担々麺

「担々麺食べたいなー。牛丼も食べたいなー」
「おっ元気出てきたじゃねえか」
「てへへっ。まーねっ」
キムがガリガリになってたから、心配していたのだ。
「なんでミサイル撃つのやめちゃったんだよ」
「あれからボク考えたんだ。ミサイル撃ったら日本の子供がたくさん死ぬ。それはダメだと。それに、今、ボクの国の子供たちがたくさん飢え死にしてる。まず彼らを助けないとと思ってね。ミサイルなんか飛ばしてる場合じゃねえってね、思ったわけさ。子供は国の宝だ」
「残念だなー。弱小国が大国アメリカにケンカ売ってて、かっこよかったのに。大日本帝国みたいじゃん」

「いや、そりゃボクだって調子こいてるアメリカを叩きのめしたいよ。ボクだって男だもん。オカマの日本とは違うよ。でもさ、それと子供の命とどっちが大事だと思う？」
「そりゃあ、子供の命だろ。当たり前だ」
「だからさ」
「なるほどねー。偉い！」
「てへへっ」
「担々麺おごってやるよ」
「わーい。やったー。ありがとー」
「ふふふふっ。かわいいヤツだ」

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