1 トムソン

東京は雷

アーティストたるや、半端ねえ。やり過ぎる。ハンバーガーを床に叩きつけたり、政治家の頭にマヨネーズかけたり、アーティストはやることなすことむちゃくちゃ。社員がやったらすぐ解雇だ。
でもアーティストは大人気!
とにかく社員は我慢してる。低賃金に苦しめられるハンバーガー屋の社員はきっとハンバーガーを床に叩きつけたい。でも我慢してる。やったら解雇されて女房子供が餓死する。
ゆえにアーティストが代わりにやってくれて嬉しいわけさねっ!


追記
ハンバーガー屋の社員はハンバーガーを愛してる。愛してなきゃ仕事できん。
でも睡眠時間を削られると判断能力が落ちるんさ。ハンバーガーを床に叩きつけたくなるんさ。わかる!


俺も過労に苦しんでた時期、何度も会社を燃やそうと危険なこと考えてた。
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2 トムソン
とーよー
いまだ行方不明
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3 トムソン
 夕暮れ。カラスがかあかあ鳴いている。ガメラが夕陽の前を飛んでる。オレンジ色の世界。公園のベンチで、たけしはひっそり泣いていた。今日、解雇されたのだ。まあ、たけしが悪いといえば悪い。課長の頭にマヨネーズをかけたのだ。はっきりゆって非常識だ。しかし一応、論理的理由はある。同僚のまどかが課長のセクハラに苦しんで自殺したのだ。だから。
「うぅ。仕事好きだったのに。死にたいよう……」
 たけしはだんだんと鬱になってきた。

 とそのとき!

「たけちゃん」
「ま、ま、まどか。えええええええ」
「幽霊になって再登場だよ。たけちゃん、課長に仕返ししよう」
 まどかはたけしの手を引いて、課長の家までやって来た。
「何するの」
「いいから見てて」
 たけしはドッキドキ。
 ピンポーン。
「はい……ぐはっ」
 まどかが生卵を課長の顔面に叩きつけた。
「おのれ!」
 課長が猟銃でまどかを撃とうとした。
「危ない!まどか!)
 今度はたけしが課長の顔にパイを叩きつけた。
「ぐはっ」
 課長の顔はクリームで真っ白。二人は走って逃げた。
「ひーひーおもろい」
「サイコーっ」
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