1 トムソン

竹島

 雪が降っていた。今日はクリスマスイブである。
 竹島は彼女とレストラン。ワインで乾杯。
「えへへー」
「幸せだなー」
 このあとはもちろんホテルでむふふふふ……というのが理想だが、彼はフリーターだから中年童貞である。暗い暗い、リア重だ。うな重ではない。うな重食べたい。カネがない……低賃金過ぎる。
 そんなわけで、悲しくて悲しくて、思わず、下校中の女子中学生に抱きついた。「いやん。やめてください」
「ぐへへへ」逮捕され刑務所に送られた。
「チッキショウ。ろくなことがねえ」
 雪はますます激しくなる。怒りの雪が降る。寒くて憂鬱で、竹島は絶望的になり、刑務所のトイレで首を吊って死んだ。
 メリークリスマス! 
 もういやだ!
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2 小説太郎
  
【竹島物語第二話〜[トナカイエンマ]】

やだ!やだ!やだ!やだ!

……そんな事を言いながら、竹島はあの世へと着れて行かれていた。

「ふーむ。君が本日付けで首を吊った竹島くんかー。本名は竹島唄三郎(たけしま うたざぶろう)くんだったね」

トナカイに乗りながら、閻魔は淡々と話し掛けて来る。

「もう、いやなんです!!死にたかったんです!!あなたはイッタイ誰ですか!?」

「ははは。ワタシか?ワタシは閻魔大王だ」

「え!閻魔大王って地獄の?」

「うーむ。君もかー。君達はよく、天国や地獄と、あの世の世界観を勝手に二部構成だと思っているが、そんなものは君等が作ったただの想像に過ぎない。まったく、想像力が豊かな人間共め」

「はあ〜。にしても、なんでトナカイのソリに乗っているんですか?」

「クリスマスだからだ」

「サンタなんですか?」

「サンタではない。閻魔だ。まあ、強いて言うなら、サタン扱いされやすい存在ではあるがな。はっはっはっは!!」

「はははは」

「気持ちがほぐれたようで良かったよ。君は死にたかったから死んだと言ったが、べつにそんな事を誰も責めはしないよ。ただ、死んだあと、自分が死んだ事を受け止め切れない人間、死んだ後の世界に馴染めない者達がいる事は事実だが、どうやら、君にその心配はないようだね。さて、着いたよ」

ウタザブロウと閻魔はソリを降りた。

そこには1つの看板があった。

看板にはデッカクこう書かれていた。

『あの世は1つだコノヤロウ!!メリークリスマスだバカヤロウ!!』
 
            〜つづけ〜
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3 トムソン
閻魔サンタの頭をハンマーで叩いた。「うぎゃあああああああ」


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4 トヨソン
 
ハンマーは絶叫しながら続けてこう叫んだ。

「ぎょえええええ〜!!エンマサンタの鉄頭で俺を叩くなんてあんまりじゃねーかよぉ〜!!俺が壊れたらどーするってんだよぉ〜!!」

閻魔は円満な笑みでハンマーをムシャムシャと食べた。
(PC ID:uT5YMk)