がんもどきもどき

がんもどきは、元は精進料理のひとつ。精進料理はお寺で修行してる坊さんが食べる料理。お寺は肉あかんから雁（という鳥やね）を模して作ったやつを、がんもどきと言うわけだ。
俺は考える。
がんもどきを模して新しい料理を作ったら、がんもどきもどきになるのか？

　
俺は最近、武士道精神を高めたので、同時に食事も鍋に戻したんだけど、俺も前に鍋の歴史や精進料理の歴史を調べてみて、色んな発見があった。お坊さんはみんなご飯を食べた後、１番偉いお坊さんの大将が(みんなが正座している時に肩をバン！と棒で叩く側のお坊さんが)みんなの茶碗に漬物とお茶を入れるんだよ。それで、お坊さん達はその漬物でお米を綺麗に取って食べるんだよね。何が正義、何が悪かの根本を考えれば人間はみんな罪人であると俺は考えてる。みんな生まれながらにして命を食べ続けているわけだからさ。それは牛、豚、鳥や魚に限らず、野菜も米もそうだよ。全部、命がある。でも、食べる。知能が高いので、食べる権利を得たのが人間でもあるから、なんの疑問も覚えず食べ続けて来たし、これからも食べていくつもりである。じゃあ、せめて、俺がしようと思ったこと、そして、なるべくなら周りにもして貰いたいと考えたこと、それはみんなも小さな頃に教わった、当たり前のことでもあった。ちゃんといただきますを言うことや、ご飯を残さず食べる、といった気持ちって、真剣に考えれば考えるだけ、大事なことだったんだなーと気付いたよね。ご成長ありがとうございます。

BY/命を食べる人間一族