋に読み手が追い付かないということが多々ある。この場合いの良くあるに対する意味合いについては、俺個人の問題を指したものではなく、ドウモリユーザーであるなら、よくあるだろうといった意味合いの元使ったものでもあるということも加えて書いておきたいと思う。例え、点や丸やスペースを活用したにせよ、ひらがなのられつというものは、おもいのほかよみにくいものであり、それがどうぶつのもりないのチャットシステム15もじていどであったにせよ、5びょうでながれてしまえば、よみてもよみきれないということはよくあるようにおもわれる。そのため、おれはドウモリ内で文字を打つ場合い、言葉を区切り、加えて、1拍開けて、発信ボタンを押すことを自然と身に付けていた。

昨日、メイッコのチャットを見ていて、そこが気になっので教えたが、無論、メイッコは5歳なので、これを教えるにしても、一言で頭に入る言葉を選んでやる必要がある。

この時の場合いは……「『いまからおみせにいってくるね』ではダメだよ。チャットをする時は少しずつ書いてあげるんだよ。そうしないと読めない人もいるんだよ。『いまから』『おみせに』『いって』『くるね』みたいな感じにね」といった具合いである。

それを使えると、早速、その言葉を実践し、何やらピコピコやり始める。この、夢中で何かをやっている時の横顔がたまらなく可愛い。それに対し、シオミもお姉さんとして優しく、対応してくれていた。それを見て安心した俺は、ドウモリ内の俺をベンチへと座らせ、再び、心霊番組に目をやる。暫くして再び、横目でメイッコの3DSを覗くと、シオミも同じ文字の打ち出しをしていた。俺が聞く前に、自慢気な顔付きで「シオミにも、このやり方を、教えたんだよー」と、得意気になって言ってやがる。子供は誰に教えられるでもなく、自然と良いものを吸収し、それを短期間で自分のものにまでしてしまう。

大人になれば疲れやダルさを感じてしまう鬼ごっこやカクレンボといった遊びでさえも子供は誰に頼まれるでもなく、何時間とやり続けてしまう。それも楽しんだ上でやりきってしまうのだから文句の付けようもない。その柔軟性に加え、楽しみ尽くす体力さえ有り余っているとなれば、いよいよ、お手上げである。横目でとーよー村を駆け回るメイッコとシオミを見て、俺はそんなことを考えたのであった。
 
BY/東洋
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2 東洋
 
シオミがメイッコと仲良いのは喜ばしいことであり、本日も素敵な手紙をシオミからプレゼントされ、得意気に喜んでおられたが、上からの話の続きとして、その後、非常にみっともない事件も起こったため、続けてそれも書いておきたいと思った。

事件は昨日、夜中、シオミとタマちゃんが眠ったあとに起こった。

何気なく、3DSを開くと、ケンが1人で何やらバカみたいなチャットを打っていた。前の事を反省したのか、今回はココラでバカにされぬよう、証拠の残らぬ通常チャットを使っていたため、いつ村へ来たのか、何処から始まり、今に至るのかは不明であったが、まあまあ、俺が見た段階では随分と文字の1人プレイが突っ走っておられたため、もう一通りのイジケンボウ将軍モード「おーい!みんなー、なんで俺を無視するんだよー」から「本当はコッソリ俺を見ているんだろー?」の、勘違い劇場は終えた後だったのだろうとは想像が付いた。前回同様、直ぐに対応しようとは勿論考えたし、フツー俺はそういうことはしないが、ちょっと今回はイジワルをしてやりろうといった想いも含め、暫く黙って見る方に回ってみた。すると、ますます、文字にエンジンが掛かり出し、こらやこれやと色んな文字を1人で勝手に繰り出していた。まあ、押したら引き、引いたら押すという人間の特徴が実に明確に表れやすい人物であるのは前々から知っていたが、それ以上に、流石である出来事のように思えた。こうでなくちゃいけないし、実に俺に見劣りしない文字の打ち筋を持ったゲームキングスの相棒であることは間違いないが、先週の土曜はお泊り会と同時進行でハイパー天国でもキャラセッションを手伝って貰ったので、そこについても書いておきたいと思う。

というのも、実は、前々から、あーいった形での文字キャラに特化させたラリーを誰かしらとしたいとは考えていたが、的確だと思えるユーザーもいなかったため、これまで誘ったこともなかった。ケンは器用なので、やれるとは分かっていたが、想像以上に面白いものが出来た、というのは、実は、嘘で、まあ、1人であれだけの文字が打てるケンとなら、あの程度のものは出来るだろうとは想像も付いていたため、とくに驚く程のものではなかったったようには思えている。

今回のハイパー天国のコメントも、勿論、1つ1つ解説すれば、全部に置いてアレコレ言えはするだろうが、今回はトータル的な思考に目を向けたいと思う。まずは、あれだけ、簡単な打ち合わせで、これだけのものが出来たということが凄い。打ち合わせといったところで「文字キャラ大会しようぜー」くらいの簡単なものであり、それだけの説明不足とも成り兼ねない言葉のみで、相手がやりたいことの雰囲気を掴んでくれる柔軟性に加え、見事やってのける部分に、改めて文字の振り幅を思い知らされもした。ちなみに、その柔軟性を買って、1月程前より、9月目途でウルトラ地獄でのサイファーへも招待しているが、ウルトラ地獄は作った段階から、最初の参加者はケンにしたいと考えていた。理由も書いておきたいと思う。

まず、柔軟性や対応力があるのは上でも書いた通りだが、それに加えて、ケンには他人のフィールドで文字を遊ばせるパワーがある。

破壊力とでも言えば良いだろうか。とにかく、普通、何かしら、面白い流れがあったにせよ、逆に、面白ければ面白い程に、そこへ対し、ど真ん中から突っ込んでいくということが難しくなるものであるが、それもビビらずやりきってしまう根性がある。それも、俺との文字キャラ遊びなんてものは、どう転んでもとーよーとの比較はされるものになるだろうし、まあまあ、フツーはやったにせよ、10ラリーが関の山のようにも思われる。逆にそこそこの内容で20ラリーも出来れば大したものだと認めようとさえ思う。ココはプレイヤーにならなければ分からないところだろうが、本当にそのくらい難しいものだと俺自身は思っている。それを踏まえ、それをやり切り、やり切ってしまう大胆さに加え、俺に負けず劣らずな繊細な洞察力もあるが故に、腰を添えてジックリ文字を遊び合わせるということも出来る。ココが面白いし、勿論、どう転ぶかというのは未知数であるが、1つ、文字打ちラップというデタラメな方向性から文字が消化出来るテリトリーをエネルギーの有り余った彼に開け渡しておくのも楽しくなるだろうと思われたことが、俺が誘うキッカケと繋がったことは書いておこうと思った。

そして、天国はこのオンリーツーで暫く楽しませて貰うが、地獄の方に関しては、ケンの後に声を掛けようと思っているユーザーが他に何人かいる。そのうちの1人を書いておくと、シオミである。シオミはガキンチョのクセにわりと面白い文字を打つので、ケンとの文字打ちラップに味が出た後にでも交えてみれば、わりと楽しくなる気がしている。とは言え、表向きな文字の打ち筋に関してはケン以上に未知数なため、そもそも、話を受けてくれるかは不明であるが、まあまあ、とーよーサイドとしてはオファーを掛けようと思っている胸はこの場で予め書いておこうと思った。本日は以上。

BY/東洋
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