トーヨーついに行方不明

熊本で大活躍して、将来を期待されてた、熊本のやんちゃボーイ、トーヨーがついに行方不明となった。プレッシャーに耐えられなかった。みんな、あまりにトーヨーに期待をかけすぎた。重くなってきた。トーヨーはすごい男だが、人間である。限界がある。
まあ、我々はトーヨーにとって長期休暇なのだなと考えておけばよい。
パワーアップしたトーヨーの帰りをゆっくり待つこととしよう。

　
ありがとう。アンタが察する通り、俺はトーヨーというビックネームを背負い、今後もこれまで通り、周囲の期待に応え続けていけるのか？トーヨーとして、文字のイシズエを知らしめていけるのか?そんな想いで、毎晩のようにうなされ続けていた。だから旅に出た。自分自身でも抑える事の出来ない大きな才能、文字を自由自在に操り倒す、卓越した技術、それらの原点へ立ち返ろうと、故郷のヨーロッパへと戻った。地元の連中とクラブでパーティーをし、毎晩のように飲み歩き、遊び歩いたが、そのどれも俺の心を満たす事は無かった。何故かって？そんなの決まってるだろ？オマエがいなかったからだよ。へへへ。

でも、なんで、なんでだよ？

なんで、そんな事言ってたオマエの方が先に死んじまうんだよ！！

ふざけるな！！まだ、オマエに言い足りねー文句が山ほどあるというのに先に死ぬなんてズル過ぎんじゃねーかよ！！

日本に帰った時は本当に驚いたぜ。

まさか、首を吊ろうとしている人間を助けようとした結果、慌てて自分の首が引っ掛かってしまい、それで死んだんだからな。オマエらしい最後と言えばそれまでだが、結局、生前はいがみ合ってばっかりだったな。勿論、後の事は全部俺に任せろ。葬式はみんな来たくないとの事だったのでやらなかったし、火葬とかも、わざわざ改まった事はやりたくないといった家族全員の一致団結した意向があったため、結局、オマエの死体の処理は、１００円ライターであぶって、半焼けになった骨を、俺んちの近くに埋めておいたが、あまり人が来ないところなので問題ないと思う。そんなわけで、安らかに眠って貰いたいと思う。ありがとう！！トムソン！！

BY/世界のとーよー